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希望の見つけ方(24)小掃除のすすめ

部屋をきれいにすること
心をきれいにすること
 
どちらも
いっぺんにやろうとすると
シンドイ
 
どちらも
大掃除より
小掃除(こそうじ)がオススメだ
 
私は大掃除をしたことがありません。でも小掃除(こそうじ)なら、しょっちゅうです。小掃除とは範囲を決めて短時間できれいにすること。たとえば家の掃除。本日は窓、それも南向きの窓2つだけ、と決めちゃいます。掃除はすぐに終わって、しかも「ああピッカピッカだ!」というささやかな満足感も得られます。掃除をするところはそのつど決める。短い時間で一気にやってしまう。小掃除を続けると、やがて大掃除ができてしまう。
 
友人に打ち明けると、おまえにしては意外だなあ、と驚かれるのですが、私は食器洗いが好きなのです。食後使ったお皿は、油っぽいものを除いては水洗い中心。ザーッと水で汚れを落とす感覚の気持ち良さ。どんどんきれいになっていく小さな達成感の嬉しさ。
 
いっぽう私は、大掃除が嫌いです。だって面倒臭いもん!東大寺大仏殿の年末の大掃除をテレビで観ましたがタイヘンですね、あんなでかいものをいっぺんにきれいにするのは本当に骨の折れることでしょう。私なら今日は大仏の左の鼻の穴、明日は右の鼻の穴というふうに少しずつやるのですが…。ま、そうは単純にはいかないか!(笑)
 
私は毎日、何かしらモノを書いています。それは本の原稿であったり、雑誌の連載記事であったり、または顧問会社に提出する企画であったりします。そしてコンピューターの中の無駄な文章、不要書類などは、気がついたときにどんどん捨てます。これは執筆家として習慣にしている小掃除ですね。しょっちゅう捨ててないと新しい文章が浮かんでこないからです。
 
心の小掃除、という考え方もおすすめです。仏教では「今に生きよ」とよく言われます。イキイキとして今に輝くにはどうすればいいのか?それができないとしたら、今という瞬間を離れて明日を心配したり昨日を後悔したりするからだ、と。私の提唱する心の小掃除は、たとえばこういう風。明日の心配や昨日の後悔が心に浮かぶたびに、サッササッサと掃除する。忘れてしまう。消去する。デリートボタンを押す。すぐにはできなくともそのような練習をする。
 
形あるものも、あるいは人の心のように形のないものも、小まめに小掃除を重ねれば、すっきりさわやかになります。取り立てての大掃除はいりません。
 
 
◎カイゼンひとくち英語
If you do a little cleaning every day, you don’t need a big cleanup.
小掃除を毎日すれば、大掃除なんていらないよ。
 

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