科学論文の読み方③「文献管理アプリ編」
こんにちは。
今回は論文の読み方 Part 3、文献管理アプリ編です!
以前の2記事で、どうやって新着論文の情報をコンスタントにゲットするかをまとめてきました。
ざっくり振り返ると、論文データベースのメールアラート+SNS => 個人用slackにまとめ、という形でした。
そこで今回は、面白そうな論文を見つけた後にどんなアプリを使って文献管理し論文を読んでいるのかをまとめていきます。
文献管理はPaperpile & Googleドライブ!
僕が文献管理に使っているのはPaperpileというアプリです。正確にいうとGoogle chromeの拡張機能です。
実はつい数ヶ月前まではMendeleyとdropboxで管理していました。しかしdropboxの容量が一杯になり、dropboxの有料プランは高くて使う気にならなかったので乗り換えました。
結果として大正解だったと思います!
Paperpile非常に使いやすいです!最初の30分くらいは「ややこしそう...」という印象でしたが、実際は全くそんなことないです。
Paperpileの何がいいかというと、1クリックで論文がGoogleドライブに保存できること!1クリックかつクラウド上への保存という2点がありがたい!
やり方は本当に簡単で、特定の論文のウェブサイトにてブラウザの右上にあるPaperpileのアイコンをクリックするだけ。これで自動的に論文PDFがドライブにダウンロードされます。
PCのローカルフォルダではなくクラウドにダウンロードされるのがありがたい。僕は論文を読むときiPadを使うのもあって、複数端末で共有できるのがとても大事です。iPadでの読み方は後述します。
今のところMendeleyに唯一劣るのが有料である点。Paperpileは最初の30日間のトライアルを除いて有料で、アカデミックな利用の場合は月額2.99ドル(2020年12月現在で約310円)。
有料といっても全然高くないので僕の中では欠点に入りませんが、経済的に余裕のない場合も多い大学生や院生には欠点になりうるかもしれませんね。
無料がいい場合は、Mendeleyでも設定がややこしいですがdropboxで端末間の共有ができます。また一瞬だけ使ってやめましたがReadCube(Papersの後継)も結構いいそうです。ただReadCubeは聞くところによると、PDFへのiPadでの書き込みがやりにくいそうです。ブラウザで開けばできるがアプリではできないとか何とか。まぁ迷っている方は調べてみてください。
論文を読むときはPDF Expert!
さてPDFをダウンロードした後も、論文の読み方にはいろいろありますよね。
一番メジャーなのは印刷して紙で読む方法でしょうか。僕も研究室配属されてから2, 3年は印刷していた気がします。
ただここ数年は一切印刷していません。
印刷しない利点はいくつかありますが、まず何よりもかさばらないこと。紙だと読んだ論文を保管するだけでも結構なスペースをとってしまい、年々邪魔くさくなってきます。
別の利点は、いつでもどこでも読めること。気になる論文を全部印刷して持ち歩くのはやってられません。しかしデータとしてならば大量の論文を常に持ち歩けるのです。電子書籍と同じですね。
論文を印刷しない利点はこの辺にしておいて、ではどうやってコンピュータ上で読むのか。僕はiPadでPDF Expertというアプリを使い読んでいます。
まずiPadを使う理由は書き込めるから。これに尽きます。
論文を印刷しない人の懸念の一つは、書き込みにくいというのがあるかと思います。でもiPadで然るべきアプリを使えば紙と同じように書き込めます。何なら書き間違えを削除できたり自由に色を変えられたりするので紙への書き込みよりも便利なくらいです。
ただ使うアプリが重要で、ものによってはあまり自由に書き込めなかったりもします。
そこでオススメなのがPDF Expertです。
PDF Expertは文字通りPDF閲覧アプリです。まず先ほど紹介したPaperpileと相性がよくて、Googleドライブと連携できます。iPad上でPDF Expertを開くとGoogleドライブを選択できて、その中から自由にPDFファイルを引っ張り出せます。
また書き込みの自由度もとても高いです。
様々なペンが使え、蛍光ペンでマークしたり細ペンで細かく注釈したりと何でもできます。
GoogleドライブにあるPDFにそのまま書き込めば再度アップロードする必要もありません。元のPDFを残しておきたい場合はPDF Expert上でPDFを簡単にコピーできますから、そこに書き込むとよいでしょう。
上のgifは別記事で紹介した論文PDFに書き込んだ様子です。グラフに説明を加えていたり文をハイライトしていたりします。あとで見返す時にわかりやすいです。ちなみにこの論文の紹介記事はこちら↓↓
次へつづく
ここまでで、情報収集と論文管理についてお話できました。
さて次は恐らく最後の記事。テーマは論文の内容をどう理解するかです。つまり論文の読み方ですね。
読み方もまた人によってバラバラだと思うのですが、僕の方法をご紹介したいと思います。
ではまた次回!
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