出雲駅伝を振り返る

       通過順位 区間順位
1区 吉岡①   11               11
2区 村尾②            11                7
3区 浅井③             8                 6
4区 海老澤③         8                 6
5区 森本②             8                 8
6区 石井④            10               11

贔屓の順大は出雲駅伝総合10位でした。関東地方の大学が順大含め10校出場しています。地方の大学はその他何校もありますがどこも力がかなり劣るので、比較は論外で、実質げべと言っていいと思います。
スーパールーキーの吉岡が沈んでしまった事はショックでした。CM明け、目を離した隙にトップから一気に離されてしまいました。彼は高校1年の時から都大路(高校駅伝全国大会)の主要区間やインターハイ等で絶対外さなかったので、本当に驚きました。今日負けてしまった相手は、恐らく高校時代であれば彼の眼中にもなかったろう面々だと思います。とても不躾な言い方になりますが。
1区トップだった駒澤の篠原君はなんて強いんだろうと思いました。本来、1区は準エース区間なんですが、恐らく駒澤の中で彼が一番強いでしょう。吉岡を8キロで1分以上離してしまいましたから。区間賞インタビューの際「この後2区の(佐藤)圭太は自分の次に強いのでやってくれるでしょう」と言ってて更に驚きました。勝負の世界は厳しいなって感じです。
その通りに、佐藤も2区区間賞を獲って、その後も圧巻の強さで駒澤が優勝してしまいました。ちなみに佐藤も非常に意識の高い発言をしておりました。世界を目指している男はやはり違います。正直言って、駒澤が凄いのは始めから明らかだったし、ファンでもないのであまり興味はありません。ただ外から指を咥えて見ている限りだと、佐藤が活躍するのはその元々あったポテンシャルから言って当たり前なのですが、篠原と言い、今日3区4区を走った山川や伊藤に区間賞を獲らせるまで鍛えたのは賞賛に値すると思います。その反動で怪我をする選手も多々いるようですが。
順大の中だと三浦がワールドクラスの人材に当たるのですが、彼は篠原君のような憎い発言は決してやらないでしょう。彼のキャラや順大のほんわかした雰囲気が僕は好きなので変わって欲しくはありませんが、駒澤の上を行くのは中々難しいでしょう。順大は最近、個別指導と若くて親しみ易い監督を売りにしており、三浦の活躍の相乗効果もあってスカウトは上向き、高校生アスリートに人気の大学となりつつある様です。スカウトが駒澤と互角になって比較可能な土壌が整った際、この現代風のスタイルが、駒澤の根性走りに何処まで通用して行くのか見物です。
話は戻って、浅井と海老澤、頑張りました。森本は初駅伝だし、村尾は3千㍍障害を主戦にやっていたのでまずまずだと思います。石井が残念です。彼はもう随分長く復活しません。人には潮時ってものがあるのかもしれません。僕は、諦めても良さそうな事なら案外諦める質なので、自分なら退部届を出してしまうかもしれません。なにも辞める事を進めている訳ではなくて、本人もそれくらいショックであろうという事です。道は一つでもないので固執する事はないでしょう。これは石井に言っているのではなくて自分に向けた言葉でもあります。


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