映画レビュー「ピエロがお前を嘲笑う」
詰めは甘いものの充分に面白い痛快犯罪サスペンス
★4/5
2014年公開のドイツの犯罪サスペンス映画。
どこの国のどんな作品かよく知らずに鑑賞。
1時間40分ほどの作品ですが、
全く退屈せず面白く見させて頂きました。
現実世界では全く冴えないけれど
ハッカーとしての技術は天才的な若者が主人公・・という
割とよくあるんじゃない?と感じる設定。
その主人公がいろんな仲間と出会い
どんどん社会を騒がせる存在になって行く様子が描かれますが、
基本的にはその主人公の「独白」で
物語が進んでいくスタイルになっています。
その独白というのがこの作品のポイントで、
最後の方ではその独白の信憑性を巡って
どんでん返しが起きる展開へと繋がって行きます。
どういうどんでん返しかは書きませんので
ご興味あればご自分の目で確かめてみてください。
ただ、細かい部分を見て行くと
詰めが甘いなと感じる部分もなくもないですね。
ヒロインと恋仲になる描写がないので
なぜそうなるの?と感じるシーンもありますし、
捜査官もそんな1人だけで感じた事で結論を出しちゃっていいの?とか、
1番の大悪党なのにそんなに簡単にそうなっちゃうの?とか・・・。
でも、トータルで見れば
そういう些細な部分に目をつぶれるぐらいには
面白くテンポ良く出来ている作品だと思います。
1時間40分、退屈せずに
それなりにハラハラさせてくれて
それなりに騙してくれる、
スタイリッシュで痛快な犯罪サスペンスでした。
なんかハリウッドでリメイクが決まっているそうですね。
そちらも楽しみです。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?