Dr.Uのミュンヘン留学日記 #21 ロックダウンの真っ最中に住民登録(Anmeldung)してきた話 2020.12.18
Guten Tag! Dr.U@ようやく住民登録完了です。
連日2万人を超えるコロナ新規陽性者数が報告されているドイツでは、2020年12月16日からミニロックダウンから厳格なロックダウンへ規制が強化されました。
そんなロックダウンの真っ最中に役場まで住民登録(Anmeldung)をしてきたので、住民登録の方法と、手続きを完了するまでの経緯について書きます。
まず必要書類を準備
ドイツに3ヶ月以上滞在するには、居住地の役場へ住民登録をする必要があります。住民登録は役所の手続きですので、事前に必要書類をきっちりそろえなければいけません。
必要書類についてはミュンヘン役場の公式サイトに記載されていますので詳細はそちらを参照してください。私は以下の3つを持参しました。
1:登録用紙:ミュンヘン役場の公式サイトからダウンロード可能。
2:身分証明書:パスポートでOK
3:アパートの大家さんによる住居証明書 (Wohnungsgeberbestätigung)
ちなみにアパートの大家さんから住居証明書が入手できない場合は、別の書類を準備する必要があります。
また住民登録は「ミュンヘンに到着してから14日以内」に届け出る必要がありますが、私は手続きのときにミュンヘンに到着した日を聞かれませんでしたし、いろいろなブログを見る限り14日過ぎても問題ないことが多いようです(もちろん14日以内にするほうがベターです)。
webサイトで予約する
過去のブログを確認すると、住民登録は長い行列に並ぶ必要があったり、2時間待つこともあるといった記載がありました。
しかしコロナパンデミックの影響か、住民登録のオンライン予約が可能になっていましたので、オンライン予約の方法を説明していきます。
まず、ミュンヘン役場の公式サイトにアクセスします。
タイトルの下の行にある"online"を選択するとBürgerbüro(市民局)の予約画面になります。
"Meldeangelegenheiten" (Google翻訳によると「報告事項」)を選択。
するとさらに選択項目で出てくるので、一番上の"An- oder Ummeldung - Einzelperson (個人の申告、再登録)"で人数を選択します。私の場合、私一人分の手続きのため"1"を選択しました。
そして、次に手続きを行う事務所を選択します。一番上にある"Ruppertstraße"がいわゆるKVR(Kreisverwaltungsreferat)です。
KVR以外でも住居登録はでき、家の近くの市民局を選択することもできます。
私は事務所が密だとコロナのリスクが高まると考えて、一番スペースが広いであろうKVR(Ruppertstraße)を選択しました。
そして次に日程、時間を選択します。
最後に性別、名前、E-mail、生年月日を入力し、"Reservierung abschließen(予約確定)"をクリックすれば、予約完了です。
予約が完了すると、すぐに確認メールが届きました。このへんドイツらしいきっちりとしたシステムを採用しています。
私はまだ手元に大家さんから住居証明証を受け取っていなかったので、時間に余裕をもって1週間先に予約をとることにしました。
そして予約をとった直後に、ドイツ政府が急遽ロックダウンの厳格化を発表しました。
まさかのロックダウン厳格化!手続きはどうなる!?
