寄り添ってひろがって
ガチのレコーディングをしました。
どうぞきいてやってください。
乗り越えていくのが生きること、だとずっと思ってきました。
でも、ひととしとって、必ずしも山をよじ登っていくことはなかろう、と思うようになったのも本当です。回って裾野を行けばいいし、途中で降りればいいし、いっそのこと他所へ向かったっていい。
けれども、そこからもう一周して、
わたしたち、確かに越えたんです。
グループラインで、この曲が好き、とメンバーさんが教えてくれました。
パッヘルベルのカノン、いいよね。
わたしも大好き。わたしも、わたしも!
ねえ、作っちゃう?
Mちゃんが言いました。Nちゃん、詞を書いたら?
Nちゃんが言いました。詞ができたよ。
詞先というやつだ。やったろうやないかい。穂音さんの血がたぎる。
本当に作ってしまった。2021年年明け早々のことでした。
アカペラ譜は先生にお願いしました。先生はわたしたちがアマチュアだろうがなんだろうが、手加減なしです。いいと思った音でおつくりになります。
そんなわけで。
わたしたちのチーム史上最強に難解な曲。
ところが諸事情により先生の指導を仰げない。
更にはあのウィルスのおかげで、集まって一緒に歌うことができない。
けれども、マスクして公民館に集結できるようになって。
一年以上ゆっくりじっくり手探りして、曲がかたちになってきて。
そしてもう夢見ることしかできないのかなあ、と思っていた先生との再会。
色んなことを越えてこのレコーディングブースに来たんだよなあ。
越えたのは今回のことだけじゃなくて、平均年齢50オーバーズ(最高齢アラセブン)、ねえ、みんな、山も谷も丘も川も海原も雷鳴も暴風雨も、なんかいっぱい、あったよね。
だからね、とびきりのイラストでこの曲を飾りたかったんです。
わたしが曲に持っていたイメージは緑の草原。そこで動物たちがのびのびと歌っている。
ときたら!
この方ですわね。
mocmocさんに快諾いただけて本当に嬉しかったです。わたしたちの活動費からイラストを依頼して、著作権の利用許諾についてお約束をしました。
こちらの期待をぐーんと上回っていく、胸がキュッとなる愛しい動物たち。曲の世界をそのまま映しとったかのようなイラストに、メンバーは一同で大喜びしました。
mocmocさんに6人分のハグを贈ります! 本当にありがとうございました。
いつか配信も、と思っておりますが、本日は完成の喜びを報告したかったのです。
ぜひぜひ、お聴きくださいませ。
追記。
mocmocさんが素敵な記事にしてくださいました。感謝を込めて。
お気持ちありがとうございます。お犬に無添加のオヤツを買ってやります。