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DOC 活動報告④ 軽井沢遠征

#6

 課題に追われた前期がひと段落した夏休み,コロナ禍も比較的落ち着いてきたので日帰りの遠征に出かけることにしました!

行先はずばり...軽井沢!!

夏休みは,東京はものすごく暑くて外をうろうろ歩く気にならないので,避暑地である軽井沢は本当にぴったりな場所でした.

軽井沢の見学場所は同じですが,メンバーの日程的に8月と9月の2回開催しました.(以下まとめて掲載)

1,千住博美術館

まずバスで向かったのは,個人的にずっと行きたかった千住博美術館.

森の中に入るように美術館に入る

西沢立衛氏設計の美術館として知られ,地形に合わせてゆるやかに傾斜する館内と,太陽光がまるで木漏れ日のように射し込む空間が広がる,自然と芸術が調和した美術館になっています.

館内の写真は撮れませんが,ランドスケープのように緩やかな起伏に導かれながら,流れるような躍動感のある千住博氏の作品と対話するシークエンスは,メンバーにとっても新鮮だったようです.それぞれ思い思いの椅子に腰を掛けながら空間を体感していた姿が印象的でした.

個人的には,ガラスから射し込まれる日光が,樹々に反射して本当に木陰のようになっていて,歩いていても自分が外にいるのか,室内にいるのか本当に分からなくなるほど内部と外部の境界を感じさせないのがすごく心地よかったです.構造的な面で考えると,柱や屋根の梁がグリッド状に組まれているのは知っていたのですが,耐震壁が驚くほど少なくどのように成り立っているのか興味がわきました.

9月開催の集合写真


8月開催の集合写真


2,ハルニレテラス


千住博美術館から,タクシー2台で次に向かったのは,軽井沢のやや北に位置するハルニレテラスです.

自生するハルニレの林に縫うようにテラスが張り巡らされる

星野リゾートのはずれにあるこの場所は,カフェやレストランなどの飲食店だけでなく,近くを流れる小川を眺めることのできるテラスがあり,避暑地にやってきた人でにぎわっていました.

木陰にたくさんの居場所がある

ここで,各自好きなお昼ご飯を食べることにして,のんびりタイムを過ごしました.

レストランは激混みで,値段も若干観光地価格だったので私はパン屋さんで昼食を購入(2回とも同じ昼食)して,小川を見ながら食べました.さすが軽井沢と言いたくなるほど,しっかりとしたパンでとってもおいしかったです.食後は,みんなでコーヒーソフトを食べたのもいい思い出です.

最高のマイナスイオン

3,石の教会,軽井沢高原教会

さて,午後はハルニレテラスから歩いて数分のところにある2つの教会を見に行きました.

豊かで青々とした樹々の中にひっそりとたたずむ軽井沢高原教会は,建物内に入ると,外とはまた違った空気感に包まれていて思わず息をのんでしまいましす.美しく奏でるオルゴールを聞きながら,祈りとは何か建物とは何か,感慨にふける贅沢な時間を過ごすことができました.

そんなメンバーを引き連れ,次は石の教会へ.


オーガニック建築と言われる,自然と建築が共存するまるでジブリ映画に出てくるような外観が特徴です.

自然と建築が一体となることを目指して…

軽井沢の四季と内村鑑三の思想を反映させた空間は,石積みの力強い空間に,緑の葉に反射して柔らかく射し込む太陽光で表現しています.

自然と建築が溶け合うことを目指して設計されているので,私はこの教会の最大の魅力は四季折々の変化だと感じています.「建築」という不変なものに対して,「自然」という変わり続けるものの組み合わせの妙を感じたいと思わずにはいられませんでした.

また季節を改めて訪れたいなと心から思える建築に出会えました.

最後に,小さな池のほとりにある建築を見に行きました.

野鳥の森のそばにあるというこのカフェは,巣箱も設置され人間よりも自然と共存していました.

さわやかなそよ風が吹く


気持ちよすぎてもう寝ちゃってる…

こんな感じで建築を見ていると,あっという間に時間が経ってしまいます.軽井沢の建築はどれも自然ともに暮らすことを意識されていて,内部空間も心地よかったのが印象的でした.

 代表として同じイベントを2回開催してみて,運営的な視点でいろんなことに気付けるし,改善が図れるなと勉強になることが多かったです.
また,学年ごとに日が違ったのでそれぞれの学年のカラーが見えて個人的にはその点でも非常に面白かったイベントでした.


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