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#えんどうnote 「#広告 がない世界」はどうなるのか会議

どうも、えんどうです。

#ひとり会議  シリーズとして、これまでにいくつかの議題を扱ってきましたが、今回は「広告がない世界」について。

議題として扱おうと思ったのはQuoraでこんな質問が上がっていました。

『広告がない世界では何が起こりますか?』

今回は、そんな質問に向けて回答したものをもう少し考える雑談です。

『広告』の定義を揃えましょう

会議や議論を行う際に大事になってくるのは「定義」でしょう。

会議や議論は何を明確にしたいのか、何を決めたいのか、何をしたいのかを明確にしているからこそ価値があるのであって、その共通認識を持っていない状態ではじめても、結局は時間の浪費になってしまいます

そうしないためにも、言葉や事柄についての定義を、参加する全員で共有した状態ではじめること、もしくは会議や議論をはじめる際に確認することが円滑な会議運営においては不可欠なものでしょう。

無駄に長いだけの会議にしないためには「何を決めるのか」、この会議や議論の末に「どんな行動を起こしたいのか」を明確にしておく必要があるのです。

まぁ、今回はボクのひとり会議なので、そこまでする必要があるのかって話にもなりかねませんが、ボクはボクで言葉の意味や定義が定まってない状態、つまりは前提条件が揃っていない状態で話すのは嫌なので定義します。

広告っていえば、コカ・コーラをはじめとした多くの国際的な企業が立ち並ぶアメリカをイメージしやすいので、アメリカマーケティング協会(AMA)から引っ張ってきました。

それによると、定義は以下のようになります。

any paid form of non personal presentation and promotion of ideas, goods or services by an identified sponsor.
「メッセージの中で識別可能な営利企業や営利組織または個人が、特定のオーディエンスに対して、製品、サービス、団体またはアイデアについて、伝達または説得をするために、さまざまな媒体を通して行う、有料の非個人的コミュニケーション」

今回の会議はこの定義を基にして考えてみることにしましょう。

企業発信すること自体はなくならない

上記の定義からすると、広告は「有料の非個人的コミュニケーション」となるわけですから「無料の個人的コミュニケーション」は広告に含まれないことになります。

これが何かといえば、口コミ。

いま、ソーシャルメディア上での口コミによってモノが売れる時代になったといわれていますし、今後も「個人の主観で述べられる使用感や感想」は我々が購入を検討している物品や使用するサービスの選定に重要な役割を担っていくでしょう。

おそらく、広告がない世界であったとしても「誰かが見つけた製品やサービス」はインターネットを使って世界中に拡散されていくことに違いはなさそうです。

仮にその状態が前提になったとして、企業が新規顧客との接点をつくるために何をするのかといえば、新規商品やサービスの「宣伝」であり、広くいえば「広報・PR」です。

有料での非個人的なコミュニケーションではなく、自社のリソース(資源・資産)を利用した無料(正確に無料とはいえませんが便宜上、無料と記載します)で発信を繰り返すことはなくなりはしないでしょう。

ソーシャルメディア上では、強い言葉で「発信していなければ存在していないのと一緒」だとする風潮や姿勢があります。

その背景は、インターネットが普及した現代を生きる人たちはインターネットを前提にした生活を送っているわけです。

その中で企業や個人がソーシャルメディア上で発信をせず、あわよくばアカウントすら持っていない、状態ではPRをしていくことを考えても事業を行う上では死活問題になりかねないだろう、というのです。

わからなくはありません。

多くの情報であふれている現代ですが、その情報の中で検索した際に「何も情報が出てこないこと」は、それだけで機会損失になってしまいます。

せっかく想起してくれた人たちの感情を台無しにする姿勢だともいえますし、それをしてしまうような経営や運営は避けていくべきす。

それを考えると有料での発信がなくなったと仮定しても、企業が無料でできる発信をなくすことはないでしょう。

マクドナルドに広告が必要なのか

有料で企業情報を届けようとする場合、誰に届けたいのかといえば商品やサービスを買ってくれそうな人です。

広告の目的は色々と思い浮かんでくるでしょうが、もっとも大事な目的は利益を出すことです。

なんのためにお金を払ってまで新商品や新サービスの情報を出していくのかといえば、払ったお金以上に商品やサービスが売れることを期待するからですよね。

つまり、買ってくれそうな人たちの中から「知らない人」をなくしていきたいから広告を打つわけです。それは新規で購入をするかもしれない人や久しぶりに購入してくれそうな人が、ふとした瞬間に思い出してくれることを期待しての企業努力だといえます。

じゃー、有料での発信をしなくなったら誰にも情報が届かないのかといったら、まったくそんなことはないでしょう。

誰かしらが発信されている企業情報の中に、これから発売される商品やサービスがあれば、その情報を基にして購買や使用の可否を判断するために前提情報を収集します。

上でも書きましたが、ボクたち生活者は必要があれば「調べること」ができます。逆をいえば、企業側は調べられた際に生活者が求める情報を掲載できている状態でなければなりません。

それって、有料で発信される広告がなくなったとしても、現状の世界線と大して変わりはないともいえます。

ここで、一点。

企業の知名度自体がとてつもなく高い場合でも、有料での発信が有効なのでしょうか。以下は古いデータ(2011年)ですが、ネット上でハンバーガーショップに関するアンケートを取られていたので貼っておきます。

マクドナルドの認知度は約98%です。凄くないですか。

ここから言えることは、ネットが利用できるユーザーでマクドナルドを知らない人は、ほぼいないってことです。むしろ、いません。いたらハズレ値なのです。

そうすると、マクドナルドは有料の広告を売ってまで新規の顧客を獲得しようとしても、買ってもらいたいと思う人たちからは「すでに知られている」状態。

つまり、広告によって新規の獲得を目指さなくてもやっていけるというか、手の打ちようがないといえます。

それだけの認知度があればリピーターがいるでしょうし、ファンも多いことでしょうから、勝手に「個人の主観を乗せた情報(口コミ)」が出回ります。

いりませんね、広告。

じゃ、マクドナルドほどに認知が取れていない企業はどうなのかといえば、結局は自分たちが発信している情報をさらに広げてくれるユーザーを獲得できるかどうかによるので、いい製品やサービスをつくらざるを得ません。

なんだかいい世界じゃないですかね。

それでいいというか、それがいいです。

そうしませんか。ってところで今回のひとり会議を終わります。

ではでは。

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書いた人のなまえ:えんどう

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人事/広報(PR)ディレクター/ 株式会社アシスト(新潟エナジー) http://niigatadenki.com (新電力)【これまで】PR/ Maketing / SNS /オフィスえんどう(個人屋号) 【ほか】 #えんどうnote

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