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視点の自由研究No.144「視点_社長は例え話がうまい」

コミュニケーションは簡単なようで、とても難しい。世に出ているビジネス本しかり、セミナーしかり、コミュニケーションを語るコンテンツは山のようにあります。今回はいかに伝えていくか?について書いてみようと思います。

「伝え方」

先日、とあるクライアント先で、先方の社員に向けてオリエンテーションする機会がありました。今回のプロジェクトはクライアント社員ご自身に動画を撮影してもらい、それをこちらが編集するという案件。本来なら我々映像制作者側が撮影までの段取りや準備を行い、クライアントにチェックして頂きながら撮影するのが流れなのですが、今回は我々ではなくクライアント自身に撮影してもらうというちょっと異色のプロジェクト。今まで様々な仕事をしてきましたが、何人もの方に過不足なく内容を伝えていく、さらに相手はクライアントでもある、という伝える側としては、かなり気を遣うミッションでした。
本来なら演出側として出演者側に大きく出た指示で先導していくのですが、今回はクライアントでもあり、多分に伝え方を模索しており、正直な話、不安でいっぱいでした。

私のとった戦略は、
・あくまでクライアントとして対応し、丁寧にかつ、できるだけ簡素に伝える。
・今回の撮影協力は社員100名近くいて、プロジェクトに参加するのが億劫な方に合わせて敷居を低くする。

でした。この戦略、なんとなくイメージが湧きづらいからもしれません。かなりトーンとしては落ち着いた形での説明になりました。

ここで重要なことがあります。
今回のゴールである映像は、実はこの落ち着いたトーンではないんです。明るく元気に撮ってもらう必要もある。ここが今回のテーマでもある「伝え方」の大きな課題なのです。

「伝える人」

一通りの説明を終えて、先方の取締役に最後の締めをお願いする流れになりました。ここでクライアント専務から

「この説明、わかりづらかったですよね。こんな元気なく撮影してはダメ。みなさん、元気よく楽しんで撮影してくださいね!」

の一言でした。「正直、すいません!やっちゃいました、、」と思う反面、「ありがとう!言いたかったのはそういうことです!」とも思いました。ちなみにクライアント取締役からは、こっそり「説明わかりやすかったです。最後のネタとして使わせてもらいました。」とのお言葉も頂いておりますので、その点は書かせて頂きます。

やはり誰が伝えるか?はかなり重要な要素であると実感した機会となりました。

「社長は例え話がうまい」

大小関係なく組織を動かしていく、プロジェクトを進行していく、そうした時により人にわかりやすく伝えていくのは、難しい作業だと思います。

社長が話がうまいことはよく言われることです。
伝えたいメッセージをできるだけ不足なく伝えるため、様々な言葉を選び、関係者一人一人にまで伝える必要があるからです。

今回は例え話というパターンではありませんでしたが、やはり大勢の社員を動かしていくノウハウの一端を垣間見たのは間違いありません。
制作業務も、多くのスタッフにプロジェクトの内容を説明するのが仕事です。伝えることの難しさを改めて考えるいい機会ともなりました。

思えば、ちゃんと内容を伝えられた時は、案外、例え話が入っていたりもする。例え話という切り口を伝える時の一手に加えておくのもいいかもですね。



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