12月15日よりロックダウンが厳格化され、美容室や生活必需品以外を販売している店舗は閉鎖されました。ミュンヘンがあるバイエルン州では夜間外出禁止令が施行され、これまでのミニロックダウンとは一線を画する規制が始まりました。
そんな中、予約した日にKVRまで行ってもよいのか?そもそも窓口は開いているのか?まったく情報がありませんでした。
やきもきしても仕方ないので、直接KVRにE-mailで問い合わせをすることに決めます。問い合わせ先はGoogleで"KVR" 、"münchen"と検索すればすぐ見つかりました。
英文で「ロックダウンが始まりましたけど、予約とおり手続きしに行ってもいいですか?」とメールを送ったところ、2日ほどでKVRから返信があり、KVRの窓口は通常通り開いているから予約とおり手続きに来ても問題ないとのことでした。
(ドイツ語でなく)英語で問い合わせても、ちゃんと返信してくれたのは非常にありがたかったです。
前日に確認メールが届く
予約前日にはKVRから予約時間、受付場所に関するメールが届きました。
予約番号、入り口などの詳細な情報が記載されていましたので、私はスクショしておきました。
いざKVRへ
そして予約当日。
遅刻するとまずそうなので時間に余裕をもって、KVRへ向かいました。
KVRはU6の停車駅である"Poccistraße"駅のすぐ目の前にあります。
余裕をもって出発しただけあって、私は予約時間の30分前にKVRに到着しました。KVRの入口は数か所あり、前日に届いたE-mailで指示されたとおり"Eingang C"へ向かいます。
途中、EIngang Bの前を通過したのですが、すごい行列ができていました。
これは待合室は密かもしれないなぁと不安になりながらEingang Cへ行くと、こちらも人だかりはあるもののEingang Bと比べるとかなり少ない人数でした。
入口のところにセキュリティーのお兄さんが立っていたので、前日届いたE-mailを見せます。すると「まだ予約まで時間があるから、このあたりで待ってください」と指示されました。
15分前に入場
待つといってもいつまで待てばいいのかなと思いつつ、Eingang Cの前で時間をつぶします。まわりには私と同じ状況らしき人たちが数人待っていました。
そして予約時間の15分前になると、入口前で待っていた人たちが次々と館内へ入場し始めました。自分も入れそうな感じだったので、先程のセキュリティーのお兄さんに再度メールを見せます。
すると「入っていいよ」と言われ、KVRの館内に入場できました。
待合室で待機
館内に入ると特に「こちらへ進んでください」的な標識はありませんでしたが、中に入っていく人がみんな2階に上がっていくのでついていきます。後で気づいたのですが、前日の予約確認メールに待合室の番号とフロアーが記載されていました。
1.0Gがいわゆる1階(ドイツでいう2階)のことで、"Wartebereich 12"が待合室12を意味しています。
2階に上がり流れにのって通路を進んでいくと、「12」と大きく書かれた証明写真の撮影機がありました。
写真撮影機の前には待合室らしき広いスペースがあり、たくさんの椅子が間隔をもって置かれていました。そして、いかにも番号が表示されそうなモニターが設置されていました。
待合室ではソーシャルディスタンスを取りながらすでに何人かが待っていたので、自分もそこで待ちます。待合室の広さに対して人はそれほど多くなかったので、密にはならずにすみました。
いよいよ手続き
待合室で待つこと15分。予約時間になると、スクリーンに予約番号と部屋の番号が次々と表示されていきました。
私の番号もすぐ表示されたので、表示された番号の部屋に入ります。
部屋の中にはカジュアルな服装をした事務の女性が3人、それぞれのデスクに座っていました。そのうちの一人が私の顔をみて「○○番ですか?」と訪ねたので、「そうです」と答えると椅子に座るよう指示されました。声をかけてくれた人が私の担当のようです。
私の担当をしてくれたのは若い女性で、最初に「英語がいい?」と聞いてくれたので「英語でお願いします」と伝えたところ、にこやかに英語で対応してくれました。
Anmeldungの申請書、パスポート、住居の証明書を提出します。そして、英語で以下の2点を質問されました。
・ドイツに住むのは初めて?
・奥さんは日本に住んでいて、ミュンヘンに住むのはあなただけ?
担当者は質問の答えを聞きながら、書類に記載された内容をパソコンに入力したり、住居証明証をスキャンしたりしていました。
そして「税金の書類を郵送するのですが、メールボックスに自分の名前を記載してありますか?」と聞かれたので、すでに記載してあることを伝えたところ、「近いうちに書類が届きます。今日はこれで終了です。チャオ!」と言われ、手続きはあっさり終了しました。
部屋に入って出てくるまで10分かからず、スムーズに手続は完了しました。
過去のドイツ在住の先輩方のブログを見ると、英語で対応してくれなかったり、待ち時間が長かったり、かなり大変な思いをされた方が多かったようですが、状況が変化したのか、私の場合予想していたよりスムーズに手続きを終えることができました。
まとめ
・住居登録はお役所仕事なので書類はきちんと準備する。
・事前予約で待たずに手続きが可能。
・(私の場合)英語で対応してくれた。
書類を事前にちゃんと準備すれば、特に問題なく住居登録はできると思います。
また待ち時間も事前予約のおかげでほとんど待たずにすみました。コロナ陽性者数が中、人混みにまぎれず、待ち時間が短く手続きができるのは非常に良いシステムだと思いました。
とりあえず住居登録が無事に完了して一安心です。次にKVRに来るのはビザの延長申請になると思います。そのときの手続きについても書いていきますね!
この記事が皆さんのお役に立てると嬉しいです。
今後もミュンヘンの状況、自分が経験したことを書いていきます。アウトプットの励みになりますので、スキ、フォローをよろしくお願いします。
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