2023年を振り返る

第二子誕生

当然ながら、これが今年最大のトピックだろう。0歳と3歳を一緒に育てる日々はやりがいもあるが、とてもしんどいものだった。

8週間ほど育児休暇を取った。その間に読んでやろうという専門書も多数手元にあったが、一冊も読めなかった。エアロバイクを漕ぎながらAmazonプライムで映画を観るので精一杯。特に長男がRSウイルスに感染したときは大変だった。これは乳児に感染すると非常に重篤な症状を引き起こすこともあるウイルスであり、長男と次男を家庭内で隔離するために色々な尽力を強いられた。もう日々が辛くて辛くて、仕事復帰が待ち遠しかった。

だが仕事の復帰直後もメチャクチャにつらかった。溜まった仕事は襲いかかってくるし、帰宅したら妻に少しでも休んでもらえるように精一杯育児をするわけで、疲労は溜まる一方だった。仕事復帰からしばらくは、ストレスでずっとカリカリしていた。

仕事

大変だった。育児もあって帰宅後にあまり詰める時間を取れないこともあったし、自分の適性とちょっと違う部分での業務も多かった。

一応、新しいチャレンジに成功したり、嬉しい評価を受けることもあった。
他者からの評価という意味では良い年だったのかもしれない。

それでも自己評価としては停滞の感が強く、仕事の進め方について色々と考えさせらえた。何かの本で出てきた「習慣化しているルーティンを意図的に削減しない限りクリエイティブなことに取り組む時間は生まれない」ということを意識して、これまでに積み上げてきたルーティンを整理するときが来ている。

育児

仕事の面から1年を振り返ると、育児との両立にもがき苦しみ、十分なリソースを割けなかった1年ということになるだろう。だが先ほど、1年の育児をアルバムで振り返ると、全く別の想いが湧き上がってきた。帰宅後、寝かしつけ前の時間に気力を振り絞って遊んであげられた。それに今年は長男を色々なところに連れて行った。

公園、デパート、ホームセンター、水族館、プレイパーク、山…

楽しそうに、活き活きとしている長男の姿を振り返るにつけ、忙しい中でもいろいろとしてあげられたなぁと、達成感がある。

育児は日常である。こうやって振り返らない限り、それを”達成”とか”成果”として意識できない。今年一年、しっかりと愛情を注いだこと。色々な体験と想い出を積み重ねられたことを、大きな達成であると位置づけておこう。

読書とマンガ

読書冊数はなんと20冊に留まった。だいたい年間40~60冊ぐらいを読んできたので、これはショックな出来栄えである。

原因は複数ある。一つ目は、冊数を稼げる時期に次男が産まれ、映画を見るぐらいしかできない生活が続いたためである。   

他にも、ポッドキャストをかなり聴いていること、マンガにかなり時間を割いたことが影響している。

現在マンガ記録を整理中であるが、今年読了した、あるいは最新話に追いついた作品は50作品を超えている。マンガアプリで作品を読み進めるのが常態化しており、また日々消化するアプリの数が増えているのが主要因である。それに加え、今年は少年ジャンプのコミックで珍しくkindle半額セールを行っていた。

結局『呪術廻戦』『ハンターハンター』『アイシールド21』『僕のヒーローアカデミア』『ドクターストーン』について全巻大人買いをカマしてしまった。ジャンプ以外では『鋼の錬金術師』もだ。

今年はストレスもあったのだろう。とにかくマンガを読むことが大きな癒しとなっており、半額セールとはいえ結構なお金を使ってしまった。

とはいえ、今年でかなり読みつくした感もある。「いずれ読みたい」というようなマンガをかなり消化できてしまった。来年はちょっと読書に配分を戻したいと思っている。

ポッドキャスト

今年もひたすら聴いていた。次男の寝かしつけ中など、大いなる癒しだった。昨年に引き続き、COTENラジオを愛聴していた。それ以外だと、『GREEN IMPACT』(今はタイトルが変わっているが)と『ゆる言語学ラジオ』がヒットだった。

『GREEN IMPACT』は環境問題の解決を企業活動という形で達成しようとする動きを、News piksの二人が取材し、楽しく紹介するというもの。単に社会善として取り組むだけでなく、大きなビジネスチャンスとして環境問題にとりくむベンチャーの方々、投資家の方々。凄く活き活きとしていて、時代の最前線の挑戦者たちという感じがする。キャスターのうち、後藤さんはあまり好きではない。

『ゆる言語学ラジオ』は有名なトーク番組。言語オタクの水野氏がオタクチックに言語学のトピックを語り、衒学者を名乗る堀元氏が聴き手を務めるというもの。

最初は堀元氏に強い悪印象を持っていた。最初の出会いは『教養悪口本』。ゆる言語学ラジオに興味があって、半額セールの期に購入したが、ラジオの内輪ノリがわからない状態で少し読んだところ、ドチャクソに印象が悪かった。

そして堀元氏について調べると「衒学者」という気に入らない肩書が出てくるし、彼が非日常クリエイターとして書いた記事が引っ掛かってくるしで、もう最悪だった。

それでもポッドキャストで聞くものが無くなった際、有名番組だからと試しに聞いてみた。すると、水野氏に好感を持ち、徐々に好きになっていった。堀元氏の過去の言動も、番組内で曝し上げるような扱いを受けており、溜飲も下がった。

番組の序盤では、限定的な情報源を元に偏った情報を流してしまうミスもあった。そこから、謝罪の放送があり、ボランティアで監修をしてくださる先生方も登場し、番組としてのクオリティが上がっていった。

自分の好きなKurzgesagtも、コテンラジオも、活動の初期に似たようなやらかしをしてしまい、それを認め、監修方法などを改善している。優れた学問チャンネルというのはこの経過をたどるものなのかもしれない。まず面白さがあり、次にクオリティを高める。面白さを認められたからこそ、クオリティを上げられるのだろう。

Kurzgesagt字幕活動

自分は隠居を宣言していたが、少し活動した。エースで担当してもらっているえんどうさんが忙しそうなとき、とてもモチベが湧く作品が来たとき、特に生物学系の動画がきたときに手をあげ、担当させてもらっている。

今年のKurzgesagtの投稿数は23本。そのうち6本を担当した。

The Most Complex Language in the World
The Reason Why Cancer is so Hard to Beat
The (Second) Deadliest Virus
How A Nuclear War Will Start - Minute by Minute
The Internet is Worse Than Ever – Now What?
Your Tattoo is INSIDE Your Immune System. Literally

いずれも取り組めて良かったなぁという作品たちである。「ガンの街」の動画ではポンコツな訳を提出してしまい、再提出を行った。

以降、3回ほどメンバーに添削をしてもらうリハビリを経て、タトゥーの動画では添削無しでの投稿とした。

今年の上半期は、免疫→宇宙→免疫→宇宙という感じでトピックが単調化している感があり、「Kurzgesagtもネタ切れか…?」という心配をしたものだった。しかし、下半期のKurzgesagtはネタのバリエーションも投稿数もすごかった。

核戦争の動画ではVRのような視点で大統領目線への没入を促していた。
少子化問題やインターネットでの分断というトピックも扱ったし、地球誕生からの45億年を1時間にまとめた圧巻の動画も投稿された。

Kurzgesagtは好調だし、自分もストイックになりすぎない程度に楽しく字幕活動ができている。今メインを張ってくれているえんどうさんに、強く感謝している。