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インフレ時はバリュー株,グロース株どちらのパフォーマンスが良いのか?

最近,インフレ(インフレーション)が進んで話題となっています。
今回はインフレと株価の関係について,分かりやすく解説したいと思います。今回は第2弾です。下記の記事の続きになります。

今回は,インフレとバリュー株とグロース株のリターンの関係性について語りたいと思います。

※有料noteになります。投資は不確定要素が多いため,私のnoteを購入しても必ず儲かるわけではなく,損する場合もあるということを理解した上でご購入ください。また、投資助言業にあたる可能性があるため個別銘柄の推奨や投資判断については書いていません。ダイレクトメッセージでの質問も全てには答えられないのでご了承ください。私のnoteで損した場合も、私は一切の責任を負いませんのでご了承ください。


インフレとは?用語解説

まずは基本的な用語についておさらいです。
前回の記事を読んだ方は飛ばしていただいて結構です。

インフレとはインフレーション(Inflation)の略です。
具体的には,我々が普段買っているような,世の中のモノやサービスの価格(物価)が全体的に継続して上がることをいいます。インフレには、良いインフレと悪いインフレがあると言われています。

大和証券のホームページではインフレに関して,以下のように説明されています。

一般的には、好況でモノやサービスに対する需要が増加し、供給を上回ることで発生し、企業利益の上昇から賃金が増加し、消費が進むので、緩やかなインフレは望ましいといえます。一方で、同じ金額で買えるものが少なくなるので、お金の価値は下がることになります。短期間で物価が急騰するような「ハイパーインフレ」は物価の上昇に賃金の増加が追いつかず、経済が破綻します。インフレの水準を適正に管理することは中央銀行が金融政策を担ううえでの最大の目的です。

インフレーション | 金融・証券用語解説集 | 大和証券


対義語にデフレーション(デフレ)があります。

さて,このインフレーション(インフレ)ですが,株価などの指標にどのような影響を及ぼすのでしょうか?

今回はインフレが株価などにどのような影響を及ぼすのか,また,そこから儲ける方法について考察してみたいと思います。



インフレとバリュー株・グロース株のリターン

まずは,前回の記事でみたこちらの図を見てみましょう。

アンティ・イルマネン「期待リターン」 金融財政事情研究会(2021)

このように,大きなインフレ率の時には,コモディティ先物(商品先物)が最も大きな正の影響を受けることがわかると思います。

バリュー株はどうでしょう?

これを見ると,バリューのリターンはこの期間(1990年~2009年)では低いですが,インフレ率が高い時の方が低いときよりもリターンがよいことが分かります。


さて,まず少し本題からは脱線しますが,グロースとバリュー株が長期金利に連動しているかどうかについて見ていきたいと思います。

一般的に,長期金利が下がれば,グロース株優位となり,バリュー株式を大きくアウトパフォームすると言われますが,どうでしょうか?

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