Do!藤崎

Adamのドラマー&映像制作人。映像で出来る事は何でもやらせて頂く会社やってます。(株…

Do!藤崎

Adamのドラマー&映像制作人。映像で出来る事は何でもやらせて頂く会社やってます。(株)Do!Factory代表取締役/神戸出身/パンク・ニューウェーブ/UKロック/SF/お笑い/ゼルダの伝説/DIY/街並ウォッチ/さいたまLOVE/阪急V3からの筋金入りオリックスファン

最近の記事

映画レビュー「ファニーゲーム」

セオリーやご都合主義を徹底排除したある種の実験的、画期的作品 (ネタバレあり) ★4 数年前に知人から 「もう本当にどうしようもない胸糞映画があるんで チャンスあったら見てみてください」 と言われて興味を持っていた作品。 「史上最悪の胸糞映画」と言われていることが多いので 覚悟して見てみました。 以下ネタバレあります。 なるほど・・・。 確かに胸糞悪いですね・・・。 しかも物凄く! 本当に救いがない。 別荘に避暑に来ている家族のところへ、 素性のわからない若者が

    • 映画レビュー「ピエロがお前を嘲笑う」

      詰めは甘いものの充分に面白い痛快犯罪サスペンス ★4 2014年公開のドイツの犯罪サスペンス映画。 どこの国のどんな作品かよく知らずに鑑賞。 1時間40分ほどの作品ですが、 全く退屈せず面白く見させて頂きました。 現実世界では全く冴えないけれど ハッカーとしての技術は天才的な若者が主人公・・という 割とよくあるんじゃない?と感じる設定。 その主人公がいろんな仲間と出会い どんどん社会を騒がせる存在になって行く様子が描かれますが、 基本的にはその主人公の「独白」で 物語

      • 映画レビュー「MEN 同じ顔の男たち」

        ついて行くのがなかなかに困難な、美しくもあまりに狂気な映像表現 (ネタバレなし) ★3 「ミッドサマー」「ヘレディタリー/継承」の配給会社A24と、 「エクス・マキナ」のアレックス・ガーランド監督のタッグ作。 ↑というキャッチコピーは観終わってから知りました。 もうね、「一体何?この映画?」という感想のみですよ・・本当に。 上記の3作は全て鑑賞済み。 「エクス・マキナ」はすごくいいなと思ってました。 A24配給の2作は・・・まあなんというか・・・ 狂気じみてますよね・

        • 映画レビュー「レプタイル-蜥蜴-」

          なかなかに面白い渋めの犯罪サスペンス(ネタバレなし) ★3 ベニチオ・デル・トロ主演、グラント・シンガー監督の 犯罪サスペンス映画。 Netfilxでたまたま選んで観ただけだけど なかなかに面白かったです。 ベニチオ・デル・トロはスターウォーズのあの人? と思って調べたらやっぱりそうでした。 一度見たら忘れない顔の個性的な俳優さん。 彼の渋さで最初から最後まで引き込まれるように観てしまいました。 殺人事件を追う刑事のお話ですが、 ストーリーを語ると台無しになる作品な

        映画レビュー「ファニーゲーム」

          映画レビュー「バーバリアン」

          前半すごく良い雰囲気なのに 後半で一気に80年代低予算ホラーへと転落する珍作 (ネタバレあり) ★2 タイトルの不気味な響きに惹かれて鑑賞。 (ちなみにバーバリアンとは野蛮人とか未開人とかという意味) とある家にまつわるホラームービー。 3人の人物をそれぞれ描くエピソードから 最終的に全員がその家に関わるような構成になっています。 出だしから1人目の主人公エピソードまでは 凄く調子がいいんです。 不気味だし、謎だし。 いったい何が起きているんだろう?とかなりワクワクし

          映画レビュー「バーバリアン」

          映画レビュー「ゴジラ-1.0(ゴジラマイナスワン)」

          ゴジラ映画の枠を超えた、日本発の優れたエンターテインメント作品。個人的にはゴジラ映画最高傑作! (ネタバレあり) ★5 「シン・ゴジラ」の興奮も冷めやらぬ中 もう次の実写作品が登場した事に驚きましたが、 世代的に怪獣映画大好き人間なので 例えどんな作品でも観るつもりでいました。 できるだけ事前に入ってくる情報をシャットアウトし、 作品に集中できるようにして劇場で鑑賞。 感想・・・・ 面白い!!!!! 何より素晴らしいのは「ちゃんと映画として面白い」作品だという事です

          映画レビュー「ゴジラ-1.0(ゴジラマイナスワン)」

          映画レビュー「FALL/フォール」

          高所が苦手な人には観るのも辛い作品 ★3 見る前から何が起きるかわかっている いわゆるワンシチュエーションもの。 高い所が苦手な私は 観ている間ずーっと下半身がゾワワ〜ッとしてました。 ぶっちゃけ高い所への恐怖心で もう観てられない!ってぐらいでした。 観る側の人体になんらかの変化を起こすという意味では 割と画期的な作品と言えるのかも知れません。 この手のワンシチュエーションものでは ストーリー自体はシンプルにならざるを得ません。 しかし、そこで登場人物が何を考えど

          映画レビュー「FALL/フォール」

          映画レビュー「アーカイヴ」

          充分に楽しめるちょっとしたSFスリラー(ネタバレあり) ★3.5 2021年公開のイギリスのSFスリラー。 監督はギャヴィン・ロザリーという人で、 ダンカン・ジョーンズ監督の「月に囚われた男」で アートディレクターを務めていたそう。 なるほど、舞台設定やセットの作り込みなど、 出てくる場面の数自体はそれほど多くはないものの 優れたデザインと造形で強い説得力を生んでいます。 奥さんを亡くした科学者が その奥さんをアンドロイドとして蘇らせようとするストーリー。 SF映画で

