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アサシンクリードシャドウズはなぜ燃えているのか

アサシンクリードシャドウズ(以下アサクリシャドウズ)が発表されてから約2ヶ月。
ほとんど毎日何かしらの炎上の話題が提供されている中、なぜこのゲームがこれほどまでに炎上しているのかを把握できている人はどれほどいるだろう。

本稿は今なお広がり続けるアサクリシャドウズの炎上騒動をまとめ、なるべく俯瞰的に何が問題であるのかを取りまとめたものだ。
「たかがゲームなのに…」と思われている方が本稿で「そういう背景があるのか」と思えるような内容になっていれば幸いである。

なおやや乱文じみており多分に筆者の主観的見解がある。ご容赦いただきたい。




前提知識

洋ゲー界隈で巻き起こっている"ポリコレ"の波

まずこの問題を語る上で外せない前提を説明しよう。
昨今の洋ゲーム業界には「ポリコレ(ポリティカルコレクトネス)」への迎合が強く示唆されている。

ポリティカル・コレクトネス(英: political correctness、略称:PC、ポリコレ)とは、社会の特定のグループのメンバーに 不快感や不利益を与えないように意図された言語、政策、対策を表す言葉であり、人種・宗教・性別などの違いによる偏見・差別を含まない中立的な表現や用語を用いることを指す。政治的妥当性とも言われる。

wikipedia "ポリティカル・コレクトネス"

具体的には「LGBTQ+などの性的少数派に配慮する(登場人物にLGBTQ+を含む)」とか「有色人種(非白人)を主要人物として登場させる」「容姿を美男美女にしない(性的魅力を美化しない)」などの様々な対策を取り入れることを奨励し、そうではないプロジェクトを激しく攻撃したりキャンセルカルチャーの対象になったりする流れがある。

74% of girls feel underrepresented in video games.
(女子の 74% がビデオゲームで過小評価されていると感じています。)

DOVE & Epic Games - The Body Positive Trailer

このポリコレを理解するために必要なのが『批判的人種理論』であり、これを外してポリコレを話すことはできない。

「第一に、あらゆる白人は、白人優越主義により有利な立場にあることを認め、自分達が非難に値することを受け入れなければならない。そうでないとしたら、それは「白人の心のもろさ」のためだ。つまり、人種差別に加担していたと教えられたときに白人が示すと言われる本能的な自己防衛である。
第二に、なかには個人的にこれまで差別をしておらず、人種による区別のない法や政策を支持してきたという白人もいるかもしれないが、そんな言い訳は許されない。なぜなら、白人の集団的行動が抑圧的だったからだ」

「白人は(中略)各分野において無期限にわたり、さまざまな形で非白人の人種的優先を要求する「反人種差別的」政策を支持しなければならない

wikipedia "批判的人種理論"

こうした背景の上、現在欧米でゲーム文化は「白人男性が白人(の男性)向けに作った文化である」とみなされ、「ゲームを非白人化すること(キャラクターを有色人種に替える、『白人文化』の頃は好まれなかった要素を取り入れる)」に社会的正当性が付与されアイデンティティ・イデオロギー闘争へと発展した。
これを大きく補佐し、また推進しているのがコンサルティング会社『SWEET BABY Inc.』であり、この企業は現在Ubisoftをはじめとし国内でもスクウェアエニックスなどの企業も顧客にしており、ゲーム業界に深く入り込んでいる。

そしてこの西洋ゲーム業界の流れは、既存のゲームユーザーからの反発も受けながら「政治的正しさ」の名のもとで大きく勢力を伸ばしている。

詰まるところ、現代において西洋のゲーム業界(特にAAAタイトル)で描かれる表現にはこうした社会的圧力やバイアスが働いているという考えが主流なのである。

これらを知らないと本件は「ただのゲームなのに炎上している=燃やしている側が異常に執着している」と見えてしまうことだろう(一部そうしたのがいるのは事実だが)。
なので上記を踏まえてから騒動を追ってみると、また違った見方ができるはずである。


ゲーム発表以前から海外で広まっていた『Black samurai』ブーム

海外でのBlack samuraiブームはアサクリシャドウズより以前から存在していた。
順々に追っていこう。

まず海外でBlack samuraiが大きく取り上げられるようになったのは、2019年にトーマス・ロックリーが弥助をテーマにした著書を発表した頃と見ていいだろう。

