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ちいさな花のひらくとき


 間もなく、一つ歳をとります。蟹座です。
 さすれば、お犬と同い年。
 ちょうど、ムラサキシキブが咲きはじめたところなのでした。ヘッダーの画像です。かわいいですね。楊枝のおしりよりちょっと大きいくらいのお花です。秋になると実がつきます、鮮やかな紫色。

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    2020.9 ムラサキシキブの実

 実も葉も落ちて12月、お犬様は11歳におなりあそばされる。それまで約半年の間、はじめての同い年。そのあとは、もうわたくし先輩のパシリとして一生お仕えする所存であります。
 もしかして、年齢換算表を調べようとしていますね、あなたっ!
 お犬はなんでもお見通しなのであります。
 色んなことを話しかけてしまうのだけれど、「ちょっと、〇〇ち行ってくるわ」なんてね。トイレから出てみると、真ん前の廊下に、薪を組むように見事にレイアウトされた、う〇〇。その横にお座りして小首を傾げて「これで、合ってましね」と微笑むお犬様。
 ですから、お犬の前で迂闊に国家機密を語ったりしてはいけないのです。と、いうところから、次の創作ネタがやってくる。
 折星かおりさんは、このように書き始めてくださいました。

プロフィールで愛犬のパピヨンを「創作のヴィーナス」と紹介されている穂音さん。

 折星かおりさんの「感想文の日」は、もう50回を越える名シリーズとなっております。そこへ飛び込むのは正直、こわい感じがありました。こわいって何だろう。沢山の素敵なnoterさんたちへの感想文の中に、自分が混じってもいいのだろうか、という不安。いや、他の方と較べてどうとかではなく、もっと根源的に、見抜かれてしまうことへの恐れ。

 数日前より、続々と通知が来て、ああ読んでくださっているんだと。緊張するのと、もう読んでくださっているだけで有り難くて充分だと、思いながら過ごしたのでした。

 ついにご対面のとき。


 のっけから度肝を抜かれました。
 取り上げてくださった「道なき道をゆく」は、noteにおいて小説の体を成した第一号だったからです。拙くはあるけれども、これが入り口、これが原型。それを選びとるとは、なんたる眼力か。
 最後までページをスクロールしたあと、しばらく世界が無音だった。コメント入れようとしたけど、興奮してるからまたあとでね、って書くのが精一杯。
 折星さん、この読む力はどうよ。ずっと稀有な書き手として認識しておりました。そうだこの二つは表裏一体であると、あらためてわかりました。以前にも感じたことがあったのだけれど。


 表裏一体。もう一度深く深く刻みこまれたのです。
 もしこれから先、わたしに素敵な何かが書ける日が訪れたとするならば。それは様々なインプット、アウトプットの刺激から来るものであり。ここnoteで書き、語らい、沢山の素敵なnoterさんの作品を拝見していることも、その一つなのであり。そして間違いなく、折星かおりさんがこの感想文を書いてくださったお陰なのです。

 改めまして、折星かおりさん、心よりありがとう!!

 

 感想文は、まだまだ募集中とのことですよ。


お気持ちありがとうございます。お犬に無添加のオヤツを買ってやります。