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#何気ないツイートから始まる物語 (9話)〈三つのサイトで支援を募集したワケ〉

何気ないツイートをきっかけに、スポーツビジネス界の大物と地方都市に住む一般人であるぼくがイベントを企画・実施することになり、その後の人生に大きな影響を与えることになったことを記した、ちょっとした物語。

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前回まで

「クラウドファンディングでの支援を募るためには情報の発信が不可欠」なためにnoteを毎日書くことを決め、資金の壁をクラウドファンディングで乗り越えようと考えたが、最終的な候補に残ったのは三つのサイトだった。

決めきれなかったサイトの選定

いくつかクラウドファンディングの支援サイトを候補として選び、残るは選定するだけだった。FAAVOにいがた、いっぽFARMの三サイトまで絞ったものの、どれにするのかを確定させるまでにはどうしても悩みどころがあった。何かといえば、支援者側の支払いをクレジットカードで済ませられるのか、現金でも可能なのか、それとも別の支払い方法があるのか。クレジットカードの中でも、どこの会社の支払いはよくて、どこがダメなのか。同じようなことがあるのだけど、微妙に違っていたりする。プロジェクトが終わってから考えてみると明確に「ここ」と決めてしまえば、その辺りの対応は如何様にでもなったが、ここはクラウドファンディングの起案者としての経験不足が招いたものだと痛感している。

いまひとつ決め手に欠けていたのは起案者であるぼくの方で、どこにしたとしてもやるべきことは変わらないし、支援金額を達成するために必死に取り組もうとすることも変わらない。ぼくにとって必要なのは、どこにするのかを決めるだけの理由ではなく、決断するだけの気概だったのだ。

当時、まだ気概を持てていなかったぼくは、周りのメンバーに尋ねた。その姿勢は責任を逃れるためとも捉えられるが、自分としてはとにかく誰かにすがりながらでも、意見を拾い、それを集約して結論を出すことぐらいならできると思っていたのかもしれない。コアメンバーである福田拓哉さんから出てきたのは「コンビニでいいんじゃない」という答えだった。

支援者の利便性を高めたい

「コンビニ方式でいいんじゃない」

福田拓哉さんが発した言葉に受け取りきれず、どういう意味で解釈をすればいいのかを戸惑っていた。続けて福田拓哉さんがいう。

「たとえば、どこかしらのメーカーから出ているアイスを買おうと思った際に、どこのコンビニにもあるものってあるじゃない。今回のクラウドファンディングへの支援も同じような認識でいこうよ。コンビニ方式だね。」

支援者の支払い方法が多岐に渡るのであれば、こちらが利便性を担保するために労力を提供し、支援者の利便性を確保しましょう、という話で、つまり三つのサイトに同時掲載し、それを管理しつつ、どこでも支援できますよ!と働きかけていくことになる。また、話題性という意味でも三つのサイトで支援を募り達成することは大いに魅力が大きかったし、それができるだろうとも踏んでいた。

一つのプロジェクトながら、三つのクラウドファンディングを同時に達成することになれば、結果として、ぼくは三つのクラウドファンディングを達成することになるし、それだけでも話題になるだろうし、それきっかけで今回のイベントを知ってもらえる人も増えるかもしれない。やるだけの価値はあるだろうし、支援が集まることもある程度、期待を抱いていたので大丈夫だろうと踏んでいた。

もちろん、ことはそれほど簡単ではなく、大いに苦戦を強いられることになるのだということを実感することになるのだが......

三つのサイトで掲載することを決定

まず、それをやるためにもクラウドファンディングサイト、つまりは掲載っせてくれる場所の管理者に「同時に三つのサイトで募集することは可能か」を尋ねる必要がある。何せ、同一のプロジェクトが他のサイトで全く同じものとして支援募集しているのだから、それを了承してくれるサイトでなければ実現できない。正確にいえば、リターンの内容が微妙に異なることもあれば、その数に違いがあるため、まったくもって同じだとは言い難かったのだけど、側から見たら「その程度の違い」は違いとは言い難い。

すべてのサイト運営者からOKをもらうことはできたものの、正直、支援金額が分散してしまうことのリスクを問われることになった。むしろ、それ以外には何もなかった。

プロジェクト自体が成功すれば、結果的に起案者側であるプロジェクト側にも金銭が入って来るし、掲載サイト側にも手数料が入って来るのだから、ビジネスライクに見ても「お金」が集まるのかどうかを気にするのは当然だ。その金額が大きければ大きいほどに掲載させるサイト側としては大いに歓迎するもので、金額の多寡を見ていないのかといえば、見ているだろう。けれど、根本的にクラウドファンディングサイトの運営している人たちは、ステキなプロジェクトに出会いたいと思ってくれているし、それをどうにか達成してほしいとも願っている。個人によって温度差はあるのだろうけれど、基本的には少しでも多くのお金が起案者のもとに集まり、「やりたい」と思えることをできる世界を達成したいと思っているのを、それぞれのサイトの人たちとのやりとりから感じた。

結果、ぼくが起案したプロジェクトによって、三つのサイトが知名度を獲得する機会にもしたいと考えたし、それができたら......を期待に胸が膨らんだことから、三つのサイトで掲載することに決めた。

それぞれのサイトごとにある管理における操作性から、管理におけるコストが非常に高かったのはいうまでもないのだけど、それはまた次の機会に。


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このマガジンは何気ないツイートからでも自分の人生の幸福度に大きく貢献できるだけの行動につなげることができることを実証した内容を書いてます。何もない普通の人だとしても、勇気次第で前向きでステキな人生にできるような気になります。

地方に住む「普通の人」であるぼくが、ある業界の大物に何気ないツイートで絡んだところから、イベントを企画・実施するところまでを追ったちょっと…

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