これはあくまで史料からわかる事実(後述)と著者ロックリーの推論を組み合わせたいわゆる『ファクション小説』(ノンフィクションとフィクションの中間的な作品)であり、2017年に日本国内で発表された著書『信長と弥助 本能寺を生き延びた黒人侍』の英語版の位置付けである。
そして、この本の内容が「真実」として広まっていくことになる。

同年には、MCUのブラックパンサー役で名を馳せたチャドウィック・ボーズマンが映画「Yasuke」に起用され、海外で注目が高まっているのが見て取れる。
(ちなみにこの映画の企画は残念ながらボーズマンが癌で死去されたこと、コロナパンデミック、ハリウッドのストライキなどで続報が絶えていたが、2024年にワーナーブラザーズ主導で制作されることが報じられている。)

2021年にはNetflixでのオリジナルアニメ「Yasuke」が公開され、日本国内でもそれを元にしたコミカライズ(小学館 月刊スピリッツ)が制作されるなど、ブームが形作られていく様子が見える。

日本ではNHKが弥助を伝えるドキュメンタリー番組を制作し、さまざまな角度から弥助の存在についてを紹介している。(この番組の内容には他の日本史専門家からの批判も受けている)

こうした流れの中で、重要な情報提供者としてトーマス・ロックリーがたびたび起用され、本の内容を元にした推論があたかも事実であるかのように広まっていくことになる。この頃にはBlack samuraiの存在が事実化され、日本国外で受け入れられていった。
推測に過ぎないが、2020年のジョージ・フロイド事件で全米でBLM運動が拡大したことも、Black samuraiへの関心を強めた背景にあるのかもしれない。

さらに元の動画が非公開にされているようで正確な時期は不明だが、登録者180万人に迫るYoutuberが日本文化の紹介を行う自身のチャンネルにて「弥助は侍である」と紹介していたこともある。
(アサクリシャドウズトレーラー公開からしばらくは見えていたので消されたのは最近だろう)

ともかく、Black samuraiのブームは単に歴史の再発見というだけでなく、社会の大きな潮流の中で天啓のように現れ都合よく利用されていったものであると見ることは決して的外れではないだろう。

【追記】
このブームがより直接的に誘導されていた可能性が示されているので補足として追記する。
詳細は以下の記事に詳しい。




炎上に至る経緯

さて、この炎上はただ単にゲームだけが燃えているわけではない。
上記で示した背景の上で、ゲームの内容、開発チームのインタビューでの言及、IGNなどの複数のゲームメディアの記事、欧米で広がるポリコレ強制問題への反発、日本の歴史認識への誤解などの複数の炎上材料が同時多発的に提供(あるいは発掘)されたことによる多面的で世界規模な広域火災である。

時系列で見る炎上騒動

まずは炎上の発端となったトレーラーの公開から時系列順に本作が炎上した流れを見ていこう。

▶︎ 5/16
Ubisoft Assassin's Creed Shadows シネマティックトレーラー動画公開

↓ Ubisoft Japan公開の日本語吹き替え版

  • この時点では日本国内ではさほど炎上せず、海外での炎上が中心

  • 主人公が黒人男性(弥助)であることについては感情的な反発の声もあったが、同時に容認する声も多かった。
    一方で海外では「ポリコレだ」「またSWEET BABY Inc.の仕業か」という声が起きる

  • 国内では風景や装飾、演出などのさまざまな部分で日本の描写がおかしい点に「またなんちゃって日本かよ」という落胆が大きかった

  • 直近でGhost of TsushimaやRise of the Roninといった日本舞台のゲームが評価を得ていたり、真田広之のドラマシリーズ『SHOGUN』が海外で高い再現性と描写で絶大な評価を集めたことも本作への落胆を大きくした一因

  • アサクリシリーズの操作キャラクターは「舞台となる地域にルーツを持つ現地人」かつ「架空の人物」であるのが通例だが、今作では日本が舞台であるのに「外国人」かつ「実在の人物」であると言う点で驚きの声が上がったと同時に、かえってそのイレギュラーな仕様が海外を中心に「ポリコレなのでは?」という疑念を強めた

  • 同シリーズのiOS版アプリゲームAssassin’s Creed Memories(2014)内の設定で「ヤマウチ タカ」という日本人アサシンがもともと存在していたため、シリーズの熱心なファンは日本舞台の作品でこれが回収されると期待していたが、その期待は裏切られた

