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#小説

大丈夫だよ僕が居るから

僕は昔から手を繋ぐのが好きだった、手から伝わる体温が人との繋がりを感じさせてくれたから。

よく手をつないで歩いてくれたのは近所に住む5コ上のお姉さん、会うといつもいっしょに歩いてくれてた。

いつも冷たいおててだったけどボクの手をにぎってはきみはあったかいねと笑ってくれた。

そんなお姉さんの姿を見なくなっていた。

心配になったボクはお姉さんのおうちに遊びに行ったけど、おばさんにごめんね誰とも

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ある日突然に僕はしにたい1‐1

ある日突然に僕はしにたい1‐1

 人生とは子供の頃から優劣が決まっており、またそれが大人になっても作用しない可能性も有るが、それは本当に稀であり、ほぼほぼ子供時代の苦労や注ぎ込んだ時間等と少しの運で全て決まると言って間違いないだろう。幼少期中身が空っぽのまま上辺の評価のみだけの僕は大人になり、何も、そう何も得られなかった。

 冬が終わる頃僕は仕事を退職した。

実に1年続かなかったと言っていい、現在はただ空気を吸って吐くだけの

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