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【#読書】強さの磨き方 二重作拓也

誰もが「どんな私でありたいか」をデザインできます。
「強くなりたい」を手放さない限り、
私たちは必ず強くなれます。

強さの磨き方

『強さの磨き方』
格闘家でも医師でもある二重作さんの著書です。

このマガジンを始める前にこんなポストをしました。読んですぐ伝えたかったので。

『大多数に合わない』感覚は『人々を応援する才能』の萌芽ってすごいこと書いてある。
さすが、医者で格闘家。
ロールモデルから『型』を学ぶって目から鱗。

これが最小のまとめ。
著者の二重作さんからもこんなリポストが。

たしかに僕も「応援」好きです。同時に「やってみせたい」という願望もずっとありますね。


改めて本書の面白いところを紹介したい。

武道や格闘技をやっていてそこに『強さ』を求め出すとキリがないです。
少し個人的なことを話すと、
僕も若い頃は少なからずそれにハマっていて、承認欲求全開で稽古していました。

運良く世界大会に出ることができて、
入賞までさせてもらって、
これ以上の公式な賞が無いことに気づいた時、
僕の強さへの本筋のチャレンジは終わりを迎えました。
言うなれば、『到達せずに終了した』感じ。
これ以上は野に出て公式に出てこない方に挑むしかありません。

そして必ずぶち当たる課題があります。

『鍛えた拳はどこへ行く?』

です。
強さは肉体的な強靭さだけではありません。
精神論的にいうならば、
他のスポーツと同じく
鍛え込んだ身体や精神、
頑張った記憶や
痛みに耐えた経験は
大人になっても心身の支えになります。

ただ、それだけなんです。

自分は強さの求め方を間違えたのではないか?
自分はやり切ったのか?

必ず衰えゆく心身から『強さ』が漏れ抜けていくこの感覚にモヤモヤしたものです。

前置きが長くなりました。
それくらいに『強さ』って男性にとっては特別なものであり身に纏いたい属性でもあります。
形を変えてそれを未だに求めている自分がいます。

本書はそんなモヤモヤをスッキリさせてくれる期待感がありました。
なんせ格闘家×医者という肩書きですし、
僕の大好きな今津社長(@トライアート)からのおすすめでしたからねw


冒頭数ページであなたも笑う事になります。

強さを求めるあまりに、人体について知る必要があると感じた二重作さんは医者になるのです。

は?(変態だー変態だー)

第一章は、医師としての知見から
『強さとは何か』を紐解いていきます。
面白かったのは人類は戦闘の非エリートであるという主張。
確かに、単体で考えると、
武器となる牙がなく、腹をむけて歩き、どの動物よりも動きが遅い。なるほどと。

第二章で『弱さ』について考える、
第三章で本書のテーマである『強さの磨き方』に踏み込んでいきます。
医学的知見とエッセンスでこんなに表現が変わるのかと面白く読ませていただきました。

そして僕的に注目の第四章『強さのロールモデル』

たくさんの有名人をモデルと捉えてさらに人間性としての強さを深掘りしていきます。
モハメド・アリやデヴィッドボウイ、勝海舟など聞いたことがある有名人の強さと様々な闘いが解説されています。

個人的にそれぞれ横並びに読んでいくと『言葉』に滲み出る強さを感じます。

特に、二重作さんはプリンスさんに感銘を受けていそうです。
プリンス独自の言葉はみんなを動かします。

『プリンスは「異質な概念をくっつけて、ワンワードの新しい言葉をつくる」』と表現されています。

まさに既存のものを掛け合わせて新しい価値を生む今の僕らに必要な強さだなと思いました。

本書は読んだ方それぞれの強さの求め方、磨き方がわかるヒントになると思いました。

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あとがき

最後に、二重作さんが拡散・共有されている
『心臓振盪』について皆さんにも知ってもらいたい。
脳震盪はご存知かと思います。
それの心臓版です。
心臓が振盪すると血液を送れなくなり、重体になる怖い症状です。
胸への打撃(ボールが当たるなど)で起こり得るものなのでどのスポーツ会場でも起きておかしくありません。
心臓振盪はAEDでなければ助かりません。
特にお子さんのスポーツ大会会場では、心臓振盪を予測してどこにAEDがあるのか把握するなど本件を知り、対応を望みます。

お読みいただきありがとうございました。もし参考になったり面白かったと思っていただけましたらサポートよろしくお願いします。次の執筆のモチベになります。