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追加投資|UPSIDER

この度DNX Venturesは、株式会社UPSIDER(以下、UPSIDER)の総額150億円の資金調達(シリーズCラウンド)に、既存投資家として追加投資致しました。本ラウンドは、Facebook、Spotify、Alibaba、Slackなどに投資してきた世界的なベンチャーキャピタルのDST Global Partnersによる、日本初のリード投資案件となります。DST Global PartnersとWiLをリード投資家に迎え、既存投資家、海外投資家のArena HoldingsとTybourne Capital Managementを第三者割当増資の主な引受先としています。加えて、国内金融大手の三菱UFJフィナンシャル・グループの三菱UFJキャピタルとクレディセゾン(引受先はセゾン・ベンチャーズ)による戦略的な資本参画となっています。

総額150億円のうち、第三者割当増資による調達額は約54億円で、大手金融機関から約100億円の追加融資枠を確保する見通しです。この資金調達で、創業からの累計調達額は約200億円となります。

UPSIDERは、「挑戦する人々がより活躍できる社会を創る」をミッションに、法人カード「UPSIDER」の提供を通して、企業の成長を資金面から支えている会社です。増資により調達した資金は、プロダクトの多角化や採用の拡大、海外市場への展開に投資していく予定です。


法人カードUPSIDERとは?

UPSIDERは、成長企業のお客様を対象に、利用限度額や会計処理などの財務課題を解決する法人カードを提供しています。特に、最大1億円以上の利用限度額(前払い・後払い)や、バーチャルカードの発行・管理機能、会計処理の早期化を助けるSaaS機能が好評で、アクティブな利用企業は1,000社以上、利用継続率は99%以上です。弊社の投資支援先含め、多くの成長著しいスタートアップ企業もUPSIDERを利用しています。UPSIDERの特徴は、前述の最大1億円以上の高い利用限度額や発行・管理機能、会計処理の早期化を助けるSaaS機能に加え、月次決算に漏れや遅れが生じない点や、部門・使用用途別に発行・明細管理可能、不正利用の防止機能・補償付き、といった特徴もあり、数々のスタートアップ経営者が共通して持っていた悩みを一気に解決してくれるカードとなっています。また、最近では未上場の成長企業だけでなく、上場企業のお客様も急増しています。背景として、カード利用先の制限や権限設定機能、Slack連携機能などのリリースにより、これまでになく法人カードを安全に運用することが可能になっている点が挙げられます。ガバナンスやアカウンタビリティーが重要な上場企業のお客様にとっても、全社的な支出管理の厳格化、経費精算業務の簡略化、会計処理の早期化に繋げられるカードとなっています。

UPSIDERはカードの利用先や金額をWeb上で柔軟に制限することが可能


今回投資に至った経緯

弊社が今回、UPSIDERへの投資を決定した理由は、その成長スピードとプロダクト開発力です。

1. 著しい成長スピード

UPSIDERは、昨年対比10倍以上、2021年10月のシリーズB完了から半年で4倍以上の売上成長を実現しました。「企業間決済の次世代化」というグローバルな流れの中で、米国等で類似ビジネスを展開するユニコーン企業と遜色ない成長速度を実現しています。日本のBtoB決済市場は非常に大きなマーケットであり、法人カード市場に留まらず、今後も大きなBtoB決済市場にアドレスし続けることを期待しております

サービスページ:https://up-sider.com/lp/

2. プロダクト開発力

UPSIDERは、カード利用先の制限や権限設定機能、Slack連携機能等のリリースなど、短期間で多くの機能を搭載してきましたが、従来の法人カードのビジネスに加え、今回新たに新規投資家として参画したクレディセゾンさんと共同で、すべての企業間決済をカード払いにできる決済サービス「支払い.com」の提供を2022年4月より開始しております。このサービスは、あらゆる銀行振り込みの支払い期日をクレジットカードの引落日まで延長することで、利用企業の資金繰り改善を可能とし、コロナ禍や円安によりますます圧迫される中小企業の資金繰り課題に対して、書類提出や面談、審査の必要なく、最短60秒で支払い期日を延長するという新たな選択肢を提供するサービスとなっています。サービスのβリリース以降、すでに数百社以上の企業が利用しており、資金繰り改善に寄与しており、UPSIDERのプロダクト開発力の強みを目の当たりにすることができました。

サービスページ:https://shi-harai.com/


最後に

DST Global Partnersによる日本初のリード投資案件となるなど、UPSIDERは海外の著名な投資家からも大きな注目を寄せられています。「企業間決済の次世代化」というグローバルな流れの中で、米国等で類似ビジネスを展開するユニコーン企業と遜色ない成長速度を実現していること、日本固有の事情・ニーズに深く根付くプロダクトを展開していること、そして、高い顧客満足度と利用継続率が、日本国内だけでなく著名な海外投資家からも大きな注目が寄せられている背景となっています。「挑戦する人々がより活躍できる社会を創る」をミッションに掲げ、法人カード「UPSIDER」の提供を通して、企業の成長を資金面から支えているUPSIDERの更なる躍進を、DNX Venturesも引き続き支援していきたいと思います。


(新田修平)

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