YouTuber りされもん はSNSの裏で何を考えているか【医学生・インターン・家庭医療】
プロフィール
・中島梨沙(りされもん)
神戸大学6年生(2022年11月インタビュー当時)
Youtubeや2021年・2022年度家庭医療学夏期セミナーの副代表、スタートアップ企業でのインターンなど多方面で活躍しています。SNSでみせている明るい一面だけでなく、その裏にある医療に対する熱い想いも語っていただきました!ぜひお読みください。
ーどうして医学部を目指しましたか?
わかりやすく人の役に立てる職業に就きたいと思ったからです。実習を通じて様々な診療科をまわっていく中で、人々の健康に直接貢献できる素敵なお仕事だなとよりいっそう思いました。
医師は行動変容に関わることができる
ー実習の中で特に印象深いエピソードがあれば教えてください。
ソーシャルプロブレムの複雑な男の子の外来を見学させてもらったときのことです。
15歳の男の子は、中学を中退して親と離れてコンビニバイトで生活していました。かつては「僕なんて、」といった発言があるくらい社会に対して後ろ向きだったそうです。総合診療医や社会福祉士などの信頼できる大人との関わりの中で自信を持つようになって、ある日の外来で主治医に「実は、高校を受験してみることにしました」と伝えていました。それを見て、医師は行動変容に関わることができるやりがいのある職業だなと思いました。
ーどういった医師を目指していますか?
先ほどお話しした先生のような総合診療医を目指しています。なんでも相談してもらえるような医師になってその人に少しでも幸せになってほしいんです。患者さんとの対話を通して、健康な方向にナビゲートしていけたらと思っています。
エンタメと啓発の親和性を探る
ーYouTubeを始めたきっかけは何ですか?
神戸大学のミスコンテストに出ていたのですが、そのあと隠居するのは勿体無いと思ったことです。エンタメと啓発の親和性を試したいという気持ちもありました。
ー就活時に自己PRで話されたりはしたんですか?
YouTubeやSNSが医師という職業に直接繋がるものではないと考えているので、自分から話すということはしませんでした。ただ、見学などに行った際にミスコンにでていたことが知られていることがあって、謙虚でありつつ自分を卑下しすぎてもいけないといったところで気を遣いました。キャラクターとして覚えてもらいやすいという面ではよかったです。
ーSNS活動は今後も続けていくんですか?
発信していくのは好き、得意だという自覚があるのでゆるく長く続けていけたらと思っています。SNSであれ対面であれ、人々をエンカレッジできるような人でいたいです。
アントレプレナーシップは持ち続けたい
ー他の活動についてもお聞きします。されていたインターンについて教えてください!
4年生の2月から株式会社HOKUTOというスタートアップでインターンをしていました。医師向けのアプリを作っている会社です。私は主に「HOKUTO resident」という医学生向けに研修病院の口コミを届けるプラットホームの運営をしていました。その中で、仮説思考や論点思考についてCOOが直接教えてくださり、実務をしながらコンサル的な考え方を身につけていくことができて非常に勉強になりました。
ーU-23サミットはいかがでしたか?
医療を超えていろんな分野で熱く活動している学生と出会えて楽しかったです。学生のうちから起業している人や、自分でプロジェクトを持ってゴリゴリ進めているといった人がいて刺激を受けました。私も将来起業したいんです!アントレプレナーシップ、起業家精神は持ち続けたいです。
人と違っていい、という気付き
ーここまで活動的なのには何か理由があるんですか?
最初の始まりは、3年生の頃に参加した家庭医療学夏期セミナーという合宿で自大学のある先輩に出会ったことです。その先輩が仲のいい人たちを紹介してくれました。その人たちは個性に溢れていて、人と違うことがあっても気にしていなくて、仲良くしているうちに「人と違うことをしてもいいんだ!」と思えるようになりました。そこから既存の枠組みを出て、様々なことに挑戦できるようになった気がします。
医学部って医師という同じ職業に就く人がほとんどで、生い立ちも似たり寄ったりで、非常に同質性が高いんですよね。ときによっては同調圧力も強い。だから「人と違っていいんだ〜」という気付きによって、しなやかに生きられるようになりました。軽やかに。
いろんな人と重層的に関わって新しいことをやるのが好きだという自分の社交性に気づいてからは、よりアクティブに動けるようになりました。
突然訪れるアハ体験
ー学生生活全体を振り返ってどうでしたか?
6年間、想像以上に世界が広がって楽しかったです。一見無駄に思えることでも、後からここに繋がるんや〜というアハ体験が多くて、学生のうちにその感覚を得られたのは良かったなと思います。
ー読者にメッセージをお願いします。
もし世界を広げたいという思いがあるのであれば、人と違っていいので躊躇せずに突き進んでほしいです。今の自分に直接役に立たないように思えることでも巡り巡って繋がる時が来るので、それを楽しみに待っていてください。
SNSアカウント
Twitter:Risa Nakajima
りされもん
YouTube:りされもん
Instagram:りされもん
編集後記
今回は、YouTuberだけでなく多方面でいろんな活躍をされている中島さんにお話を聞かせていただきました。YouTubeやSNSでみる明るくてキラキラしている一面だけでなく、医療に対する熱い想いも聞くことができました。ぜひ一度、りされもんさんのYouTubeもみてみてください!
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