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なんの尖りもない大学生が、努力だけで出版社から内定をいただけた話

こんにちは。生意気な犬です。

自己紹介の記事でも軽く触れましたが、私は現在大学4年生、来春からはとある出版社に勤める社会人になります。

出版社の採用は、応募人数に対して採用人数が極端に少なく、毎年狭き門と言われています。私も数多くの企業にお祈りという名の呪いを喰らいメンタルを削られてきましたが、自分なりの努力でなんとか内定を掴み取ることができました。

そこで本日は、私が出版就活中に考えていたこと、やってきたことについてお話ししたいと思います。

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小さなころから言葉にまつわる仕事がしたいと考えていた私は、大学3年の春には志望業界を出版社へと定め、内定を獲得するための情報収集を始めました。

そして、さっそく落ち込むことになるのです。

出版社の採用ホームページには、会社情報や職種紹介のほか、過去の内定者のエッセイやインタビュー記事を載せているものが多いのですが、

どの出版社も、内定者の個性が強すぎる!

大学のサークルで出版経験があることなどは序の口で、映画の自主制作をしてきた人もいれば、2ヶ月かけて東南アジアを放浪した人もいて。そんな癖の強い人材がそろう業界こそが、出版社だったのです。

一方の私はと言えば、出版サークルに入ったこともなければ、これと言ってきわめた趣味もなく。本当に普通の、そこら辺にいる大学生でした。

人間性がおもしろくなきゃ、出版社には入れない。

就活を始めて間もなくして、そんな固定概念が私を苦しめました。

しかし、小学生の頃から夢見てきた世界を、私はそう簡単に諦められませんでした。

人間性に尖りがないならば、アピール力で勝負するしか無い!

今さら自分の人間性を変えることは不可能だと悟った私は、「それでも出版社に入りたい!」という思いを誰よりも強く表現するために、面接でのアピール力を磨くことにしました。

具体的には、知識の蓄積面接のイメトレをひたすらに行いました。

知識の蓄積については、外出するたびにあらゆる書店を訪れどういった本が売れているのか調査することを習慣にしました。もちろん自分で本や漫画、雑誌を読むことも積極的に行い、その中で自然と企画力も身につけていきました。常に出版社で働く自分をイメージして、ただ読むのではなく、作り手の気持ちになってコンテンツに触れることを意識していました。

面接のイメトレについては、A4ノート1冊を用意し、自分がこれまでやってきたことやこれからやりたいことを書きなぐることで頭の整理をしました。日々書店をめぐる中で考えついた出版企画もそこに書き留め、架空の面接官相手にひたすらしゃべる練習を重ねました。「逆質問」や「最後に一言」といった質問にも手を抜かず、面接時間をフルに使って自分をアピールする準備をしました。

このように、得意げに話せるほど大したことはしていませんが、私はこの2つの取り組みを1年間継続したことで、相手を惚れさせる面接力を身につけられたと思っています。

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誰の役に立つかもわからない文章を長々と書いてしまいましたが、重要なのは、作り手側の自分がイメージできているか、です。そのイメージさえできていれば、私なんぞの記事を参考にしなくとも、おのずとやるべきことは見えてくるはずです。

「出版就活は ”運” だ」とよく言われますが、本気で出版社を志す方なら、そんな言葉で簡単に諦められないと思います。絶対に出版社に入りたい!という強い志を持つ方は是非、自分の ”好き” と ”やりたい” に真剣に向き合い、健康に気をつけながらも充実した日々を送っていただきたいと、生意気にも願っております。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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