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これからの図書館に求められるのは、本当に居場所化なのか?

先日、ライブラリー・リソース・ガイド(LRG)という図書館専門誌に掲載するための対談収録を行いました。『市民の図書館』のテーマで論者があれこれ議論する場に自分も混ぜてもらい、自分なりの図書館像について語らせていただきました。

これからの公立図書館ってどうなっていけばいいの?ってのが大筋の話であり、日頃考えていることを言語化する良い機会をいただいたと感じています。

新しく各地に公立図書館ができていて、その建築が話題になっていたり、空間の居心地の良さが重視される場所が多いように思います。最近だと石川県立図書館なんかが有名でしょうか。

石川県立図書館は、椅子それぞれに特徴を持たせ、同じ椅子を使わないことにしました。100種類以上の椅子が館内にあって、その日の気分や自分の好みの椅子を探し出すことができるのも特徴です。

言うなれば、居場所としての図書館といっても過言ではないでしょう。


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