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続・はかもり「おしまいしました」

我が家の墓石に貼ってあった、墓石屋さんの「連絡ください」シール。
休みが明けて電話しましたとも。

「お墓の周りの部分(敷地を囲っているところ)が
経年劣化してきているので修理しませんか
土台も弱ってきているので
突然お墓がよそのお墓の方へ倒れる可能性があります」

確かにお墓の周りの石がボロボロなのは一目瞭然だった。

ちなみに修理代はいくらくらいですか?

「80~100万です」

( д) ゚ ゚

…家族に相談します。
また連絡します。

え、まじそんなに高いの?
囲いまじそんな高いの?

母にその旨を報告をすると
さらっとこんな言葉が母から返ってきた。

「お墓しまおうか」
( д) ゚ ゚


そして、うちのファミリーヒストリーが
母の言葉から出てきた。

我が家の(父方の)祖父はもともと東京の下馬出身。
祖父は三男で、兄二人は東京大学へ進学。
自身は希望叶わず、京都大学へ進学。
すごくコンプレックスを感じていたらしい。
そこからなんじゃかんじゃで
福井工業大学の学長も務め
金沢に家を持ち、そこで私も生まれたと。

ちなみに東大兄さんたちは弁護士だそうで
苗字頼りにググったらそれっぽい弁護士事務所が出てきた。
じいちゃん一族すげーなー。
あ、うちはその方たちとまーったく繋がりないんです~。おほほ。

結論。
本家じゃないし、うちら家族以外にお墓参り来る人も皆無。
冬は雪で埋もれるし、修繕費高いし。

「お墓、しまっちゃおう」

納得して決めてしまえばもう早い。
有難いことに、仲良しのお寺さんに
納骨サービスがあるとのことで
そちらに祖父、祖母、父のお骨を移動することに。
今の墓地より当時の実家に近いお寺さん。
そこの納骨棚のひとつを借りる。
あれ?なんかお墓より良いんでないけ?

8月上旬
そんなに暑くない夏の墓地
移転先のお寺のお坊さんにイケボなお経をあげてもらい
お墓の中から骨壺3つを取り出す。
25年以上経ってるのに目立つ劣化もなく
骨壺はあの時から時間が止まっているようだ。

お寺に移動して壺についていた泥を水で流して
納骨堂前の立派な仏壇へ並べる。
再びイケボお経をあげてもらい
水洗いした壺が乾いたら、納骨棚へ移動。

お墓をしまうことはとても簡単だった。
いや、家族を移動する事はとても簡単という表現が正しいのかな。
墓石屋に業務改善の余地がありありだったから…((('ω')))


ぶっちゃけ修繕費の半額以下で
きれいな納骨堂を30年借りれて(別途年会費は5千円あるよ)
365日いつでもそこへお参りに行けて
なんと冷暖房完備で。

お寺さんも時代にあわせてアップデートされてるのね~。
「お墓」という器に執着せずとも
家族を安心して預けられる場所がある。
そしていつでも行ける。
ああ、こういう選択肢もあるのね。

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