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【読書】冒険の書 孫泰蔵

ガンホーの創始者でもある孫泰蔵さんの会心の一撃、僕らにとっては痛恨の一撃とも言える書籍です。
ぜひお薦めしたい。

よくある「人生はRPGだ」みたいなドラクエ本ではなく、
孫泰蔵ご本人がいろんな哲学者や教育者のチャレンジや学びを「出会った」という設定で追体験するような物語設定になっています。

私自身が当たり前だと思って育ってきた教育環境や教育そのものが「それでいいんだっけ?」と考えさせられる本です。

360pほどですがとてもボリュームがあるように感じました。
知らないこともたくさんあって、中には考え方を変えなきゃまずいなと思えるものもありました。


本書をお薦めしたい人

  • これから学び直しをしたい人

  • 子育て中のパパさんママさん

  • 大学生

冒険の書の所感

「基礎という神話」という章があります。
ここが一番、私の考えを打ち砕いたものです。
基礎や基本というものは昔からあるような理(ことわり)のようなもので他人から与えられる「正解」や「答え」に近いものだと思っていました。

武道をやってきた私はそれほどの基礎訓練をやっただろうと思い出されます。基本はこうだ!基礎がなってない!基本が大事だ!と何度言われたでしょうか。

本書では、それを真っ向から否定しつつも基礎は大事と言っています。

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孫さんは「何を持って基礎とするのか」に疑問を持たれています。

人類の知恵は基礎から応用へと発達してきたと考えるのは間違っている

と断言しています。

この章を読んで眩暈がしました。
なんだったの、僕の青春。

どの分野であれそれが1本道で発達してきたわけではないことは歴史を見れば明らか

ということで、基礎から応用へという考え方自体が人類の進化とマッチしないのではないかと。
(小難しいことをいうなぁ)

「基礎」という考えが、学びを「型」はめ込んでつまらなくしているんだよなぁ

私なりの解釈になりますが、孫さんはもっと自由に学ぶほうがいい
(たとえ遠回りになったとしても)
と言いたいのかなと。

コスパやタイパと言われる時代それがどんどん加速して学びを効率化しようとした結果、学び自体がつまらなくなってしまっていると。
こう解釈するとわかりやすい。

その上で、

「自分」が「基礎」だと思うことを徹底的にみがき上げることは、大いに意味があると思います

と語っています。
基礎練習はむしろ中級者向けの訓練で、初学者初心者はやってみるからどーんと学びに入ってみたらいい。

こんな感じでたくさんの学びに関するお話が盛りだくさんです。
あなたも「冒険の書」を手に取って自由な学びに気づきませんか?

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