          映画レビュー「アーカイヴ」

          映画レビュー「NOPE/ノープ」

          割と残念な出来の「宇宙戦争」 ★2 「ゲット・アウト」はここ数年のスリラーの中で屈指の傑作。 「アス」は最初怖くて不気味で後半風呂敷を広げすぎたけど、切り口が面白い怪(珍?)作。 それらの監督ジョーダン・ピールの第3作という事で、 予告編の映像もなかなかに興味をそそる出来だったので 割と期待して観てみました。 ところが・・・。 おや?? どうした、これは・・? 私は基本的に映画製作者をリスペクトしてるので 滅多にそんな言葉を口にしないのですが、 久しぶりに見終わった

          映画レビュー「NOPE/ノープ」

          映画レビュー「LAMB/ラム」

          静かに進むアイスランドの不気味で悲しい妖怪物語 ★4 アイスランドが舞台のスリラー作品。 予告で基本的にどういう事が起きるかはわかっていたので アダの誕生に対しての驚きはありませんでしたが、 逆にそのアダに対して自分の中でどんどん 愛着が湧いてきてしまう事に驚きました。 娘を亡くして悲しみにくれる夫婦には それはそれは愛しい存在だった事でしょう。 本作で一番怖いと感じたのが、 実の母親が後ろからついて来る時に ノオミラパス演じるマリアが「来るなーーっ!!」と絶叫するシ

          映画レビュー「LAMB/ラム」

          映画レビュー「ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー」

          夢のようなエンターテインメント作品 ★5 ドルビーシネマ+3D(字幕版)で鑑賞。   めちゃくちゃ面白い!! マリオのゲームはそれこそ初代からずっとプレイして来ていて、 全作がクオリティ保証できるぐらい面白さが揺るがない稀有なシリーズだと思っていますが、 本作はまさにその安心感、安定感をベースにさらにパワーアップしたような 夢のような作品でした。 あ、あれはあのゲームだ!これはあのゲームだ!と過去のゲームプレイを思い出させる設定が無理なく落とし込まれていたり、意外に悩み

          映画レビュー「ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー」

          映画レビュー「プレデター:ザ・プレイ」

          シンプルでわかりやすいシリーズ第5作 ★3 2022年製作。 ディズニープラス限定公開のシリーズ第5作。   私は元々モンスタームービーが大好きで もちろんプレデターシリーズも大好きなんですが 世界的にもキャラクターとしてのプレデター人気は別格ですね。 エイリアンに次ぐレベルの人気を誇っていると思います。 だから終わる事なくシリーズが作られ続けます。    シリーズ1作目で 未知の生物として登場したプレデターは本当に衝撃的でしたが、 2作目で「強き者を称え、決して弱者は狩ら

          映画レビュー「プレデター:ザ・プレイ」

          映画レビュー「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」

          物凄い情報量のおバカ炸裂マトリックス風家族物語 ★4 予告編を一度だけ見て、なんか凄く面白そう!と感じたので、楽しむためにほぼ全ての情報をシャットアウトした状態で鑑賞。アカデミー賞関連の話もよく知らずに。 なのでSF作品だとさえ知らずに見始めたので ストーリーについていけるようになるまで 少し時間が掛かりました。   最初から映像もセリフも怒涛のように押し寄せるので まずそれを受け止めるだけで精一杯になります。   途中で、ああそうかSFなんだという事と どういう事が起き

          映画レビュー「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」

          BBC制作「PREDATOR/J-POPの捕食者(ジャニー喜多川氏 追及番組)」を見た感想

          BBC制作のジャニー喜多川氏 性的搾取問題 追及番組をようやく見ました。 取材時間が短かったんでしょうが、この作りではまず日本社会には黙殺されるであろうなと感じる出来でしたね。 基本的には記者がインタビューを繰り返すだけの展開で、一大帝国の創始者を告発するにはあまりに掘り下げ足りないです。 もっといろんな角度から切り込んでみて欲しかったなぁというのが正直な所ですかね。 しかし、Netflixで公開されているマイケルジャクソンの性的搾取疑惑ドキュメンタリーも同じなんですが、

          BBC制作「PREDATOR/J-POPの捕食者(ジャニー喜多川氏 追及番組)」を見た感想

          映画レビュー「シン・仮面ライダー」

          誰が楽しむための作品??(後半に少々ネタバレあり) ★2 私は50代男性。 もちろん1号ライダーからバッチリTVで見て来た 完全ライダー世代です。 「シン・ゴジラ」も「シン・ウルトラマン」も それぞれとても楽しませてもらいましたし 個人的には日本の特撮エンターテインメント作品として 両作品とも高く評価をしています。 ですが、 この「シン・仮面ライダー」は 観終わった瞬間に 「うーーーーーーーーーーーーーーん」 と唸っている自分がいました。 もちろんライダー世代なので

          映画レビュー「シン・仮面ライダー」

          映画レビュー「Mr.ノーバディ」

          中年男性に刺さりまくる(?)痛快バイオレンスアクション ★3.5 知人の勧めで全く予備知識なしで鑑賞。 冒頭いきなり主役のボブ・オデンカークが傷だらけで登場するのですが、 もうその佇まいがビックリするほどカッコいい。 そしてBGMに「悲しき想い」が流れて 「Please don't let me be misunderstood.(私を誤解しないでください)。」・・・ この作品を見るまで彼の事は全く知らなかったのですが、 この冒頭のシーンだけでなんだか心をガシッと鷲掴みに

          映画レビュー「Mr.ノーバディ」