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#呼吸不全

【異常値は?】SpO2とPaO2はどっちが大事?【高すぎもダメ?】

SpO2,PaO2,どちらも酸素化の指標ですよね?

敷居が低いのはSpO2なのではないでしょうか?

クリニックから病院まで,外来から入院,もっと言えば,最近は新型コロナの影響もあり,一般の方がSpO2モニターを購入したりしますよね.

一方,PaO2は,動脈採血が必要です.

敷居がうんと上がります.

そこで浮かぶ考えがこう.

「わざわざ侵襲的な検査をしているので,PaO2の方が重要に違い

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急性期NPPV(非侵襲的陽圧換気療法)の特徴・適応疾患・注意点

NPPV:Noninvasive Positive Pressure Ventilation は,日本語でいうと,非侵襲的陽圧換気,です.

気管挿管や気管切開などが必要となるIPPV:Invasive Positive Pressure Ventilation侵襲的陽圧換気と対比されますが,NPPVはマスクを介して行うので,”非侵襲的"という表現がされます.

そんなNPPVの特徴や適応,注意点

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酸素投与と,その際のFiO2値の目安

酸素投与は,入院患者さんに行う基本的な医療介入ですよね.

呼吸不全対応に慣れてきた方は,SpO2やPaO2をみて,どれくらい重症なのかイメージすると思いますが,人工呼吸器でもない限り,投与している方の酸素濃度(FiO2)がわかりませんよね.

これは,酸素投与時の目安の表です.

顔の形とマスクのフィットや,口呼吸の割合などにも左右されるので,あくまで目安にすぎませんが,目安がないよりマシでしょ

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