▶︎ 5/16 同日
ファミ通 『『アサシン クリード シャドウズ』混乱の安土桃山時代を生きる侍・弥助と忍・奈緒江のダブル主人公、リアルに再現された日本に迫る国内独占インタビューを公開!』記事公開

  • 記事中で『――忍者の奈緒江をオリジナルキャラクター、侍の弥助を歴史上の人物にした理由は?』と言う質問に対し『まず“私たちの侍”、つまり日本人ではない私たちの目になれる人物を探していました』との回答があり、これが「日本人(の男性)には感情移入できないということか?」と問題視される。
    後にサイレント修正されこの一文が削除されたことがさらに火に油をそそぐ

修正前のweb魚拓は以下https://web.archive.org/web/20240515185159/https://www.famitsu.com/article/202405/5194

▶︎ 5/18
IGN『Let’s Not Pretend We’re Mad the New Assassin's Creed Shadows Samurai Isn’t Asian(訳:アサクリ新作の侍がアジア系じゃない事に腹を立てるな)』記事公開

  • 記事中では「アジア人の侍はもうたくさんだ。侍には多様性が欠如している」と言う趣旨の主張が展開された。「『もうたくさんだ』も何も、そもそも侍は"アジア"ではなく"日本"の文化だ!」と炎上

  • この記事の公開によって一気に反感の熱が高まる

▶︎ 5/21 
IGN Japan『激論!『アサシン クリード シャドウズ』を機に考える海外デベロッパーが描く日本観:#397 しゃべりすぎGAMER』動画公開

  • IGN JAPAN編集部のスタッフによるトーク形式の番組の中で炎上騒動に触れ、『仁王(白人の侍が主人公)は騒がなかったのに黒人の時だけ騒いでいる(=黒人への差別心が表れている)』などの会話が交わされ『反発されている原因がわかっていない』『人種差別問題へのすり替えだ』と炎上

▶︎ 6/10
「関ヶ原鉄砲隊」背旗のコンセプトアートへの流用、著作権侵害問題発覚

▶︎ 6/11
UBI Assassin's Creed Shadows ゲームプレイウォークスルー 動画公開

  • 日本の季節感や時代の風俗感、文化面への誤解といった表現の違和感が明確に示される

  • 特に弥助(サムライパート)が敵NPC(日本人兵士)との戦闘を行う部分については「頭を踏み潰す」「金棒で頭を粉砕する」「敵を斬首する」などの行動があり、これが過度に暴力的に見えることから反発が強まる

  • 一方、ナオエのパート(アサシンパート)についてはそこそこ評価が高い

  • これらの描写は歴史や文化に対する敬意や尊重といった感覚を感じ取るには難しく、それが余計に日本のユーザーの心象を悪化させる

▶︎ 6/11 同日
Gamewatch 『弥助はなぜ主人公の1人になったのか。改めて「アサクリ シャドウズ」ディレクターに直接聞いた』記事公開

  • トレーラーで指摘されていた点(「畳が正方形」など)について修正する旨の回答が出る。「日本のスタジオはこれに気づかないのか?」「こんな大きなミスに気づかないってどんな専門家だよ」と炎上

▶︎ 6/11 同日
videogames『Assassin’s Creed Shadows interview: dragon mounts and Splinter Cell-style stealth』記事を公開

It was surprisingly gory, like the decapitations, you could get coated in blood. How vital is that to the assassin’s fantasy?

I think it’s not an assassin thing, it’s a Japan thing in our case. So looking at death was a day-to-day occurrence in that period, and the way most people died in Japan during that time is clean decapitations.

So we didn’t want to shy away from it, although you can turn off the violence if you want. There’s options for it. You can turn off the blood, you can turn off the dismemberment and stuff. So it’s more trying to be faithful to the war aspect of Japan at that period. Death was a common thing and decapitation was not a strange sight in Japan.

videogames
Assassin’s Creed Shadows interview: dragon mounts and Splinter Cell-style stealth』より
  • 「アサシンの物語に斬首などの残酷描写は必要でしたか?(意訳)」という質問に対し「アサシンだからではなく日本だからですね。当時は死を目の当たりにすることは日常茶飯事でしたし、その時代の日本ではほとんどの人が首をきれいに切られて亡くなっていました。(意訳)」と回答。
    この回答が「日本の戦国時代をなんだと思っているんだ」と炎上

