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お金を気にせず生活ができる人

どうも、ゑんどうです。

我が家はでは毎週、妻さんと定例会議を開いてます。

そこで話すのはお金のことから今週と来週の予定、さらに子どもたちの様子や気になっている点や改善点などを互いに出し合い、解決する、もしくは解決を模索する時間にしています。

一番はじめに「お金のこと」と書きましたが、他の家庭がどうかは知らないものの我が家ではサイフ(家計)を公開情報とし、家族会計はMoeyForward、事業会計はfreeeにまとめてレポートを見ながら状況を共有してます。

我が家の場合、夫婦でサイフを分けられるような財政状況にはならないだろうし、そうすべきではないと判断してサイフを統一して管理していますが、お金に困らないような状況になったら変わるかもしれません。(そんな未来は来なそうですが……)

『お金に困らない人ってどんな人なんだろう』と妻さんがポツリとつぶやいたのを聞き、それにぼくが答えた内容と思考理由を書いていきます。

■ 実現できるのはお金持ちと生活保護受給者のみ

お金を気にせずに生活をすることが可能な人は2種類だけしかいません。

『お金持ち』と『生活保護受給者』です。

ぼくは生活保護を受給することは推奨している立場で、もっと受給すべき人は受給すべきだと考えていますし、受給せずに働いて身銭を稼げる人はそうした方がいいだろう、と。その程度です。

内情を聞いて大変だと同情することもしなければ、受給しないから偉いという気もサラサラありません。ただ、健康的で文化的な最低限度の生活を国が保障するために必要な制度だろうし、窓際で防ごうとすることはしない方がいい、むしろ受給者が増えてベーシックインカムを制度として早く敷かれて欲しいとすら考えてます。

一般的に、生活保護をどのように見られているのかは分かりませんが、捉え方を柔軟にすると生活保護を受給している人は税金によって生活が保障されているという意味では貴族だとすら言えるかもしれません。

なぜなら、上述している通りお金の心配から解放されるからです。

アラブの石油王みたいに贅沢や豪遊をすることはできないかもしれませんが、少なくとも国が守るべき文化的で健康的な最低限度の生活を送ることができるわけですから、明日どころか今の生き死にを考えなければならないようなお金に振り回されるような心理状態からは脱することができます。

そのように捉えると、中世代の貴族的な生き方をできるのが生活保護を受給することではないか、とぼくは妻さんに答えました

■ 重たい税負担による手取り金額の低下

『一億総中流社会』とは、国民の大多数が自らを中流階級だと考える意識のことを指すそうですが、自らを中流階級だと捉えられるような資産形成をできるだけの経済状況を生み出す必要があります。

1958年、内閣府が「国民生活における世論調査」『お宅の暮し向きは,全国的にみればどの程度だと思いますか,この中〔回答票ア〕から選んでください。』と質問したものに対し、中流(中の上から中の下)だと回答した人の数は7割を超え、それに1970年代に到来した人口1億人に掛けたものが一億総中流社会。

簡単にいうと、日本って国はみんな貧しくもならないけど大きく富めるものもいない状態を満遍なくつくろうとしてきたわけですが、その結果、賃金は平成の30年で圧倒的なまでの横ばい力を達成しています。

以下は、全国労働組合総連合が2019年に出したOECD(経済協力開発機構)のデータを基に作成公表した『実質賃金指数の推移における国際比較』ですが、実質賃金指数(額面上の給与価格に物価変動の影響を差し引いて算出した数値)はご覧の通り先進国の中でダントツの最下位!

出典:全国労働組合総連合(2019年5月23日)

財務省から出ている税負担の国際比較国民負担率の国際比較(OECD加盟国36カ国)を見ると、相応の負担をしていることはわかりますが、厚生年金や健康保険料はいつの間にか報酬の30%が国から”没収”されることになっています。

出典)財務省「税負担の国際比較」
出典)国民負担率の国際比較(OECD加盟国36カ国)

年金と健康・介護保険料の料率は、一般的な就労者賃金の30%ですから、生涯賃金が大卒男性の平均が3億で定年後も再雇用などで働くことを踏まえると3億8000万ほどになるそうで(厚生労働省「賃金構造基本統計調査」より)、そこから30%だとすると年金と健康介護保険料で1億円前後を支払うことになります。

「厚生年金は半分会社負担なんだし、将来返ってくるんだからいいだろう」とか思われるかもしれませんが、ねんきん定期便に記載されているのはこれまで自己負担してきた分の金額しか記載されていません。

ここに医療費など健康を守るために使うお金や生活インフラ利用料金などを含めた物価は上がるものの、賃金は横ばいっていう事実から考えると、常にお金を気にする生活をせざるを得ないのが令和版中流階級に属する人たちってことになりそうです。

■ 希望としてはお金に困らない生活をしたい

これまで書いてきた通り、なんだか中流でいることを望んでいるわけでもないのだけど、中流でいることによってドンドンと貧しさばかりを味わうことになっていて苦しかったりします。

別に貧しくはないのかもしれないけれど、特別に富めるほどでもないって生活をしている人たちは多いでしょう

特別に飛び抜けて財を築くような人もいないから格差なんてものも生まれないわけで(現在の日本でないとは思っていません)、飛び抜けようとしたホリエモンのような存在は叩いて潰されるような社会だったわけです。

ぼくも妻さんも、特別に儲けたいわけではないものの、生活に困るような金銭しかない状態は避けたいとは思っています。何より、子どもたちにひもじい思いをさせたくない。ただ、それだけなのです。

お金に困らない生活をしたいとは思いつつ、どこか昭和の時代に憧れみたいなものを抱いてしまうのは、なんだか滑稽な気がするものの当時の税負担などを考えると、決しておかしな考えではないような気がします。

おわりに

税負担だけで1億円以上も支払うってことは、人生最大の買い物は税負担だって笑えない話になりますね。

ではでは。

ゑんどう(@ryosuke_endo


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