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世界を見て、サイエンスに基づいた正しいサプリメントを届ける【DNSな人々その①~SO青柳清治】

2021年、皆さんにDNSをもっと深く知っていただくために、今のDNSを支えるメンバーの「人となり」を紹介していきます。

第1回は、株式会社DNSのSO(Scientific Officer)である青柳清治の登場です。

サイエンスに基づき、明確なエビデンスのある成分を十分な量入れる。

DNSのサプリメントの販売における大切なポリシーを支える存在が、栄養学博士でもある青柳なのです。


「インフォームドチョイス」の日本導入をリード。

青柳の代表的な功績が、サプリメント製造におけるアンチドーピング分析の必要性を食品業界に訴えかけたことです。

アメリカの大手製薬会社アボット・ラボラトリーズからGSKグラクソ・スミスクライン、ダノンを経てDNSの一員となったのが、2015年のこと。

アメリカで長年にわたって臨床栄養学のキャリアを積んできた青柳には、明確な問題意識がありました。

世界から見ると、日本の医食行政は閉ざされている。国内にはマーケティング力だけで効果の見込めない商品を売り込む会社や、さまざまな利権にしがみついてビジネスを続けている会社が多くある。

そんな考えのもと、さっそく行ったのが、JADA(日本アンチ・ドーピング機構)によるサプリメント認証の取得を取りやめることでした。

この件の詳しい経緯については、以下をぜひ読んでみて下さい。

JADAによるサプリメントのアンチ・ドーピング認証制度には不可解な点が多く、グローバルスタンダードからかけ離れている。

そんな判断のもと、国内の食品メーカーやサプリメントメーカーの先陣を切って動きました。

結果、DNSはJADAの認証取得をやめ、英国LGC社が運営する世界ナンバーワンのアンチ・ドーピング認証プログラム「インフォームドチョイス」(IC)を導入。日本初のIC認証取得メーカーとなったのでした。

このことは、食品・サプリメント業界において、非常に大きな話題となりました。


原点となったアメリカでの経験。

アメリカの大学で栄養学を専攻し、博士号を取得したドクターがなぜ今、DNSのスポーツサプリメントの開発・製造・販売業務に携わっているのでしょう。

それを知るために、青柳のキャリアを紐解いていきます。

青柳は横浜市で生まれ、中学2年の時に父親の転勤で渡米。ロサンゼルスで生活しました。

高校卒業後もアメリカに残り、オキシデンタル大学という小さなリベラルアーツカレッジに進学。化学を学びました(ちなみに当時、バラク・オバマ元大統領が2学年上に在籍していたそうです)。

大学卒業後、日本に帰国。協和発酵工業(現在の協和発酵バイオ)に入社。アミノ酸発酵の研究に従事しました。入社5年目に社内留学制度でイリノイ大の大学院に修士留学。当初2年で帰国する予定でしたが、会社を退職して大学院に残り、栄養学の博士号を取得しました。

そして、大手製薬会社アボット・ラボラトリーズに入社。オハイオ州コロンバスの研究所で病態別栄養学の研究に従事し、リウマチの栄養治療をテーマに3つの米国特許を取得しました。

アボット時代には他にもEPAを配合した栄養剤「オキシーパ」の開発の他、現在人気のHMBの日本への導入にも尽力しています。

HMB日本導入の裏話については、ぜひ以下を読んでみて下さい。

そんな臨床栄養学の研究者であった青柳が、スポーツニュートリションに着目したきっかけ。それは自らの肉体改造でした。

トレーニングにハマり、パーソナルトレーナーの資格も取得。

2000年代初頭のアメリカでは、スポーツ栄養学と筋トレ、有酸素運動を融合した「BODY for life」というプログラムが流行していました。

アメリカの食生活で身体が体重86㎏に膨れてしまっていた青柳は一念発起。3カ月のプログラムに取り組みました。

結果、14kgの減量に成功。そればかりか、身体作りと栄養摂取の関係性を理解したことでトレーニングが面白くなり、なんと独学でパーソナルトレーナーの資格も取得してしまったのです。

栄養とトレーニングで健康な人をよりよくする楽しさを覚えたこと。そして、スポーツとトレーニングとニュートリションは、切っても切り離せない関係にあること。

これが、今に至るきっかけとなります。

その後、イギリスの製薬大手GSKグラクソ・スミスクラインの日本法人に移り、開発や品質管理などを統括。そこから乳業大手ダノンの研究開発部長を経て2015年、DNSへとやって来たのでした。


アスリートが安心してサプリメントを選択できる環境を整える。

話を戻します。

DNSが2016年にJADAの認証取得を取りやめたことは、大きな波紋を呼びました。そしてこの流れは、他の食品メーカーやサプリメントメーカーにも波及していきます。

JADAは2016年9月、既存のサプリメント認証制度の誤りを認識し「サプリメント認証制度検証有識者会議」を設置。青柳もそこに委員として名を連ねました。これは事実上、JADAの認証制度の収束に向けた話し合いです。そして2019年3月31日をもって、JADAの認証制度は終了となりました。

しかし、それで問題解決とはいきません。

当時、アスリートが無意識のうちに禁止物質を摂取してしまう「うっかりドーピング」の事例が後を絶ちませんでした。

JADAの認証制度がなくなっただけでは、アスリートの不安は消えない。東京オリンピックを控え、安心して摂れるサプリメントが何なのか。その指標を、アスリートにはっきりと示す必要がある。

青柳はそう考え、DNSがいち早く取得していたインフォームドチョイス(IC)のさらなる啓蒙に務めました。

ICをアンチ・ドーピングのグローバルスタンダードとして、より多くのサプリメントメーカーや食品メーカーに普及させる。それが、先駆者であるDNSが果たすべき役割でした。

青柳は2017年に「インフォームドチョイスコンソーシアム」を立ち上げるなどして、普及活動を行ってきました。

「うっかりドーピング」をなくし、アスリートが自己責任ながら、安心してサプリメントを選択できる環境を整える。

その目標のため、青柳は力を尽くしてきたのです。

2016年当時、日本でICの認証を取得していたブランドはDNSだけでしたが、現在は70社以上、約300の製品へと広がっています。食品業界におけるアンチドーピングへの意識は、大きく様変わりしました。

さらに2020年10月、DNSは英国LGC社のアンチ・ドーピング認証プログラム「インフォームドスポーツ」(IS)の厳しい基準をクリアしたトップアスリート向け商品シリーズ「エリートアスリートライン」(EAL)の販売を開始しました。

トップアスリートに安心して摂取できるサプリメントを提供し、もし仮に禁止物質混入を疑われた場合、いち早く対処できる体制を整えることができました。

IS、EALの詳細については、以下をぜひ読んでみて下さい。

常にグローバルな視野で物事を考え、優れたものを積極的に導入し、日本のスポーツニュートリションのイノベーションを進める。

この姿勢が、DNSが今後も成長を続けるために不可欠であるのは間違いありません。

ぜひ、青柳とDNSの今後にご期待下さい。

次回はDNSマーケティング部の公認スポーツ栄養士・坂本美沙子の登場です。お楽しみに!


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