  • 一応次の段落で「So it’s more trying to be faithful to the war aspect of Japan at that period.(その時代の日本の戦争に忠実であろうとした)」と言っているので、何かそうしたデータがあったのかもしれない。
    ちなみにデータ出典元はわからないのだが、戦国時代の戦での死亡理由の上位は弓→鉄砲→槍→投石→刀の順らしい

▶︎ 6/13
IGN Japan『『アサシン クリード シャドウズ』シナリオ担当の開発者にインタビュー』動画公開

  • サムネにもなっている「歴史の空白を私たちのストーリーで埋めた」という動画内の発言が炎上

  • 燃やしてくれとばかりのサムネから「IGNは分かっててやってるだろ」とも言われている

▶︎ 6/18~19
UBI 日本向けに『Assassin's Creed Shadows First Look Gameplay Trailer[JP CERO]』動画公開

  • 日本向け動画のはずだったが字幕表記が中国語(※音声は日本語)であり「中国と日本も区別できないのか」と炎上。炎上後は動画が削除された。

▶︎ 6/19
有志がオンライン署名サイトchange.orgにて『アサシンクリードシャドウズの販売中止を求めます』との署名を開始

  • 公開2週間程度は数百件程度の署名だったが、7/1にプク太氏が動画で取り上げたのをきっかけに知名度が広がり、7/13現在では83000件の署名が集まる

  • 署名サイトはリージョンロックがかけられていないため諸外国からも署名があり、それを理由に「賛同しているのは日本人のふりをした白人だ」と英語圏で謗られたりしている

▶︎ 6/28
IGN 『Ubisoft CEO Condemns ‘Hateful Acts’ Against Developers Following AC Shadows Backlash』記事公開

  • 諸々の炎上を受けUBIsoftのCEOが『開発者に対する「憎悪行為」を非難する』との声明を発表。批判の中にはそうした過剰な言動もあったので妥当な面もあるが、一方で指摘されている問題には触れない姿勢から批判を黒人差別や憎悪行為にすり替えているのかと炎上する

  • この声明以後、明確に反対を表明する人物が増えた印象

▶︎ 7/8
Ubisoft Japan Xにて「関ヶ原鉄砲隊」の背旗流用について謝罪

  • 著作権の問題は当事者間でのものだが、該当のコンセプトアートが「アートブックに収録される」や既存のメディアなどが掲載を続けていることに問題視が続いている


Youtuberや著名人が続々と本問題を取り上げる

トレーラーの公開当初から海外のストリーマーを中心に、本問題に対する反応を話す動画がネット上にいくつも挙がっている。
当初はいわゆる保守層やゲームへのポリコレ強制に反対する海外ゲーマーが多かったが、徐々に日系配信者やゲーム系配信者、バイラル系・キュレーション系のまとめ動画制作者がこぞってこの話題をまとめる動画を制作し、ついには連日新しい動画が公開されているような状態になった。

以下は本問題を取り上げている動画や言及をしているユーザーの一部紹介する。

▶︎ プク太の世界時事ニュース

▶︎ Einfach Japanisch / Simply Japanese

▶︎ Ryuuku Sensei

▶︎ SHOHEI KONDO

▶︎ 頼むぜエディタ

▶︎ キャベツの人【ゲーム紹介】

アサクリシャドウを揶揄したAIミュージックが大バズし100万回再生突破

▶︎ 岡本吉起 ゲームch

6月末に『弥助は侍だ』と言う自説を含む動画を公開し炎上 → 後に釈明の配信を公開

▶︎ 参議院議員 浜田 聡

支援者から意見を寄せられたことをきっかけに歴史認識についてを政府に確認するとのこと



史料で伝えられる『弥助』の姿とは

さて、では実際のところ弥助は史料ではどのような描かれ方をしているのか。
幸いなことに、現在は国立国会図書館デジタルコレクションからインターネット上でいくつかの史料を確認することができる。以下に紹介しよう。
各文の現代語訳は各文献を参照しつつ筆者が作成したものである。誤りはご容赦いただきたい。
なお、下記にまとめるものはなるべく一次情報に近い史料を選出したため、翻訳版を除き後年の研究やコラムは含まない。

【信長公記】卷之十四 (天正九年辛巳)
https://dl.ndl.go.jp/pid/1920322/1/162

2月23日(1581年3月27日)キリスト教国から黒人修道士がやって来た。年齢は廿六七(26~7歳)くらいで、全身が牛のように黒い。
彼は強壮で器量がよく、さらには十人力の怪力を持っている。
三国の中でこれまで見たことがないような珍しいものを見ることができたのは、やはり信長公の影響力の大きさのおかげである。

