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ゴツプロ!Presents 青春の会 第五回公演「熱海殺人事件」を観てきたんだな


ゴツプロ!Presents 青春の会 第五回公演「熱海殺人事件」

を観てまいりました。

「熱海殺人事件」

と言えばつかこうへい作品です。


ワタクシ、実を言うとつか作品そんなに得意ではありません。なんて言うか、理屈っぽい。いや、野田作品だって三谷作品だって、言っちゃうと理屈っぽいんですが、理屈っぽい部分や方法が違うわけで…。


なのに、なぜ観たのか?


ゴツプロ!Presents

とあったからなんです。

でも、ワタクシにとっては初ゴツプロ!です。

台湾に住む日本人の友人がゴツプロ!をいたく応援していて、彼らが台湾公演を行う時だけでなく、メインである下北沢でまで観劇すると言う追っかけぶり?既に10年近くかそれ以上…。

しかし、言われていましたが、観る機会がなく。今回は本筋ではないのですが、チケット取れたんで観ることにしました。

で、ゴツプロ!って何?


ゴツプロ!オフィシャルサイトから


まあ、今回は本筋でないけれど

ゴツプロ!Presents青春の会

ってコトでチケット取りました。


じゃあ青春の会とはなんぞや?



青春の会オフィシャルサイトから

でもって、今回の舞台にゴツプロ!からは


ゴツプロオフィシャルサイトから


青春の会
の主宰者でもある

佐藤正和

さん



ゴツプロオフィシャルサイトから


ゴツプロ!
主宰者の

塚原大助

さん

の2人が出演。


青春の会はどうやらこの「熱海殺人事件」が好きらしい。何しろ5回公演を行なっていて、今回で3回目なのです。しかしながら、佐藤正和さん以外は毎回役者は異なるし、前回は佐藤正和さんが主役の部長刑事・木村伝兵衛を演じていた。この物語の登場人物は、もともと5人。今回は4人で演じている。なので、全員が主役とも言える役どころなのです。


クセの強い部長刑事・木村伝兵衛。今回は

山本亨

さんが演じていた。

オフィシャルサイトの写真。かなり若い頃な感じです。


natalieから

かなり渋いです。

Wikipediaには

照れ屋の上に、激しい人見知りがあるため、余り多くを語らないので、無口、寡黙な人と言われる。その結果、「朝劇場へ入り、終演後帰宅する迄、挨拶と台詞以外に声を発しない事がある」と噂されている。

なんてある。

実際、大きな声の連続で喉を痛めがちなのか、アドリブかどうかは不明だが「大きな声出させないでよ」なんてコトを何度も言っていた。(正確ではないけれど)

1990年につかこうへいと出会い「幕末純情伝」再演で岡田以蔵役に抜擢され話題を呼ぶ。以降「飛龍伝'92」、「蒲田行進曲完結編 銀ちゃんが逝く」等続々と出演、つか作品の顔となる。

Wikipediaから


つか作品には欠かせない存在だったらしく、実際、彼のセリフの発声の仕方はつか作品を彷彿とさせるモノだった。

合ってた!良かった!


そして、

その台詞回しは、ワタクシには昭和の演劇を象徴しているように思えてならないのだ。


大きな声で理屈っぽいセリフを言う。


あゝ、つかこうへいの作品だ。と思わす感じ。

あの台詞回しには
そのぐらいの影響力があった。

そんなつか作品の代表的作品であり、何度も再演され、幾つものバージョンが存在するのが

「熱海殺人事件」

なのだ。

『熱海殺人事件』(あたみさつじんじけん)は、つかこうへいの初期の代表的戯曲。文学座に書き下ろされ1973年11月26日に文学座アトリエにて初演[1]、1974年の第18回岸田國士戯曲賞を最年少にて受賞した。1975年に新潮社から刊行の戯曲集『熱海殺人事件』に収録された。

Wikipediaから


1973年と言えば昭和48年

昭和時代ど真ん中。

つかこうへいと言う人は、1948年福岡に生まれた在日朝鮮人である。

高校卒業までを筑豊で過ごし、嘉穂町立大隈小学校、嘉穂町立大隈中学校を経て、福岡県立山田高等学校を卒業。高校時代は新聞部の部長を務め、「反逆児」と題した社会の流行や通俗的な考えを批判するコラムなどを執筆していた。浪人して上京し、慶應義塾大学文学部哲学科に進学する[2][3](後に中退)。

Wikipediaから

もう正に終戦直後に生まれていて、在日として、一緒くたにしてはいけないのだが、ツラい経験をしたと想像できる

しかし、表面的なプロフィールからは読み取れないけれど、

彼も作品やインタビューを観たり読んだりすると、ナントも頑固で捻くれた感じが、そのツラい経験を表しているように思えてならないのだ。

まあ、あくまでも個人的感想で、それもコレまた表層的に感じ取っているだけなので、全く違うかもしれませんが。

まあ、言ってしまうと、コレまた昭和なのです。特にアングラ演劇やらインディ映画界の世界の。



令和の現在、昭和がブームだと言われるけれど、セクハラ、パワハラ、MeToo、KuTooだらけが昭和。令和になった今、考え方を変えないとならない言われ続けている。まあ。セクハラ、パワハラ、幼児虐待etc etc を肯定するつもりはさらさらないけれど。

そんな世界を平然と描いたつか作品が上演され続け、昭和文化が若者にも憧れられる!なんとも可笑しな現象じゃないですか。



ドラマでも今週から、そんな令和と昭和のギャップを描いたドラマが始まるらしい。宮藤官九郎大先生と阿部サダヲさんと言う大人計画な感じですよ。楽しみです。

さっきも書いたけれど、ハラスメントやイジメ全てはNGだってのが前提だけど、
もはや50代以上は令和の時代が生きにくいって思ってるんじゃない?みたいなね。40代ギリギリ?昭和なんて嫌だ嫌だな感じ?30代は昭和なんて知らないし、興味ないか。でもって。10代〜20代が面白がってると…。


この作品の客層も高めでした。加えて、業界人多めだった日?もっと若い層は観た方が良い。

That’s 昭和なアングラ演劇!

です。


どうぞ!


公演スケジュールは以下の通り。
今回は結構早めに観られたのね。

【東京公演】
2024年1月20日(土)〜1月28日(日)全9回公演
会場:新宿シアタートップス

【大阪公演】
2024年2月2日(金)〜4日(日) 全3回公演
会場:扇町ミュージアムキューブ CUBE 01

【福岡公演】
2024年2月9日(金)〜12日(月祝)全4回公演
会場:ぽんプラザホール

【料金】
※全席指定席(三都市共通)
一般:5,500円 / U25:3,500円(25歳以下・枚数限定) 前売・当日とも
◆ハッピーマンデー割引:4,500円(東京公演・1月22日(月)対象)
※リピーター割引:1,000円割引 公演期間中劇場にて販売(空席がある場合のみ)



そう言えば、観劇前に近くのDUGでコーヒーを飲んだんだけれど、あそこってあんなに話し声が煩かったっけ?たまたまかな…。ほとんど音楽が聴こえんかった…。数少ない、入りやすいジャズカフェ(昼間)なんだけどな…。次はああでない事を祈る。





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