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産後2か月で長野県上田市に移住した話。

 はじめまして!Tamiママです。
 私は2022年に第一子を出産し、産後2か月で東京から長野県上田市に移住しました。田舎過ぎず、都会過ぎない上田でのびのびと子育てを楽しんでいます。2024年に育休から復帰し、リモートワーク中心の仕事をしています。

 私たち家族は移住に伴い家の購入や起業などをしておらず、「ちょっと引っ越し」くらいのテンションで移住した「カジュアル移住者」と自認しており、このnoteではカジュアル移住・地方での生活・子育てなどについて発信していきます。
 初回は産後2か月で移住した経緯についてお伝えします。


1.夫婦の間で移住モチベの差

 私は札幌生まれ、仙台育ちの地方出身。大学を機に上京しました。札幌も仙台も都会ではありますが、東京は桁違いの大都会。家賃が高いから狭い部屋にしか住めず、いつ行ってもスタバは大行列、街を歩いていても空気が淀んでいて臭いもきつく、一生住み続けたい場所ではないなと感じていました。特に、もし自分に子供ができても東京で子育てするイメージは湧かず、自分が生まれ育ったような地方都市で子育てしたいな~という漠然とした思いがありました。しかし、就活では何を血迷ったのか、卒業後に就職したのは基本的に転勤がない東京にある会社。転職しない限りは定年まで東京に住み続けることがほぼ確定している状況でした。

 夫は茨城県の出身で、私と同じ職場に勤めていました。夫は私よりも田舎暮らしへの憧れが強かったのですが、彼も色々と血迷い、基本転勤なしの東京の会社に就職。完全にミスマッチでした。夫は社会人1年目の終わり頃には、転職や地方移住を考えていたようでした。

 その後結婚し二人で将来のライフプランを考えていく中で、夫は「今すぐにでも移住!移住!移住!」、私は「地方で暮らしたいけれど、子供ができてからがいいな~」と、二人の「地方移住観」に温度差があることが分かりました。夫としては、会社での年次が上がるほど退職しづらくなるという懸念と焦燥感もあったようでした。当の私はすぐに移住して転職する勇気も自信もなく、うじうじと理由を並べ立てて、移住意欲にあふれた夫を押しとどめてばかりでした。それでも、「子育ては地方で」という信念は強かったため、二人の中で「妊娠したら移住」ということで一応の合意が取れました。

2.妊娠発覚!移住決定!と思いきや…

 結婚して1年経たずして、妊娠していることが分かりました。子供はなるべく早く欲しいと思っていた私にとっては待望の赤ちゃん。これで私も移住に踏み切ることができた…と思いきや、いざ妊娠すると、「本当にすぐに移住してこの子のためになるのか?」といった疑問がむくむくと湧いてきてしまいました。「妊娠したら移住」で私たちの合意は形成できていると思っている夫にこのことを伝えると、想定外だったようでかなりびっくりした様子でした。
 夫としてはこのタイミングで移住を決断しないと会社を辞める機を逸する可能性があるため、渋る私を説得。私も夫の形相を見てこのままだと「移住か離婚か」を決断せざるを得ない状況に追い込まれるのではと思い、不安はあったものの、離婚するよりはいいかと思い、移住に合意しました。 
 私の実家が関東近郊にあることもあり、出産直後は両親を頼ることもあるだろうと考え、出産前に移住するのではなく、出産後に移住するという計画を立てました。

3.妊娠中の移住準備

 晴れて移住を決断した私たち夫婦は、移住に向けた準備を少しずつ進めました。移住する場所を長野県上田市に決めた経緯については別のnoteで詳しく書こうと思いますが、私の妊娠が分かる前に「将来の移住を見据えた視察兼旅行」として、長野県内を旅行しており、その時の雰囲気で上田がいいなと二人で盛り上がり、上田を移住先に決定しました。
 私は出産・移住後もリモートワーク中心で元の職場に復帰するつもりでしたが、夫は上田市近辺での職探しを始めました。
 夫の転職先が決まると次は家探し。移住を決断してからというものの、夫はほぼ毎日のように上田市内の物件情報をリサーチしており、いくつか候補となる物件をピックアップしていたのですが、私たちが入居するのはまだまだ先なので、当然目をつけていたほとんどの物件は他の方に入居されてしまいました。毎日のように物件の新規掲載や突然の掲載停止に一喜一憂していた夫に触発され、私も新規の物件がないか気になってちょくちょく調べていました。
 東京ほど物件の入居/退去の頻度は多くないですが、とはいえ上田であっても条件の良い物件は早く埋まってしまいます。なので、少し早いですが移住予定時期の3か月程前に、狙いを定めた2つの物件の内見に夫一人で行ってもらいました(私は妊娠後期に差し掛かっていたのでお留守番)。こちらが希望する入居開始日がまだ先であるため、大家さんからは渋い反応があったようですが(私たちより先に入居してくれる人が現れたら、当然そちらに貸す方がよい)、夫の交渉の結果、それほど悪くない条件で物件を確保することができました。
 
 引っ越しの日取りも決まり、すでに産休に入っていた私がメインで荷造りをしました。妊娠中なので重いものを持ち上げることは避けましたが、産後の方がゆっくり荷造りしている暇はないと思い、少しずつ進めました。実際、産後は育児も大変ですし体もボロボロで全く余裕はなかったので、産前にほとんどの荷造りを終わらせていたことは正解でした。

4.移住までのスケジュール

 夫は退職前の有休消化という形で出産予定日あたりから1か月半ほどの休みを取る予定で、私は里帰り出産はしなかったので、産まれてから1か月ちょいは夫婦二人で自宅で育てました。以下、出産から移住に至るまでのスケジュールを記します。
 
 7月上旬:出産予定日
 7月下旬:新居への入居日、夫はひとまず1泊2日で上田へ行き、入居の立ち合い。その他車や必要な家電の購入、諸々の手続き等やってもらう。その後は1か月程新居を放置。
 8月下旬:夫が一足先に上田に移住し、引っ越しの立ち合い。夫にある程度の荷ほどき等やってもらう。私と子供は1か月程実家へ。
  9月頭:夫が転職先での勤務開始。
 9月下旬:私と子供も上田へ移住。

 産後1か月の子供を連れて、段ボールだらけの家に引っ越すのは結構しんどいだろうと思い、夫が先に移住し、ある程度家が落ち着いた状態になってから私と子供も移住するという形を取りました。
 このような形で産後2か月での移住が実現しました。心身ともにまだ大変な時期に移住して果たして大丈夫だろうかという不安はありましたが、実際やってみると意外となんとかなったな、というのが本音です。東京から上田という車で3時間ほどで行ける距離での移住だったことも、負担が大きくなかった一つの要因だと思います(最悪頑張ればいつでも実家に帰れるという安心感もあり)。
 
 以上、産後2か月での地方移住に至る経緯でした。
 今後も上田での生活や子育てについてなど発信していきます!

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