【信長公記】卷之十四 (天正九年辛巳)
https://dl.ndl.go.jp/pid/1920322/1/162


【松平家忠日記】家忠日記 第2 (文科大学史誌叢書) 天正10年4月
https://dl.ndl.go.jp/pid/772514/1/54

十九日(1582年5月11日)。雨。
上様(信長)が禄(給付)を与えた。デウス(イエズス会)が彼に献上したという黒人の男を連れていた。体は墨のようで、身長は六尺二分(注:約182cm程)。名前は弥助という。

【松平家忠日記】家忠日記 第2 (文科大学史誌叢書) 天正10年4月
https://dl.ndl.go.jp/pid/772514/1/54


【日本西教史 上巻】第六章
https://dl.ndl.go.jp/pid/971162/1/207

大師(注:オルガンティノ神父)は印度より黒奴を一人伴っていたが、京に入ると人々がこれを見ようと殺到した。
大師が黒奴を信長に贈った時、信長は大いに驚き「その肌の色は人の肌とは思えない」と言い、仕方なく服を脱がして半身を顕にし、點檢(注:てんけん。服を脱がして検めること)して、その肌が本物だと信じた。
信長は神父らを厚遇し、大師は信長とまた会う約束をした。

【日本西教史 上巻】第六章
https://dl.ndl.go.jp/pid/971162/1/207


【耶蘇会の日本年報 第1輯】附録六 ルイス・フロイス神父から日本在留神父への手紙:1581年4月14日https://dl.ndl.go.jp/pid/1041119/1/101

復活祭後の月曜日、信長は都にいたが、黒人奴隷を一目見ようと大勢の人がカザの前に集まり、石を投げられ怪我をしたり死にそうになったりするほどの大騒ぎになりました。たくさんの衛兵が門を守っていましたが、人々が門を破るのを阻止するのは困難でした。
みんなは「もし金儲けに黒人奴隷を見せ物にすれば、短期間で8,000から10,000クルサードを簡単に稼げるだろうな」と言いました。
信長もこの黒人奴隷を見ようと招き、オルガンティノ神父が彼を連れて行った。
(信長は黒人奴隷を見て)騒ぎになり、「これが自然の色であって人工ではない」とは信じられず、ベルトの上の服をすべて脱ぐように命じました。
信長は自身の息子たちも呼び寄せ、皆とても喜んだ。信長の甥で現大坂の司令官もこれを見て喜び、銭一萬(注:十貫文)を賜らせた。

【耶蘇会の日本年報 第1輯】附録六 ルイス・フロイス神父から日本在留神父への手紙:1581年4月14日
https://dl.ndl.go.jp/pid/1041119/1/101


【耶蘇会の日本年報 第1輯】ロレンツォ・メシア神父からぺロ・ダ・フォンセカ神父への手紙:1581年10月8日
https://dl.ndl.go.jp/pid/1041119/1/127

神父は黒奴を一人連れていたが、都では誰も(黒人を)見たことがないから、皆が驚きこれを見ようと無数の人が集まった。
信長も彼を見て驚き、なかなか(黒い肌を)「墨で塗られたものではない」とは信じなかった。
(信長は黒奴に)時々会い、(黒奴は)日本語を少し理解したので彼と話しても飽きることなく、また黒奴が力が強く少しの芸ができたので信長はとても喜んで彼を庇護し、人を連れて街中を巡らせた。
「彼を殿にするのであろう」と言う人までいる。

【耶蘇会の日本年報 第1輯】ロレンツォ・メシア神父からぺロ・ダ・フォンセカ神父への手紙:1581年10月8日
https://dl.ndl.go.jp/pid/1041119/1/127


【耶蘇会の日本年報 第1輯】三、 一五八二年 天正十年 の日本年報追加口之津 発、ルイス・フロイス神父より信長の死に際してのイエズス会総長への報告:1582年11月5日(天正10年10月20日)https://dl.ndl.go.jp/pid/1041119/1/164

また、ビジタドールが信長に送った黒奴は、信長の死後、嫡男の屋敷に赴き相当長く戦い続けたが、明智の家臣が近づき「恐れることなく刀を差し出せ」と言ったので刀を渡した。
家臣たちが明智にこの黒奴をどうするのか尋ねると、「黒奴は動物で何も知らず、また日本人でもない故、これを殺さず」「インドのパードレの聖堂に置け」と言った。これで私たちは少し安心した。

