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ドッグフードの誕生から読み取る Vol.7

現在において「ドッグフード」という”商品”が無かったとしたら、我々は愛犬の食事に何を提供するだろうか。

約150年程前までは、ドッグフードというものは存在しなかった訳です。

犬が狩りをする、人が狩りをしたものを分ける、人の食事に同席する、人の食べ物の残りを与える。そういった選択であったであろう。 事実、日本の古い文献にも人が狩ってきたものや人の食事を与えていたという様な事が書かれているみたいです。

話を戻そう。
最初のドッグフードとされているものは穀物に他の物を混ぜたクッキーの様なものであったと言われている。
”最初”のアイデアがクッキー的なものであったから、必然的に穀物メーカーが参入してどんどんビジネス化されていったという経緯となる

そこには「健康」と「栄養」という概念はきっと無かったと予想できる。
それが悪いと言いたいのではなく着眼点、価値観がそこではなかったというだけです。
そして、それは犬専用食という画期的な新商品であり、便利な”餌”であり、トレンドな商品であったというだけです。
売る人も買う人もそう思ったはずです。

それからの商品としての商業的な背景は皆様が想像する通りです。
しかし、それは犬に対してのリスペクトに欠ける内容だった

粗末な原材料や製法、健康被害、愛犬家からの声、ペットに対する価値観の変化、栄養学の確立、動物愛護、人も含めての食生活の向上、変化・・・

それらを経て現在は「ドッグフード」という”商品”も進化しました。
概念というべきか、”食事”としてのグレードも変わりました。

普通の事なんだけど、一言で言うと「人間同等の水準」。
質は同じだけど人と犬とではレシピが違うだけという感覚
それが現代のペットを家族として共に生活をしている人達のスタンダードです。だから、そうでない「ドッグフード」は選択肢にすら入りません。
同様にショップ側もそうでない商品を推奨はしない事でしょう。

話を聞く限りでは日本より該当する欧米の国の方が犬の食に対する意識は高い様に見受けられます。これは歴史と文化の違いでもあると考えます。

では、それらの歴史を踏まえて思う事。
それは「感謝」というワードで表す事ができるかもしれない
クッキー的なドッグフードが生まれたから、商品化され私達の利便性を高めてくれた。それと同時に問題や、犬に対するの価値観の変化により法や栄養学が確立し、原材料や製造方法も見直されていった。
それに伴う各メーカーの競争によりドッグフードの質も上がった。
良い方向に移り変わっていったとも言えるのではないでしょうか。

過去があったから今があり、未来があるという事
今は、生食同等で健康的な愛犬の食事を作らずに買えます。
それは愛犬の健康寿命を延ばす事にも繋がり、それは人も犬も幸せな事です。

ただ一つ、忘れてはいけない事があります。
家庭犬は、その時代ごとに人が提供したものを食べていただけで自ずから求める事は出来なかったという事。言うならば健康も託していたという事。
餌から食事に、飼育から家族に変わったと言うのは我々人間が言っているだけで、犬側は最初から自分の食性にあったものを食べ、人間を仲間(家族)だと思って共に暮らしていたのではないでしょうか

だから、
長年共に暮らし、気づかせてくれた犬達には”感謝”しなければならないよね。今の環境があるのは先代のおかげでもある訳だから

最後に、当店で現在取り扱っているドッグフードは、
「ディハイドレイテッド肉使用&低温スチーム製法のRAWZ」、「低温ディハイドレイテッド製法のGrand Cru」、「非加熱フリーズドライ製法のK9Natural」の3種類ですが、それらを販売している理由は、上記に書いたように、ペット(犬)を家族として共に生活をしている人達が求めるスタンダード食を数あるドッグフードの中から迷わず選択できるよう狭めた結果という事でもあります。


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