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新規シード投資|miibo:会話型AI構築プラットフォーム

この度DNX Ventures(以下、DNX)は、会話型AI構築プラットフォーム「miibo」を運営する、株式会社miibo(以下、miibo)の総額6千万円のシードラウンドに新規投資させていただきました。

「miibo」とは

「miibo」は、誰でも簡単に爆速かつプログラミング不要で会話型AIを構築できるサービスです。手軽にAIを作ってみたいビギナーに対しては、GPT等の優れたLLMを手軽にカスタマイズできるサービスであり、AIを組み込んだプロダクトを開発したい開発者に対しては、AI開発に必要な機能群を備えたバックエンドのプラットフォームとして機能します。

文系人材がAIを構築、運用する衝撃

”AI開発には専門的なエンジニアが必要では?”、”ハルシネーション(もっともらしい嘘)が制御され意図に沿った回答をするチャットボットの作成は困難では?” といった印象を持っている方々も多いのではないでしょうか?DNXメンバーの認識も同様のものでしたが、「miibo」のデモを目の当たりにして、DNXのChatbotがわずか数分で作成され、DNXに関するナレッジが加えられて問答の精度が上がっていく様子、AI開発の課題の見事な解決に衝撃を受けました。

「miibo」のリリース以降、非AIエンジニアであるだけでなくプログラミング経験すら全くない文系人材の方々が、社内外エンジニアリソースに頼ることなく、簡単にAI構築、運用をしている事例が次々に生まれています。

ぜひ、こちらのリンク(miibo(ミーボ) - 会話型AI構築サービス(ChatGPT対応) ※旧mebo)からサインアップしてお試しいただければと思います。

AI時代のハブとしての「miibo」

既に国内外でLLM開発競争が勃発しており、Bard(開発元:米国Google)、Llama2(開発元:米国Meta)等の海外における英語主体のLLMのみならず、国内でも日本語対応の開発が進んでおります。これに伴いAI搭載アプリケーション開発も同時に行われ、続々とリリースされていくことが予想されます。生成AIは大きなインパクトを持つ技術として急速に普及が進んでおり、AI時代の到来は目前です。

そのような状況下、miiboは3つの競合優位性を柱に事業を展開していき、AI時代のハブとなれる稀有な存在になることを目指します。

  1. LLMフラット
    ユーザーがLLMを使い分けることができ、効率的な開発と運用が可能

  2. Connect Everything
    あらゆるサービスやユーザーインターフェースと接続し、ハブとしてのAIを提供

  3. Community-Led Growth
    miiboコミュニテイのユーザーからのフィードバックをもとにプロダクトを磨き込み、スケールしていくビジネスモデル

LLMフラットのイメージ

Connect Everythingイメージ

投資に至った背景

DNXがmiiboの投資に至った背景は主に以下の通りです。

1)生成AIのBtoB用途の拡がりを感じさせてくれるプロダクト

Sequoiaは、生成AIが2025年頃にはヒトよりも質の高いテキストドラフトを生成AIが作成可能になると予想している一方、BtoB用途で要求される正確性や文脈の反映には課題があると考えられます。「miibo」は会話型AIをBtoB用途で実装する上でキーとなる、選択可能なLLM、用途毎のプロンプト、ユーザー独自のナレッジデータを、いとも簡単に設定出来る見事なミドルウェアであり、上記の課題を解決しています。また、「miibo」は本当に実用的で生活や仕事に溶け込み活躍するAI開発を目指しており、これから社会をアップデートしていくプロダクトにふさわしい崇高さと骨太さを感じました。

miiboで開発した事例:
シャープ株式会社と株式会社miibo、デジタルヒューマン株式会社が共同でエッジAIの開発を実施

2)爆速で伸びているトラクション

2023年9月には、2023年における「miibo」の新規アカウント数が1万人を突破しました。更に上場企業、地方自治体等多岐にわたる業界での活用も始まっており、様々な場面でのユースケースが驚異的な速さで拡がっています。

「miibo」で構築されたAIのユースケース例
⚫︎ 
カスタマーサポート24時間自動応答AI
⚫︎ 社内ヘルプデスク応答用AI
⚫︎ AIキャラクターの開発
⚫︎ 芸能人・アーティストの会話型AIの開発
⚫︎ AIアシスタントの開発
⚫︎ AIライターの開発

お客様の声を聞いても、専門知識が無くても簡単にAI構築出来ることへの感動を隠しきれない、多くの根強い「miibo」ファンの存在や、熱量の高いコミュニティが既に出来上がっており、今後さらなる拡がりを見せてくれると確信しました。

3)Problem-Founder-Fit

CEOの功刀さんは、生成AIが世に出る遥か以前から10年以上も会話型AIの開発に尽力されており、プロダクトの技術的な独自性を与え、この領域におけるProblem-Founder-Fitを示されていると共に、AI市場拡大を見据えて今般事業の法人化に踏み切られた事からも、強い意志と覚悟を感じました。また、ご本人の真っ直ぐでポジティブなお人柄とこの領域への深い情熱が、シード時期から優秀な仲間、多くのお客様やパートナーを惹きつけており、Minerva Growth Partnersの村島氏や THE GUILD代表やnoteのCXO、横須賀市のAIアドバイザーとして幅広く活躍する深津氏の協力を得ています。今後功刀さんが作っていくチームを非常に楽しみにしております。

功刀さんコメント

この度のSeedラウンドにおいて、リードVCとしてDNXさんから出資をいただけたことを、心より嬉しく思います!SaaS領域における専門性に加えて、様々な分野の専門家からの強力なサポート体制や、投資先企業が集うネットワークなど、DNXさんとの出会いはmiiboがアクセルを踏む上でまたとない機会だと感じました。 また、単に生成AIのトレンドに投資するのではなく、創業の想いやプロダクトの方向性、市場の動向を鋭く分析いただき、投資判断をいただけたことを非常に光栄に感じました。資金調達の最中も、踏み込んだディスカッションをさせていただき、事業戦略もブラッシュアップされていきました。これからDNXさんと共に、AIの社会実装を推し進めるべく、全力で事業に向き合っていきます。

ーー 株式会社miibo 代表取締役 功刀雅士

最後に

グローバルを見渡すと生成AI事業への投資が活況であり、今回DNXとして初めて生成AIを本格的に活用した事業への投資となりますが、DNXはあくまで顧客のペイン、ソリューション、そして起業家にフォーカスしています。miiboが生成AIのBtoB用途の課題を解決し、顧客をイネーブルしていく姿に、DNXが起業家に求めるものとの合致を感じました。今後も技術や市場の激しい変化の可能性がある領域ですが、miiboがAI時代のハブとして成長していくことを期待しております。

(文・西松葵)

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