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「寿ぐ」の例文

 スマホの中に「言葉」というタイトルのメモがある。本を読んだり映画を観たり誰かの話を聞く中で知らない言葉に遭遇したとき、意味を調べて、書き留めている。もともと知っていたけれど日常的に用いることがないために会話や執筆時に自分からは出てこない言葉も、そこにメモしておく。いつか口にするために、いつか書くために。勉強のために。
 しかし、いっこうに身につかない。これは覚えておこうという言葉を見つけてメモを開くと既に書いてあるなんてことが度々ある。理由は簡単、使わないからだ。覚えるためには使わなければならない。使わなければ「寿ぐ(ことほぐ)」は覚えない。

昨日、一月一日は日曜日だったので、今日、一月二日は振替休日です。
皆さん、寿ぎましょう。

そう言われても、もともと正月三が日は休みなので、なんら喜ばしいことでもなく、むしろ損したような気分にすらなる。祝日が日曜日という幸運を、こんなところで浪費してしまうなんて。

ただ、週末から始まる一年というのは悪くない。
「トップバッターが大会をつくるんだ」
と、M-1グランプリを見てる人たちはみんな言う。
すなわち、2023年は日曜日がつくる一年なのだ。休みベースの一年なのだ。なんと素晴らしい。
これは寿げる。

でもね、そもそも学生でもなければ会社員でもないので、曜日も祝日も関係ない生活を送っているわけです。大晦日も仕事してたし。
勝手に寿いでろ。

そうは言ってもやっぱり正月だから、おせちとお雑煮たべたり初詣いって甘酒のんだり炬燵でごろごろしながらテレビみたりで超寿ぎ。

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