見出し画像

【#子育て】娘の中学卒業に寄せて

次女が中学校の卒業を迎えました。
多くの方々に見守っていただきながら今日という日を迎えられたことを心から感謝いたします

中学の卒業式は面白いですね。
中学生って思春期でもあり、成長期が重なるので
体格の違いや性格の違い、個性の伸び方の違いなど大きく差が出ている時期でもあります。

すんごく小さい子もいればすんごく大きい子もいる。
でっかい声で返事する子もいれば、聞こえないほどの子もいる。
凛とした子もいれば、落ち着きのない子もいるし、
姿勢の悪い子もいれば、立ち居振る舞いが美しい子もいる。
それぞれの3年間を過ごしてきたんだろうなと思いながら全体を眺めました。

15歳のこの子達にとっての3年間とは3/15なので人生の1/5を一緒に過ごしたことになります。大きな割合です。
僕なんかいまだと3年間とは1/10にも満たないのであっという間に過ぎてしまう。子供達と大人の差っていうのは人生の分母による時間の濃さなのかもしれないですね。

*****

僕はこういう「式」というのが日本らしいなと思って割と好きです。
学校に関わる、入学式や卒業式や、
成人式や入社式、結婚式やお葬式も含めて「式」というの日本古来からあるものだし、「式次第」があれば参加者全員が何するのかわかるわけです。

「式」とは決まったやり方であり作法でもある。それが日本式。

******

卒業生は大きな声で、国家斉唱、卒業の歌、校歌斉唱をしてくれました。
まずそこに感動する。しっかり練習してくれたんだろうなという感じもあるし、なにより声を出して歌うということをこの年齢になっても一生懸命になってやってくれているのが今時の子供達らしいなと思いました。
自分たちの時間を大切にしているし、仲間のために共感共生の念が僕らよりも強い気がしました。

校長先生やPTA会長の挨拶には目と耳をすませ、chatGPTが使われていないかチェックしました。

わからなかった。

校長先生はやや古い質の先生なのかもしれませんが、2周くらいまわって今の子達にはいい話だったのかもしれないと思いました。
競争の話、勝者の陰に敗者がいること、強者の背後には弱者がいることを話してくれました。共感共生の子達にとって「競争」ってどう映るんでしょうね。

PTA会長は簡潔に短い挨拶で「この人はきっと頭がいいぞ」と思いました。
彼からは優しさの話でした。すばらしい。

現生徒会長からの送る言葉は、「こ、こいつできるな!」という優等生ぶり。

卒業生代表の子からの答辞は、「仲間・友達」について想いがあふれるものでした。「本当はまだ明日も学校に来たい」という部分とかね。
正直な気持ちと感謝がいっぱいの挨拶文でした。

「ある歌詞にあった言葉ですが、」と話をしてくれた中で、

メンタルも成長痛を起こすでしょう」
という話をしてくれました。
おそらくは、Mrs. GREEN APPLE ダンスホールの歌詞かな。

誰かになんと言われようとも
君はそのままがいい

メンタルも成長痛を起こすでしょう
「無理せず自分らしくいて」
それができたらできたら悩んでないよ
まぁ明日こそ笑おう

なんとまぁすごい言語化能力だろうかと思う歌詞です。
人の気持ちはグラデーションです。
大人になってもオンオフで切り替えができるほど、
人は単純じゃないし、
曖昧だし、
複雑なレイヤーをもち、
濃淡があり、
温度差があります。

そしてそもそも曖昧な「自分」を抱えて生きている私たちは、
この子達と同じように心の成長痛を感じて卒業したんだったなと思い出しました。

*******



少しだけ娘の話を。

次女はなんでもやってみる性格で、すぐに飽きちゃうところがあります。
(僕そっくり)
なので、小学校の頃にSUNABACOのキッズプログラミング講座にも参加してゲーム作ってみたりと割と早めにデジタルに目覚めた子です。

中学校では吹奏楽を頑張りました。
音楽に関わってくれたのはとても嬉しい。
これからもぜひ音楽をつづけてほ、

次女「チアダンスやりたい」

えー、チアっすかー
ってことで次女は今度チアダンサーになります。

次女は卒業式で最後の式目である「校歌斉唱」の指揮者という大役を立派に務めました。

今日という日を無事に迎えられてホッとしている反面、
四月からの高校生生活をまた心配しながら過ごすことになります。

娘は現在超ザックリいえば「起きてこれない」という症状が出ております。
わざわざ病名をつけるとするならば、起立性調節障害というやつになります。
コロナ禍において思春期を迎えた子たちが多くそうなっているそうです。

僕としては信じられない症状でした。
いろんな病院へ連れていき、
いろんな方法で睡眠改善を図ってみたり、
多くの方に話を聞きに行ったりと
なんとかしてあげたいと思って私も妻もどうしたものかと思っていました。

幸いにも子供達は全員元気
寝てる時間が長い分起きてる時は超うっさいくらい元気。
そして本人たちは学校に行きたいのに起きれないことに苦悩していました。

先に、「見守る」と腹を括ったのは妻でした。
そして、何より僕がすべきことは「まずお前(私)が落ち着け」でした。

よくよく聞けば、なんと周りに多いことか。
そして、僕が思ったよりも学校側の対応が柔軟で落ち着いていました。
そうかもうとっくに社会の方が受け入れる態勢になっていたのかと。

起きてこれるかどうかもわからない次女を、
校歌の指揮者として抜擢してくれるという学校とお友達の優しさ。
環境に恵まれたなぁとまた感謝です。

*******

校長先生も言ってましたが、一区切りだが今日はゴールではありません。
まだまだ子供でいてほしいと思う気持ちが半分、
思う存分に好きなことをやって、その個性を持って
強さと優しさと可愛さをさらに磨いていってほしい。


そうそうアイキャッチ画像は僕がつくりましたよ

お読みいただきありがとうございました。もし参考になったり面白かったと思っていただけましたらサポートよろしくお願いします。次の執筆のモチベになります。