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「レス(response)が早いこと」を考える

どうも、えんどうです。

ネット上でも、仕事をするオフィスでも同様の意見を耳目することが増えた言葉に「レスが早い」があります。件の情勢もあり、テレワークが一気に促進されたことも影響をしていると思いますが、チャットなどのテキストツールでコミュニケーションを取る機会が増えたこともあり、余計に意識されているし、求められるようになってしまっている気もします。

レスはresponse、反応や応答といった意味を持つ語句ですが、誰から見た視点でのレスなのかといえば依頼者側。反応して欲しいと思う側であり、反応を求める側からの視点です。

時間の尺度が変わり短くなっている

いつの時代でも風潮的に即時的な反応を求められなかったわけではないでしょうが、手紙から電話、電話からメール、メールからチャットと変遷を重ねてくる中で、依頼側の余裕というか〆切に余裕がなくなってきているようにも感じますが、それは時間の尺度が変わったのだと理解しています。

昭和30年の時代の動き方と昭和60年の動き方、平成30年の動き方を比較してみると、同じ1時間でもできることが格段に増えてきていますが、それはインターネットや各種端末(PCや電話といった各自が扱うデバイス)といった技術的な発展を基にしたインフラストラクチャー(下部構造、下支えするもの)の整備がされてきたことによるもの。

昭和30年に取り組んでいたことを平成30年で各種ツールやデバイスを使用した結果、同時にいくつものタスクをこなすことができるようになってしまいましたが、それにより仕事ができる人の共通項として「レスが早い」と認識されるに至ったのだろうと考えています。(間違っているかもしれませんが......!)

ただ単に反応・応答が早ければいいということではない

そうはいいながらも、何がなんでもとにかく「早ければいい」というものでもないでしょう。

職場における指導的・教育的な役割を担った人たちが本質的な理解をせずに「とにかくレスを早くしろ」と部下や後輩の人たちに伝え続けていた結果として、かえって全体的な工数がかかってしまうなんてことも起こっていたでしょう。(ボク自身がそうであったし、今でもそうなることがあるので理解できるつもりです)

もしくは本質的には理解しているのだけれど、その説明を省いてしまったがために、受取手である部下や後輩が「とにかく早く」「早いことが正義」だと理解しながら行動を起こしていたのかもしれません。(これも存分にあることだろうと思います。実体験から。)

本質的にレスが早い人の特徴は「相手の時間を奪わない」ことです。

投げられたボールに対して最適解とは言わずとも、可能な限り即時的に考えうることをザザッとデスク(仮想的なデスク)に並べて一覧できるようにした上で、おそらく自身の中で適切に分類分けされたフォルダーがあり、「この場合には...」と素晴らしい検索機能をフル活用することが習慣化しているのです。

こうやって書いているだけでも、(仮想的な想像の世界で)「関係しそうなことを並べる」「一覧する」「フォルダを検索する」と3つの「仕事」をしているのであって、即時的に返事をするだけではないのです。

上で触れている本質的ではないレスの早い人は「ただ返事が早い人」だとも言えます。

返事はするけれど、具体的な依頼内容については改めて1から説明しなければならないし、反応をする時点で確認などもできていないために何度もやりとりしなければならなくなってしまった結果、最終的な工数はむしろ反応をせずにじっくりと熟慮して対応した方が早かった、なんてことも存分にあります。

処理能力の問題だとも言えるけれど習慣化と整理の世界

仕事ができる人たち、という言い方も随分と概念的な言い方になっていますが、個別具体的な業務レベルや作業レベルに落とし込んだ場合、タスクの処理能力が高いのだろうということはわかりました。

誰かから投げられた依頼ごとに対して、同時に3つ4つの処理をするのは当然で、そこから相手に返答するものだから相手の時間を最小限に止められる、なんて書くとスーパーマンみたいな人を想像しますが、空想上の生き物ではなく現実にビジネスの世界だろうがスポーツの世界だろうが関係なく、どこにでもいますし実在する人たちです。

それを急に真似することだったり、同じことをできるようになるだなんてことはあまりにもハードルが高いので求められませんが、可能な限り自分の周りにある情報だったり、環境だったり、それは仕事に関連するファイルやフォルダーなどの無機物なのか、人といった有機物なのか。

何がそれに当たるのかはわかりませんが、常に整理することを意識している必要はあるのかな、と思います。

また、応答する際には相手の時間を奪っていることを念頭に置きつつ、相手に対しての最適解とまではいかないかもしれないけれど、できるだけ時間を削らずに済む方法や提示の仕方は何かといったことを、整理した情報の中から適切っぽいことを提供することを習慣化するほかにないのかな、と。

「じゃー、お前どうなんだ」と言われたら、できていないこと多いですよ。だから少しずつ、やってます。

それでは、また。


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