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視点の自由研究No.85「視点_iPhoneで動画撮影(超初級編)」

今回は映像制作会社らしくiPhoneでの撮影でのテクニックを書いてみたいと思います。
特に動画を撮影する初心者向けにまとめていきますので、初めて撮影する方、お子さんなど家族の映像を撮りたい方などは参考にして頂ければ幸いです。

「基本はFIX」

まず撮影のコツ。それはFIX(フィックス)です。すなわちカメラを固定して撮ることが最も大切です。撮影する際に可能であれば三脚を用意することをお勧めします。ない場合は、肘などを固定するイメージでできるだけカメラを動かさないことを心掛けてみましょう。

カメラを持って撮影するとき、初心者の方がよくやるのがカメラを動かして撮影すること。実はこれをやめることが重要なんです。よく動画の感想で酔ってしまう、気持ちが悪いというものがありますが、これはカメラが手ブレなどで小刻みに揺れることがその原因です。

動画ですから、何か映像が動いていて欲しいと考えるのは普通のことですが、カメラを動かすということがかなり難しいのです。また何を見せたいかを考えておかないとカメラの動き自体が意味のないものになってしまいます。

「パン」

カメラを動かしたい際、一番お手軽なのが横に振ること。三脚や自分を起点にしてカメラを横に振って動かすことをパンと呼びます。

このパンのコツですが、カメラを動かす最初の起点と動きを止める終点を最初に決めておきましょう。どこからどこまでを動かすかを決めておけばカメラを迷いなく動かすことができるはずです。

特にお店の中や公園など、カメラを固定して構えたときに画角に入りきらない場合は始めと終わりを決めて撮影すると編集でもわかりやすい映像を作ることができます。

「HDR撮影」

ここでiPhone13pro以降の動画撮影機能で注意しておきたいことを書いておきます。特にシネマティックモードで撮影をされる際には注意しておいた方がいいのがカメラ設定の中にあるHDRというモード。iPhone内で撮影した動画を確認するとかなり発色よく綺麗に見える動画が撮れるのですが、その秘密がこのHDRというカラーモードです。とても色鮮やかに撮影できるのですが、こと編集に持ってくるとネックになる場合があります。


HDRビデオ

2023年4月時点ですが、プレミアで編集する際にはHDRというカラーモードを再現できません。ですので編集まえにダビンチで書き出し、もしくはプレミアプロの機能の中にあるSDR最適化というエフェクトを加える必要があります。

他の編集ソフトではこのHDRという機能がどうなるかは未検証なので、ここではプレミアユーザーの方へのヒントとして書かせて頂きます。

「編集はカットだけでいい」

さてこうして撮影してきた動画ですが、編集でのコツも書いておきましょう。ここでも最も大きなコツはカット編集です。すなわち映像と映像をそのまま切ってくっつけるということだけ。

編集ソフトによっては様々な動画をつなぐエフェクトがありますが、そういったものは基本使わなくて構いません。

これは映画やテレビ番組を思い返して頂ければわかると思いますが、どんな映像も見やすい映像は全てカットで繋がっているということ。黒澤明監督もカットとカットの間に映画が生まれる趣旨のお言葉を残されているようにカットというのは基本であり奥義とも言えるかもしれません。

「何を撮り、何を見せたいのか」

動画作成において最も重要なことは、どう撮るか?どう編集するか?ではありません。作った動画を見た人に何を伝えたいか?が最も大切です。実は撮影する前に何を見せたいかを少しだけでも考えてみるといいでしょう。

今回は少ない分量で基本中の基本のコツを書かせて頂きましたが、実際にYoutubeなどで作った動画を公開した場合には、法律やコンプライアンスなどの注意点もあったりともう少し複雑になります。もしご興味がある方がいましたら、そうした方向けのワークショップも行っていますのでお気軽にご連絡ください。

ここまでのコツで撮影、編集した動画です。ぜひ参考にしてみてください。

映像でお困りの方、静岡で撮影されたい方、ぜひ一度お声掛けください。