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メダカには水が必要

本文の前に

とっても素敵なイラストだったので、お借りしました!

ニシキレオさんありがとうございます。

メダカ飼育の話


わたしは元メダカ屋さんです。

よくメダカを飼い始めたけど、全滅してしまったという悲惨な話を聞くので、簡単にメダカの飼育について書きます。

偶然見た人が、もし今後メダカを飼って、かなしいことにならないように、基本的なことを伝えられたらいいなと思っています。


メダカが全滅するのは水量不足

メダカ飼育に失敗してしまう人の原因で、おそらく一番多いと肌で感じるのは、圧倒的な水量不足です。

メダカ屋をしていたときにも、よくお客さんからの相談を受けていて、メダカを飼うのに必要な水量を伝えると、みなさん結構びっくりしていました。

100均で売っているような小さな金魚鉢で、大人のメダカを飼えると思っているような人がすごく多かったです。

最低でもメダカ1匹に対して、水1Lは必要です。

これを初めてメダカを飼うよというお客さんには、最初にお伝えしていました。

合わせて、手作りの「飼い方の説明書」もお渡ししました。

あなたは満員電車で暮らせますか

どうやったら、私たち人間がメダカの水量の大切さを理解しやすいか、さっき夫と一緒に考えてみました。

わたしたちは人間なので、満員電車を例にとってみます。

ぎゅうぎゅう詰めの満員電車の中にいると、人間はどう感じるでしょうか?

人が多すぎて苦しい。なんか酸素が薄い。ずっと押されていて体調がおかしくなってくる。ストレスがすごい。

などが考えられると思います。

逆に、電車に設置されている座席数だけの場合はどうでしょうか?

乗っている人みんなが座れている状態です。

自分のスペースが確保されていて、安心できますね。

でも、まあ言ってみると普通の状態です。

空間に対して、適切な人間の数といったところでしょうか。

水槽も同じ

電車の中を水槽だと思ってください。

本来1Lに対して1匹のはずが、満員電車状態だと、1Lに6匹、7匹もメダカが入れられている状態となります。

しかも、メダカは駅に停車して外に出られるわけでもないので、ずっと苦しい、体調が悪い、ストレスがすごい。そんな状況です。かわいそうですね。

そうやって過ごすと、当たり前に死んでしまうわけです。

酸素がどうのこうの、水質がどうのこうのと言われても、想像ができないと思うので、このように満員電車をイメージしてみてくださいね。

ストレスがない状態じゃないと健康は保てない

電車の座席数に対して、適正な人数というのは、

例えば8L水槽なら、メダカは8匹まで。となります。

自分以外誰も乗っていない電車なら、もっとさっぱりしますよね。

不安もなく、ストレスが少ない状態です。

のびのび過ごせます。

でかい水槽を買ってほしい

メダカの場合も、最低1Lですが、ベストなのは1匹に対する水が多い状態です。

成長して体が大きくなるかもしれませんし、水質を保ちやすいという観点でも、大きめの水槽を選ぶべきです。

水替えを頻繁にする自信がないなら、水質が安定しやすいように、メダカ1匹に対して、1Lなどぎりぎりの条件はやめておきましょう。

メダカ的には、死に直結するお話なので、少々極端な表現で書きましたが、私はそれくらいのことだと思っています。

水槽はジモティなどでも譲ってもらえるので、どうか魚を飼うときは、環境を用意して、知識をある程度つけてからお迎えしてください。

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