2024年1月からの新USCPA試験の選択科目の選び方3つ!
2024年1月からUSCPA試験制度が変わります!
2024年新USCPA試験については、こちらが詳しいので参考にしてください。
USCPA試験制度変更のポイントは、試験科目が変わることでしょう。
新USCPA試験での試験科目は、必須科目(全員が受ける必須科目)と専門分野科目(1科目選んで受ける選択科目)になっています。
新USCPA試験の科目
必須科目(全員が3科目受ける必須科目)
専門分野科目(1科目選んで受ける選択科目)
2024年1月以降、USCPA受験生は、選択科目3科目(BAR・ISC・TCP)の中から1科目選ぶ必要がありますが、どのように選べばいいのでしょうか?
選び方を解説します!
選択科目の選びかたは「新USCPA試験の選択科目(BAR・TCP・ISC)の選びかた」を参考にしてくださいね。
各選択科目についてはこちらを参考にしてください。
【BAR】USCPA試験のBARはどんな科目?2024年新試験の対策と傾向を解説
【ISC】USCPA試験のISCはどんな科目?2024年新試験の対策と傾向を解説
【TCP】USCPA試験のTCPはどんな科目?2024年新試験の対策と傾向を解説
どの選択科目を選んだのか、USCPA受験生のみなさんにアンケートを取りました。
結果はこちらで、86%はBARでした。
新USCPA試験の専門分野科目(BAR・TCP・ISC)の選び方3つ!
将来の専門を考えて選ぶ
USCPA予備校の対応で選ぶ
科目の難易度で選ぶ
選択科目の選び方1:将来の専門を考えて選ぶ
新USCPA試験の選択科目の選びかたの1つ目は、将来の専門を考えて選ぶことです。
これは最もオーソドックスでしょう。
どの道に進むかについては、正解も不正解もありません。
興味があったり、自分の強みを発揮できる分野に進めばいいでしょう。
①自分の興味で選択科目を選ぶ
新USCPA試験の選択科目を興味によって選ぶとすると、次のようになります。
自分の興味で新USCPA試験の選択科目を選ぶ
財務会計に興味がある人☞ BAR(ビジネス分析と報告)
税務に興味がある人☞ TCP(税法遵守と税務計画)
IT監査に興味がある人☞ ISC(情報システムとコントロール)
BARはFARの知識を前提、TCPはREGの知識を前提、ISCはAUDの知識を前提とし、それぞれの必須科目(FAR・REG・AUD)の知識をさらに深めたい分野で選ぶことになります。
➁AICPAとNASBAの選択科目に関する提案
AICPAとNASBAは、CPA受験生が自分にとって最も魅力のある選択科目を選択することを期待し、受験者のタイプ別の提案を行っています。
AICPAとNASBAの選択科目選択に関する提案
BAR(ビジネス分析と報告)
以下の分野でキャリアを積む予定の受験者に適している。
保証サービスまたはアドバイザリーサービス
財務諸表分析および報告
テクニカルアカウンティング
財務およびオペレーション管理
TCP(税法遵守と税務計画)
以下の分野に関心のある受験者に適している。
個人の税法遵守と税務計画
個人のファイナンシャル・プランニング
法人の税法遵守と税務計画
ISC(情報システムとコントロール)
以下のようなサービスの提供を希望する受験者に適している。
クライアントのビジネスプロセス・情報システム・情報セキュリティ・ガバナンス・IT監査に関連する保証サービスやアドバイザリーサービス
➂Beckerの選択科目に関する解説
CPAプロバイダーのBeckerは、どのように選択科目を選べばいいのかの解説しています。
Beckerの選択科目選択に関する解説
BAR(ビジネス分析と報告)
会計報告のより技術的な側面を楽しみたい場合は、BARを選ぶのをおすすめする。
必須科目で学ぶ内容よりも会計能力を高めることができる。
BARに特化することで、企業が財務分析、意思決定、投資家やその他の利害関係者への報告に必要な正しい情報を収集しているかどうかを確認することができる。
BARを専門とするCPAとして、会計事務所での監査、企業の会計部門での勤務、コントローラー、チーフアカウンタント、CFO、CEOになることも可能となる。
TCP(税法遵守と税務計画)
税務や税法遵守に興味がある場合は、TCPを選ぶのをおすすめする。
ISCよりは伝統的だけれど、企業や個人に対する税金や税法遵守のルールは常に変化しているため、最先端で進化し続けている。
税金のルールや変化に敏感で、クライアントが税制を遵守し、利益を得られるようにサポートすることに喜びを感じる方には最適である。
TCPを専門とするCPAとして、企業内の税務部門、会計事務所、政府、銀行、ヘッジファンド、自分の税務事務所を経営するなどの機会がある。
