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視点の自由研究No.129「視点_タネは撒き続けよう」

映像制作はワンオフのオーダーメイドです。似たようなものを毎年作るという仕事もありますが、原則として全く同じものを作り続けるということはありません。当然ながら同じクライアントと言えど一回一回が全く違った映像作品として出来上がる。今回は、そうしたオーダーメイドという納品物にとっての営業を考えてみようと思います。

「人に会う」

納品物が最後になるまで詳細把握できないのは、家作りやオーダーメイドの服、さらには美容師などと似ているかもしれません。映像制作においてもコンテなどで最終形態ができる限りイメージできるような資料をプレゼンするわけですが、制作者本人でさえ完全な作り上がりは見えているとは言えません。そうした形態の仕事ですと営業というものも商品を売り込むスタイルではなかなか通用しません。

自分たちの試行錯誤の結論から言ってしまえば、営業は「人に会う」しか方法がないのが実情です。

「知らないと買えない」

どんな商品でもそうですが、知らないと買えません。映像を作りたいと思っても、その道のプロを誰か知ってるか、どうかはとても重要です。特に家などの展示場や美容室のように店舗を構えてもいない映像制作会社ですと、まず知ってもらううことから始めなければなりません。多くの広告がそうであるように、まずは生活者に知ってもらう必要がどうしてもあります。
だからこそ地道な作業ではありますが、人に会って自分を知ってもらう必要があるのです。

「人に会うというタネ」

独立してから、改めて人に会うことの重要さを噛み締めることが多くなりました。コロナによる直接的な接触ができない期間が終わり、また再び会えるようになった今だからこそ、直接会って知ってもらうことの大切さを身をもって感じています。
さらに重要なのが、人に会い続ける必要性があること。

冒頭で述べた通り、映像制作はオーダーメイドです。一回きりで仕事は完結していきます。レギュラーで何本か制作するということもありますが、一度納品してしまうと次に会う機会を探る必要性があるのです。

人に会うというひどくアナログな営業ですが、実は地道で着実な道である。コロナを開けた今、改めてデジタルではない接触方法の力を感じています。

さて来週は誰に会いに行こうか。

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