縁があり、ゆかりのない青翔開智中学校・高等学校の生徒とzoomで、"超礼"しました
縁(えん)があり、縁(ゆかり)のない高校生たちに対し、偉そうに自分の「これまで」をお話しする機会をいただきました。対象は『高校生』としかわかっていません。さらに具体的な「高校の何年生なのか」を聞かなかったからなのですが、聞いた方がよかったのかな。
深くは気にしていませんが、「対象によって話す内容を変更させた方がよかったのかなぁ」とか「いや、趣旨としては、そうではなかったよなぁ......」なんて思いつつ、これを書き始めてます。
お話をもらったのは03/04の朝、Facebookのmessengerで依頼をいただきました。
依頼主は、ぼくがスポーツトレーナーをしていたときに契約先の一つであった高校野球の現場にいた、当時『高校生』。ということは、ぼくも20代の前半も前半だったので、もう13、4年前の話ですね。
いまは学校の教員として学生たちと切磋琢磨しているであろう柳 大地(やなぎ だいち)さん。Facebookでつながってからも複数年が経過していましたし、お互いに「あぁ、がんばってるなぁ。」ぐらいで終わるんだろう、と意識することもなく、お互いに時間を経過させていました。こちらからも、誕生日を祝うメッセージをするぐらいしかしておらず、そんなことを言える立場ではありませんし、そんな関係の彼から「やってもらえませんか」をいただきました。
彼は高校生の頃から真面目で実直な男でしたし、きっと高校生を相手にしてもニコニコと振る舞いながら引っ張っていこうと足掻いてるんだろうな、と。
相手の時間と自分の時間が直結すること
「あぁ、高校生を相手にがんばってるんだな」とFacebookのウォールに上がってくる投稿に対して、生あくびみたいな感想を抱いていたのが、今回の話をもらったところで、急に現実味というか実感みたいな手触りのある感覚が湧いてきたのです。これ、何かな、と思いながら考えてみると、リアルになった、つまり、自分の時間に直結したからなんだな、と納得しているところです。
たとえば、何かしらの製品や商品、サービスを雑誌やらWEB上のニュースなどを読み漁り、知識をつけたとしても、製品やサービスの良さや、逆に不満などを実感するためには試しに使ってみなければわかりません。実際に購入して生活の中に溶け込ませてみないと便利なのか、役に立つのか、持っていて誇らしいのか、最終的には「買ってよかったのか」なんて、わかりっこないんです。情報をいくら漁ったところで、自分の時間に割り込ませないことには実感なんて湧きません。
今回、彼からもらった依頼と、それに関する連絡は、他者認知について考えさせてくれる機会になったのです。
やっぱり、直接的に連絡を取り合ったりしないと、結局は「知ったかぶり」になってしまいますが、それは別に否定されるものではありません。当然といえば当然の話だとも思います。時には、相手と話してると各種ソーシャルメディアで投稿されていた内容がリマインドされることがあります。「あ、そういえばTwitterで言ってたね!」なんてこと、少なからずあるんですけど、それだけで満足してても仕方ないかなぁ、とも。
今回の依頼をもらったことで、やらなければならない......やった方がいいかなあ、と実感したのは「相手の時間を自分の時間に割り込ませて実感すること」で、直接時間と時間がぶつかり合って同軸になるとお互いにとって「当事者」になれますので、ちょっと、ほんのちょっとかもしれないけど意識していこうかな、なんて思ったのです。
大人は背中を伸ばさなきゃなりません
まぁ、そんな柳さんがどこの学校にいるのかっていうと、青翔開智中学校・高等学校だそうです。「だ、そうです」なんてのは、そう、話を終えてから「そいえば......」と思い立ち、柳さんのFacebookから辿っていくまで、全く持って学校名をわかっていませんでした!
ごめんなさい!悪気はありません。ただ、無邪気なだけです。
話を終えてみての率直な感想として、なんだか圧倒されたというか、背筋を伸ばして生きなきゃならないな、と思ったの次第です。
なぜかといえば、今回、どうやって新潟にいるぼくが、鳥取にある学校の生徒とお話ができたのかですが、zoomを使ったんですよ、zoom。オンラインミーティングツールのzoomです。
高校生のいる教室に端末を用意して、プロジェクタか何かで投影しながら......なんてものではなくて、学生一人ずつ、もしくは複数人が各々の持つデバイスから同時にzoomの仮想ミーティングルームに入ってきて、その中の一人としてぼくが接続して話をしたんです。学生だけでなく、教員の方々も含めて15~20名ほどの方が接続してきているので、下のzoom公式ページにあったクリエイティブの4、5倍は人の顔が映し出されている状況だと考えてください。
ぼくが高校生の頃なんて、携帯電話がやっと普及し始め、iモードが全盛になってきている中でした。PHSを持ってる人間もいれば、着メロにチェーンメールの時代です。思い出したら笑えてきました。
そこから20年弱が経過し、現代の高校生である彼らはスマートフォンという文明の利器を手にし、それを使いこなすソフトウェアにも恵まれている状況。ただ、もっと肝要なのは、それらを使いこなす大人が身近にいるってこと。
これ、すごく大切です。
そして、すでに彼らは適応している様子を見たことから「こりゃ......」と、背筋を伸ばさなきゃならんな、と思った次第なのです。
今回の取り組みは『超礼!』といいます
学校のホームページを拝見すると、最近リニューアルされた様子で、非常にキレイに作られているのですが、教育内容は先端性を意識してつくられているのを感じます。2014年に開校したばかりの新しい学校なのもあり、特色を作ろうと思った際に「新しい学校だからこそ縛られず、興味と好奇心を持って取り組める土壌と雰囲気をつくってる」んだろうなぁ、と思えば、zoomのようなツールを使いこなしている様子に対して、妙に納得感が出てきました。
まだ学校名はきちんと覚えられていないのですが、せっかく関わりを持てたので、高校生である彼らにはがんばっていってもらいたいなぁ、と思うのと同時に、今回、話を持ってきてくれた柳さんには感謝しています。
声をかけてくれたのがうれしかったので、依頼内容をツラツラと先生っぽく前提と状況を説明してくれたFacebookのmessengerに対し、よく内容もみず「やってやりましょう!」と返しました。返事になっていませんが、ぼくなりの返事をしたつもりです。
この取り組みは新型コロナウィルスの感染拡大の影響を受けて、突如として休校となってしまった学生たちの生活リズムを整えていくことを目的に取り組み始めたそうです。朝礼ではなく『超礼』と名付け、いろんなバックボーンを持つ大人たちと学生との接点を持たせようって取り組み。
非常に有意義な取り組みだと思いますし、なんだか「羨ましいなぁ」と思う次第です。ただ、これ、ぼくが一番最初だったそうで、今日(3/6)は『元国境なき医師団のメンバーだった方が出演するそうです。
......いや、いいんですよ。いいんですけど、他にも飛行機のパイロットとか、なんだかおもしろそうな人たちが2週間日替わりで出演するんですって!
トップバッター、ぼくでよかったんかな......。
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