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詩 / 予言

ふるえそうな体で以って

あたらしい思想を生み出そうとするわたしは

せめて生を諦めることはしないと決意して

いばらの生い茂った沃野を疾走した。


わたしは 自分の言葉で自分の詩を書こうとして

嘲笑もかまわず生きるつもりでペンを執った

生に対して全面的に肯定的な詩人であろうとして

人間のかなしみを祈りに変えるために生まれてきた。


天使は、すでに顕れていることを信じ

星々の光る月のない夜や 浪のようにゆれる稲穂や

春の光に包まれた町や にんげんのあたたかな心などを

ひとつ残らず全面に受け 全身でそれをあらわした。


いかにわたしが呪いを受けようと

しかしわたしは祝われるに値すると信じ

触れれば肌が切れるという草木が生い茂る山野を疾走した。


歌えば わたしはひとつの思惟だった

踊れば わたしはひとつの喜びだった

わたしが いずれ素晴らしいひとつの形をとるために

私はひとつの詩を書き綴る 私の生涯はひとつの筆記用紙であり


いずれ私は すべての呪いを無効にする

いっしんな祝いの歌を 書き記し そして たからかに歌いだす。


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