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原点に戻るとは

競技結果の投稿を読んでくださった方、ありがとうございます。

今回はその大会に行く車の中で、同期の仲間と話したことについて書きたいと思います。

緊張

その同期は、試合に向かうにあたってこう言っていました。

「中学、高校までは試合前にあんまり緊張したり、怖くなったりしなかったけど、大学からは試合前に手が震えるようになってしまった。」

私はこれを聞いて何故なのか考えてみました。

私自身も最近はそうでもないですが、大学2年ほどまでは高校時代よりも緊張はする方だったと思います。

じゃあ大学3年からは?って思うのですが、ある考えから心の余裕ができた気がします。

原点に戻るとは

スポーツ選手であり、何か壁にぶち当たった時、よく言われること。

「原点に戻れ」

私がこれを言われたとき、何の原点に戻るのかを考えてしまいます。

精神的な原点、技術的な原点、チームとしての原点、走りの原点、跳躍の原点、どれもとても重要なものだと感じますが、それぞれの原点は違う意味をもっています。

そもそも壁にぶち当たっている時に言われることから、何かを改善するために原点に戻るわけです。
その壁を越えるには、技術的なことが足りないのか、精神的なことが足りないのか。
それを理解した上で原点に戻りたい時はどの原点に戻るかが重要だと思います。

精神的な原点

大学3年になって、私は陸上を始めた時の精神的な原点に戻って、「陸上の楽しさ」を思い出しました。

大学2年までは結果を出すことだけが本当の楽しさだと思い込み、試合での記録、順位に一喜一憂していました。

結果が出ない時は苦しいだけで、結果が出た時でさえ、それでしか喜びを感じられない人間になっていました。

その時、私は何故陸上をやっているのかもう一度考え直しました。
陸上をやっている理由は「楽しい」というのが一番にきました。

じゃあ何が楽しいのか?

もちろん、結果を残す、順位を取る、記録を更新することが楽しいことではあります。

しかし、部活として仲間に会うこと、練習後ご飯に行くこと、練習後の達成感を味わうことも楽しさであると思いました。
少し軽率な楽しさにも感じられますが私にとってはそれも必要な楽しさだと思っています。

それまで結果だけを求めて、数字だけで楽しさを味わっていたのですが、それ以外の楽しさを再発見することができ、心に余裕ができました。

何かを始めた時、楽しいから始めたはずです。
その楽しさとは何なのか考えることが原点に戻ること。
これが精神的な原点だと思います。

高校、大学とだんだん緊張が増す理由

同期の話に戻りますが、何故大学になって手が震えるようになってしまったか。

一つは対校戦というものの重みがあると思います。

対校戦についてまた詳しく投稿しようと思いますが、対校戦は大学ごとに入賞者による得点で争い、総合順位を決める大会です。

より多くの得点を取るには、個人がより高い順位を取る必要があります。

高校のときは馴染みのない大会ですので、大学になって点数をとることに意識がいってしまい緊張するのでしょう。

もう一つは精神的な原点を忘れていることだと思います。

自分が何故陸上をやっているのか。もう一度考え、どこに達成感を見いだすのかを考えると心に余裕ができると私は考えます。

「原点に戻る」ことが私の今の競技への向き合い方をつくっていて、必要不可欠なものであることは間違いありません。



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