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「LIFE SHIFT 100年時代の人生戦略」を読み終えて

時間はかりましたが、やっと読み終えた。時間があり余ってもめりはりがないとなかなか進みません汗。

この本は主に30代後半から50代前半の世代と、20代から30代前半の2世代向けの本という感じ。僕は20代なので20代向けの感想となってしまう。

ざっくりな内容をいうとこれからの時代は100年生きることが当たり前になり、現在の雇用形態を存続することは合理的でないということ。現在の雇用形態というのは教育→労働→引退の3ステージにわけられた人生を指し、これを本書では3.0ステージの人生という。だが、これからの人生では5.0ステージが必要になってくると指摘している(若者向け)。

5.0ステージとは教育→エクスプローラー→インディペンデンス・プロデューサー→労働→引退の流れらしい。詳しいことは本書を読んでほしいが、この生き方が3.0ステージと異なる点は無形資産に重きが置かれていることだ。

資産には大きく2つあり、有形資産と無形資産だ。有形資産はざっくりいうとお金のことである。無形資産には3つあり、生産性、活力、変身がある。この無形資産の価値を高めることが、100年時代には必要らしい。

生産性の資産を高めるには、余暇の使い方が重要だ。3.0ステージの人々は余暇をレクリエーション(遊戯)に利用してたが、これからはリクリエーション(再創造)する必要がある。これは余暇時間を利用して自分のスキルを高めることだ。なぜ、必要かは我々が長く生きるにあたり、労働する年齢も上昇していくだろう。そうなった時に学生時代に蓄えたスキルだけでは力尽きてしまうからだ(現在の50,60代の人でpcができない人はこれにあたる)。我々はこうはなりたくないし、仮にこうなれば職を失うことになるだろう。これをするに辺り、労働の期間に新たに学びなおす期間が必要なのだ。いままでのように一直線な人生ではなく、一度立ち止まったり、回り道したりすることが必要となってくる。

活力資産には、肉体と精神があり、肉体には健康や運動などがある。精神には家族、友人、地域との関わりだ。5.0ステージではキャリアの途中で休職などして、この活力資産を蓄えることが必要という。3.0ステージではこの活力資産が枯渇してしまうのだ。60歳で退職できた時代なら、なんとか耐え抜くことができたが、100年時代を生きる我々が到底60歳で引退できるわけがない。80歳程度まで働くことが予想されるだろう。その時に3.0ステージの生き方では途中で力つきてしまう。

最後に、変形資産だが、これは先程までに述べた休職、その後の再就職や起業の際に必要になってくる。多くの経験をすることになる100年時代には変化や変身が必要で、そのための資産として新しい経験に対して開かれた姿勢、人的ネットワーク、自己理解が必要だ。この無形資産が特に築かれるのがエクスプローラーとインディペンデンスプロデューサーのステージだ。

100年時代にこれらのことが求められると言われても僕はまだ20代前半のひよっこで何からしたらいいかもわからない。だが、本書が言っているようにエクスプローラーのステージを生きてみたいと思う。就職してある程度お金が溜まったら、海外留学、ワーキングホリデー、ボランティアなどでもいい、自分や世界を知る機会を作りたいとおもった。今のところ医者になることになっている僕のレールだが、100年時代の20代だけの経験で縛られたくない。もっと自分を見つめ直してもいいのではないか、そう思える本だった。とりあえずの目標はちゃんと大学を卒業して就職してお金を貯めよう笑

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