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蛍袋 鳴らない釣鐘とはなんぞや、と長兵衛は腕を組む。 隣で久兵衛が、不思議そうな顔を…
青紫蘇 葉をむしれば澄んだ匂いが体中を、周りの風を染めていく。 長兵衛は、ほうっとた…
麦の波 ついこの間まで緑に揺れていた畑が、みるみる色づいた。銀兵衛と長兵衛は思わず、畦…
青嵐 皺のよった小さな手をひく。いつの間にか、銅十郎の方が手も背丈も大きゅうなってし…