ISC(情報システムとコントロール)
情報技術やデータ管理に長けていたり、興味があったりするなら、ISCを選ぶのをおすすめする。
会計業務の自動化が進み、データから洞察を得る方法を知っているCPAへの需要が高まっている。
情報技術、セキュリティ、データ管理は、CPAの専門分野として重要かつ成長中の分野である。
ISCを専門とするCPAとして、基本的な会計スキルとそれを証明する資格を持ちながら、会計事務所でデータマネージャー(CIOやCTOとしてのポジションにつながる可能性がある)または、IT監査人などの機会もあるかもしれない。多くのCPA Firmが、このような人材を求めているのは間違いない。
選択科目の選び方2:USCPA学校の対応で選ぶ
USCPA学校の対応で選択分野科目を選ぶのが、現実的な一番の要因になるかもしれません。
日本のUSCPA学校の教材や講義などの選択科目への対応・準備にバラつきが出るだろうからです。
たとえば、アビタスは、現行のUSCPA試験制度でもREGの対策は少し弱い気がしますので、TCPの対応も少し弱くなりそうな気もします(あくまでも個人的な感覚です)。
また、ISCは完全に新しい科目なので、どのUSCPA予備校もしばらく(少なくとも2024年度の初めの数か月)は傾向がつかみにくい状態が続くと思います。
①各USCPA学校の選択科目に対する対応
各USCPA学校の選択科目に対する対応は以下のようになります。
各USCPA学校の対応
アビタス:BARをおすすめ
プロアクティブ:BARをおすすめ(だが2024年以降の対応は不明)
CPA会計学院:BARをおすすめ(他の2科目の用意はしない可能性アリ)
TAC:TCPをおすすめ
アビタスは、選択科目の中ではBARがおすすめであることを明記。
BARは現在のUSCPA試験のFARの内容と重複が多くなると予想されますが、一方、ISC・TCPは専⾨的な内容が多く、新単元も多く出題されると予想されるからです。
プロアクティブもBARをおすすめ。
BARはFARとのつながりが多く、日本人が得意とする計算問題が多いからだそうです。
CPA会計学院もBARをおすすめ。
ビジネスでの凡庸性が高く、TCPやISCよりは専門的な内容や新設された出題範囲が多いためです。
TACはTCPをおすすめ。
TCPはそこまで新単元が多く出題されないことと、TCPはBARとISCに比べてボリュームが半分くらいだからです。
ただ、いまのところ、プロアクティブとCPA会計学院は対応が不透明。
アビタスはBAR、TACはTCPの対応が手厚くなっていますので、アビタス受講生はBAR、TAC受講生はTCPを選ぶのが一番無難ではあります。
USCPA予備校の比較は「【USCPA講座】USCPA予備校4校を徹底比較」が詳しいです。
選択科目の選び方3:科目の難易度で選ぶ
科目の難易度で選ぶことも、十分に考えられるでしょう。
今のところ、Blueprints案を見る限りで、ISCが一番簡単に見えます。
というのは、低いスキルレベルの出題割合が多く、かつ、MC問題の割合が他の科目より少し多いからです。
ITに苦手意識がなければ、ISCが狙い目かもしれません。
個人的には、自分が新USCPA試験を受けるとしたら、ISC (情報システムとコントロール)を選択科目として選びたいです。
決してデータマネージャーやデータエンジニアなどになりたいわけではないですが、BIG4の監査業務でも、事業会社の会計業務でも、テクノロジーの知識やスキルが実務で非常に大事だと感じているからです。
USCPAであっても、テクノロジーの知識やスキルを強みにしないと今後生き残れないと感じています。
また、USCPAとして、今後はそこを強みにするのが賢いのではないかとも思っています。
とはいえ、2024年はISC対策は難しいので選ばないです。
2025年以降なら選ぶかもしれませんし、全科目合格後にISCの勉強を個人的に勉強するかもしれません。
人によって得意な科目、確保できる勉強時間、受験のタイミングが違います。
なので、他の人の意見を参考にするのもいいですが、意見の根拠を聞きながら、自分はどの選択科目を選ぶのか決めてくださいね。
これからUSCPA試験の勉強を始めたい場合は、「USCPAの始めかた」を参考にしてください。
2024年1月に新USCPA試験になるため、新USCPA試験に合わせた教材を使う必要があります。
アビタスは新USCPA試験対応の教材を業界最速でリリース。
新USCPA試験になってもアビタスなら安心。
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