"つよく"なることをめざすB.LEAGUE
今回、ここでいう"つよさ"というのは、強靭な肉体を持っていたり、アツい気持ちを持っている、というようなことではありません。
個別具体的な個人やチーム、というものを表現する際に使用するつよさではなく、「何かをやりたいことを、きちんと形にできる」という意味で使います。
「組織のつよさ」というのは、そういうところに現れるのではないか、と考えていて、それはつまり「現実にする力」ともいいます。
ほぼ日の行動指針は「やさしく、つよく、おもしろく」。
これは話題になることも多いので、耳目したことがある方も少なくないかもしれませんが、ご存じない方はお知りおきください。
なぜ、そんな『ことば』を使うのか
今回、「つよさ」という言葉を用いているのは、この中の「つよく」という部分から引用させてもらってます。
いろいろと経営だとか経営管理の本を読んだりしていて、それっぽい言葉に感化されてしまっていた過去の自分を振り返ってみると、言葉に踊らされていたことがよくわかります。
それはなぜかといえば、僕に実体験としての利用経験や、ことばに対する当事者性がなかったからともいえるのです。
マーケティングやブランディング、なんていう煌びやかなことばを使ってる自分に酔ってる、といえばいいのかもしれません。
そんな風に、違和感を抱えながらもなんとなく、それとなく、会話をするためのツールとしてだけの役割をそれらの言葉に当てはめていたんです。
けれど、糸井さんの『考え込まれたことば』に改めて触れてみると、すごく納得できることばかりで、腹落ちすることが多いことに気づいてからは、ことばを使うことはすごく大切なことだと自覚しました。
おはよう、ということば一つとってもそうです。
それは、僕が年齢を重ねるとともに、いろんなことばに触れてきたからなのかもしれませんが、しっかりとあらゆることばが、自分に対して定着してくるイメージがありました。
考え込まなきゃならない、と意気込むのと同時に、まずは自分自身が使いながら、そのことばの意味するところを「肌感を持って、理解しよう」と思い、使っている次第です。
B.LEAGUEが実現したいつよさ
葦原一正さんの著書『稼ぐがすべて』のなかで、(Bリーグが)『10年でプロ野球やJリーグを追いつき、追い越す』ことを目指していることを明記しています。
その戦略性を保持するための、大きな一歩として、リーグと協会の権益統合を行う、ということが、年末に報道されていました。ご存知のかたもいらっしゃるかと思います。
NPB(日本プロ野球機構:日本のプロ野球を表現する際に利用します)とMLB(メジャーリーグベースボール:いわゆる大リーグ)で事業規模が同等だったのは、スポーツビジネス界隈では有名な話。
『稼ぐがすべて』の中でも触れられていますが、94年頃の事業規模はNPBもMLBも、だいたい1500億円前後だったのが、現在はNPBが1800億で、MLBが1兆円となっているので、5倍以上の差が生じていることになります。
ここはリーグとクラブ(球団)の権益を統合し、放映権をはじめとしたあらゆる権利をリーグ主導で進めているのか、クラブ(球団単位)で保持しているのか、違いなどから生じており、なかなか苦しいといえば苦しい状況。
一騎当千のつよい個人がいたとしても、戦略性を持った有能な軍師が繰り出し知略の前には、そのつよさも霞のように消えてしまうことがあるように、クラブ単体でリーグを盛り上げるわけではありません。
リーグというのは、所属するクラブそれぞれが利益を最大化することを目指しながらも、ファンや他のクラブと相互性のある関係を築き、価値の最大化を目指す『場所』です。
魅力的なチーム同士の試合であることはもちろんですが、それが行われる場所としてのリーグのあり方が『空き地』なのか『屋外コート』なのか『アリーナ』なのかによって、大きく異なります。
例えば「バスケットボールをやろう」と、所属する人たちが、もっとやりたいことを実現するためには『つよさ』を身につける必要がありますし、身につけるためには何が必要なのか、という方向性を決める必要があります。
その役割を担うのが「協会」と呼ばれる、もとを正せば「有志の集い」。
ただ、協会は協会として、リーグはリーグとして目指すべき方向があり、それをどうやったらうまくいくのかを常に考えていることもあり、双方に歴史があればあるほどに歩み寄るのが難しくなります。
お互いの行っていることを理解はできるし、納得はできるんだけども、同意はしかねる、といえばいいでしょうか。
まるで家族会議のような体をなしてしまいます。
葦原さんを含む、二本のバスケットボール界が目指すのは、そこに大鉈を振るい、つまり「クラブ」と「リーグ」と「協会」が三位一体となり、それぞれの利益を大きくしていく仕組みを作っていきましょう、と。
それをバスケットボールはやりますよ、というのが権益統合事業の目指す方向なのだと思いますし、きちんと仕組みとして整えていくことで『つよさ』を身につけようとしているんだろうなぁ、なんて考えてます。
1/22ではこの権益統合に関しての話も
1/22に開催するイベントでは、この辺りの話を葦原さんにお聞きします。
前記事でもお聞きしたいことを書きましたが、この辺はホットな話題でもありますし、お聞きすることで、もっとBリーグのことを知れるチャンスになります。
新潟というエリアの中で、地域とチームとリーグとアリーナに関する関係者を集めて話を聞ける機会は決して多くはありませんので、ぜひ、ご参加の上で、なんなら葦原さんに直接疑問をぶつけてみませんか。
参加申し込み
参加と同時に、ご支援も受け付けております。今回のイベントは長岡の後援をいただいているので、無料での開催とさせていただきました。
しかし、資金的には不足をしている、というのが正直なところです。
2月(12日となる予定)にはアルビレックス新潟の是永さんと千葉ジェッツの島田さんの初対面となるトークイベントも開催いたします。
今回の不足分と、次回のイベントへの活動費として、ご支援をいただければ...と思っています。
今後も魅力に溢れる内容を続けていくためにも、どうか皆さんの力を分けていただけませんでしょうか。よろしくお願いいたします。
【polca】
【FARM】
どうかよろしくお願いいたします!
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