睡眠の足りない頭で世界平和と息子の社会生活を考える

肌の色が違うことで巻き起こる事件はいつまで続くのだろう。

私の人生で忘れられない映像のひとつになる、
色々なSNSで上がっている、黒人男性の首の上に膝を立てる白人警察官の動画。

私は日本人の両親の間に生まれ、日本で育った。
海外文化に疎く、音楽や旅行、雑誌で触れるくらいだ。
なので歴史的にどのくらい根深くあるものなのか、普段の生活の中でどれくらい差別を受けているのか、あまりよく知らない。

今回のようなニュースは、今までに何度も観てきた。
その度に海外の有名人達が怒りの声を挙げ、なんて酷い事件なんだと胸を痛めた。

今回は今までと色々と違う動きが出ている。
それらとは別に、とても私的な変化の話。

私は今回初めて、母になってから、このようなニュースを目にした。
守るものが出来、息子がいかに社会生活の中で心痛めることなく健やかに過ごせるかよく考えている。
あの映像は、そんな私の目から胸の奥深くを通って足底まで、沢山の不安や恐怖や言い表せない、言い表したらキリがない負で満たしていく。

さらに拍車をかけたのは、その事件一連に対するSNSでの様々なコメントだ。
そういうことじゃないだろう?なんでこんなことを、今、今言えるの?

分かり合えない人はいる。絶対に。
それはしょうがないことだ。
だけどもし、もしこのコメントをしている人が、息子の同級生の親だったら?息子の担任の先生だったら?
幼い息子を私は守り切れるのだろうか。
息子の心と将来、未来を。

今日は夫が息子の入院先まで車で送ってくれた。
その車中で、仕事をしていない、期日を守らない人のせいで自分の仕事が遅れることの苛立ちの話をしていた。
いい歳してなんで約束を守れないんだろうね、と。
私も産休に入る前まで、総務的な仕事をしていたので、その気持ちは大いに分かる。
二人で色々あーでもないこーでもないと話し、私は、法律を守れない人がいるのだから、仕事の期日を守れない人もいると話した。
飛躍し過ぎかもしれないが、極論そうだ。
人を殺してはいけない。当たり前だ。それなのに殺す人はいる。
仕事の締め切りを守らないといけない。色々な業種があるから、それは当たり前でないのかもしれない。
それでも締め切りを守ってはしい人がいるのに破る人はいるのだ。理由はどうあれね。

昔の人が宇宙旅行を夢見ていた2020年を生きている。
AIと暮らすには、まず人間同士が気持ちよく暮らせる社会を作ってからでも遅くないのでは。
このままじゃプログラミングに関わったヒトの思想が加味されたAIに支配されてもおかしくない。
世界平和を説く宗教や思想は多国にあるのに、あらゆる差別はなくならない。

入院している息子に飲ませる母乳を搾乳するようになって3週間以上経つ。
息子と暮らしていた時よりも寝られない生活が同じ日数続いている。
よせばいいのに早朝搾乳中にTwitterなんて開くから、二度寝すればいいのに、取り留めもなく心が喋りっぱなしで落ち着かない。
カーテンの裾が朝の光を帯びていた。
嫌なニュースを見ながら搾った乳の味は大丈夫なのか?
そんなことを考えて結局寝られなかった。

だからだろうか。今朝の車中の話がまるで、今日の出来事よりずっと前に感じる。






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