KurzgesagtのShort動画紹介⑥『この可愛い犬のような動物がクジラになるまで』
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これはクジラだ。
パキケトゥスという動物で、約5000万年前に生息していた。
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科学者たちは、現在のクジラがこの犬サイズの陸生生物にまで遡れることを見出した。しかし、地球上で最大の動物への劇的な変化は、どのように起きたのだろうか?調べてみよう。
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パキケトゥスの化石はパキスタンの山中で発見された。当時、この地域は緑豊かな地域で、淡水の河川敷も多かった。このモコモコした小さな哺乳類は犬かきで魚を捕りに出かけていた。
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頭頂部近くに眼窩があり、浅瀬に沈むための重い骨を持っていたことから、おそらく半水棲のハンターとしても優れていたのだろう。
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超大陸パンゲアが分裂し、ローラシア大陸とゴンドワナ大陸に分かれると、その間が水で満たされ、浅いテチス海ができた。
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始新世の化石は、生物が新たな環境に適応したことを示している。短くなった脚は陸上では不格好で、アシカのように不格好に跳ねまわっただろう。だが水中では後ろ足を蹴り、カワウソのように太い脊柱を振りながら力強く推進する。(アンブロケタス)
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鼻の穴が頭上に移動しているものすらあり、水中で呼吸するのに理想的な、最も初期の噴出孔となっている。(プロトケトゥス)
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次にお見せするのは4000万年前に生息していたバシロサウルスとドルドンで現在の私たちでもクジラと認識しそうな生物だ。
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その痕跡は特定の海洋生物の化石層から発見された。その後肢はとても小さく、身体から突き出していなかった可能性すらある。腰骨と背骨がつながっておらず、もはや陸に上がることもできなかっただろう。
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その後何千万年もの間、この子孫たちは地球上で無数の種へと枝分かれしていった。シロナガスクジラもそのひとつで、生命史上最大の動物である。
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これらの種の系譜については不明な点が多いが、それぞれの種が確かに関連していることを示す有力な手がかりはいくつかある。
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いずれも耳の骨に共通の特徴があり、水中での聴覚に特化していること。
DNA分析の結果、クジラはカバやブタのような偶蹄類と近縁であることが判明していること。
そしてパキケトゥスがカバの祖先と繋がっていることも、踵の骨の特徴からわかっている。
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これが進化の力なのだ。
何百万年も何千万年もかけて小さな変化を繰り返し、生物を完全に作り直す。これは地球上で最も感動的なものの一つだろう!