【耶蘇会の日本年報 第1輯】三、 一五八二年 天正十年 の日本年報追加
口之津 発、ルイス・フロイス神父より信長の死に際してのイエズス会総長への報告:1582年11月5日(天正10年10月20日)
https://dl.ndl.go.jp/pid/1041119/1/164

以上だ。

なお、史料はこれが全てではなく抜けているものもある。
具体的にはWikipediaに記載されていた『信長公記』の筆者、太田牛一末裔の加賀大田家に伝わった『自筆本の写しと推測される写本』は含まれていない。
これは尊経閣文庫が所蔵しており、閲覧には学術的研究に携わっているか特別の許可が必要とのこと。またこの写本には『弥助が私宅と鞘巻(腰刀の一種)を与えられ、時には道具持ちをしていた』という旨の記述があるらしい。
こちらは原典が確認できないが一旦はその記載が事実であるとしよう。

ともあれ、要約すると次のようなことがわかる。

  • 26〜27歳くらいの男性、身長は182cm程度で力が強い

  • 肌の黒い人間を珍しがり、それを一目見ようと民衆が大騒ぎした

  • 信長は黒人の肌を最初着色だと思い、検めさせてやっと自然な色だと信じた

  • ある程度の日本語や芸ができた

  • 信長から扶持(給金や食事など)、住処、鞘巻(つばのない短刀)などを与えられ、時折道具持ちをしていた

  • 本能寺の変では織田信忠のもとに赴き明智勢と戦闘をしたが、最終的には降伏勧告に応じた(明確な戦闘の記録はここだけ)

  • 最終的にイエスズ会に戻され、以後の消息は不明

弥助が日本にいた期間についてを『1年と少し』とする意見を目にするが、これはおそらく信長の配下であった期間日本滞在期間を取り違えた誤解だろう。
後に弥助と呼ばれる黒人奴隷を日本に連れてきたアレッサンドロ・ヴァリニャーノが日本(長崎)に到着したのが1579年7月、弥助がヴァリニャーノと共に信長と謁見したのが1581年3月、本能寺の変が発生した1582年6月なので日本滞在期間は約3年、信長の配下であった期間が1年と少しである。

さて、史料を見る限りでは、ネットで散見されるような「弥助は相撲で強さを示して信長に気に入られた」とか「信長と共に数々の戦に赴き戦働きをした」とか「信長は弥助から海外の情報を得ようとした」とか「弥助は信長のペットだった」などは一切読み取ることは出来ない。
もしそれらの記載元がわかる方がいればコメントで教えていただけると助かる。



何が問題で燃えているのか


「主人公は日本人であるべきだった」論

正直この点については「ユーザーが感情的に受け入れられるか」と「それが物語上適切かどうか」の問題だ。物語上そのキャラクターでなければならないのであればそれでいいし、そうある必要がないのであれば不評を買うだけである。

また舞台の国にとっての異邦人が主人公(語り部)として文化に触れていく作品というのは広く親しまれている物語の構成ではあるし、「我々の目になれる人物を探した」というのはストーリーテリング上間違ったアプローチではない。
例えば、映画「アバター(2009)」で主人公が惑星パンドラの原住民ナヴィ族ではなく地球人の男性であることにあなたは怒るだろうか。

もちろん十何年も期待されていた待望の日本が舞台で、コードネーム:RED(シャドウズの開発時タイトル)のプロモーションでは女性アサシンか!?と煽っていたらやっとの登場した主人公が黒人のサムライ…と言うのはユーザーの期待を外してしまった感はある。
これを解消するにはUbiが明確にストーリーを示し「この主人公がこの物語に相応しいのだ」と言う事を明らかにするしかないだろう。


弥助=サムライ説の事実化

日本国外では弥助=サムライとの認識はほぼ事実化している。

「弥助はサムライか」について正確性を期すなら「わからない」とするのが正しい。弥助がサムライであることを示す証拠も、そうではないと示す証拠もない。
むしろ反証的に「あるはずのものがない」という点で侍ではないと言える根拠のがあると言えるのかもしれないが…ともかく、この問題には「正確にはわからない」以外の答えはない。
「サムライであろう」も「サムライではなかろう」もどちらも推論に過ぎない。

