【読感文】高橋勅徳「大学准教授がマッチングアプリに挑戦してみたら、経営学から経済学、マーケティングまで学べた件について。」
2024年1冊目の読了本です。
内容は、タイトルの通り。
大学で准教授を務める主人公が、様々な学術知識を使って婚活をしていきます。
紹介されている学問領域は経営学、社会学、行動経済学と横断的。
様々な視点でマッチングアプリの攻略法を考察し、試行錯誤していく過程が面白いです。
加えて、舞台がマッチングアプリですから、絶賛独り身の自分としても大変興味深い内容でした。
(即座に自分も某アプリに登録しました)
私が特に興味深く感じたのは、行動経済学のナッジ効果を落とし込んだ章です。
ナッジとは、人の行動をそっと小突くことで自分の望む方向に誘導することです。
例えばコンビニやスーパーで床に印をつけることで、客を定位置に並ばせるようなものも、このナッジ効果らしい。
本書では、プロフィールページの写真を工夫することでナッジを実現しています。
私はプロフィール写真を自分の容姿と趣味の証明程度に考えていましたが、
マッチ後の話題の誘導という視点で写真を掲載するとは、目から鱗でした。
その他、経営学的な分析手法を用いた自分の商品化、社会学的な観点からの恋愛市場の考察など。
読んでいて納得感がありつつ、色々と実用性もありそうな内容が続きます。
私も学生時代の経済学と経営学を履修していましたが、改めて勉強してみようかなと思いました。
そして、一度やってみたは良いものの、メッセージのやり取りが面倒で辞めてしまったマッチングアプリを再開しようかなとも。
経営学や経済学に多少でも興味はありつつ、まだ勉強するに至れていない人などには特に良い感じに刺さるんじゃないでしょうか。
その他、ネット上で溢れているマッチングアプリ攻略法があまりしっくりこない人には、新しい視点からの気づきがあるかも知れません。
総じて、大変面白く読ませていただきました。
私も恋活頑張ります。
では、以上です。
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