もともと弥助がサムライかどうかは日本でも大して認識は共有されていなかったし、その危機感もなかった。
アフロサムライにも戦国無双にも仁王にもNetflixのYasukeにも何も言わなかったのはそれらの作品は完全なフィクションの面があったし、日本人の間だけでふんわりと弥助=サムライであっても対外的には何も問題がなかったからだ。歴史学者は嫌うかもしれないが。

しかし海外がこれを取り上げ、事実化され、歴史的事実になり、英雄に担がれるまでとなると話は変わってくる。
「何故日本はこれほどの英傑を放っておいたんだ?」「日本にも黒人差別があるのか」となりかねない。現在の世界にはそれぐらいの荒唐無稽が罷り通ってしまう危うさがある。(三浦按針を認めて弥助を認めないのは差別的、と言う反応はすでに生じている)
一度広まった嘘を払拭するのは容易ではない。今更ではあるが明確に否定しておくことは必要なことだ。

なお、重要な視点として言語のニュアンスの違いがあることは明示しておきたい。
日本では「侍」と「武士」は異なるものとして扱われるが、英語表現では「samurai」で統一されてしまう。英語圏には「武士(bushi)」という固有名詞は存在しないのだ。
例えば「弥助は武士の一部であったかもしれないが侍ではない」を、google翻訳を通してみると「Yasuke may have been part samurai, but he was not a samurai.」となる。これでは「弥助が侍ではない」と言う論理は理解しにくい。

また「legend」 についてもニュアンスの違いがある。
日本で「伝説の〇〇」と書けば「大きな功績」があることを想起するが、英語圏では功績の有無ではだけなく「歴史に語られている」こと自体をlegendと表現することがある。
もちろん英語圏でも「超人的な能力や実績」の意味はあるので一概には言えないが、こうした言語や文化的なニュアンスの違いが日本と海外の認識の違いにつながっている可能性はある。


批判するのは「日本人のフリをした白人」

アサクリシャドウズを批判したり、弥助=サムライ説を否定する日本のユーザーを「レイシストの白人が日本人のふりをしてコメントしている」と見做す動きがある。
もちろん、こうした発言をするのもごく一部の偏ったユーザーである点は強調したいが、こうした声をあげる人への一方的なラベリングや無価値化が生じていることがかえって反発を招いてしまっている。


歴史に正確ではない

引用:アサクリシリーズイントロに表示されるメッセージ

「歴史的に不正確」という話をすると「このゲームはフィクションだと言う表記があるだろ」「アサクリが歴史に正確?どんな冗談だ?」というコメントが返される。

当然ながら、歴史的に不正確な…と話している側もUbiに対して100%正確な歴史の描写や再現性を求めているということでもない(そんなものそもそも不可能である)。
ただ、アサクリシリーズが他のゲームIPに比べて高いレベルでの歴史描写を含めた世界観の表現を目指していたこと自体は事実であり、本作はあまりにも粗が目立つ。

例えば以下のサイトにあるように、Ubiはアサシンクリードで作成されたマップを用いた歴史学習用の教材として「ディスカバリーツアー」を提供したりもしている(もちろん100%の正確性などないが『忠実性』『再現性』『エンターテイメント性』並行して成立させた見事なプロダクトだと思う)。

2019 Games for Change AwardsでBest Learning GameとG4C People's Choice Awardを受賞した「ディスカバリーツアー」は多くの教師に採用され、学習者に歴史をより身近に感じてもらうために利用されてきました。「ディスカバリーツアー」では、ガイドツアーに加え、精巧に再現された「古代エジプト」、「古代ギリシア」「ヴァイキングの時代」を自由に探索することで、学習者は過去の風景や建築物、文化を今までにない形で確認することが可能です。

ディスカバリーツアー by Ubisoft webサイトより

アサシンクリードオデッセイでは研究者にコメンタリーを依頼するなどのプロモーション企画も行われていたのはある種その自信の現れと見てもいい。

(原文)
This is a familiar setting for gamers – how does this game differentiate its take on the setting?


Benoit: We’re at the end of Sengoku era, in a turning point of Japan history. Assassin’s Creed is well known for its depiction of the history and accurate recreation of the world and it’s what players can expect with Assassin’s Creed Shadows.

2024/05/16 How Assassin’s Creed Shadows Will Blend Two Distinct Adventures in One
Xbox Wire

上記のインタビュー原文にあるように『depiction of the history and accurate recreation of the world(歴史の描写と世界の正確な再現)』は開発者自身も認めるところだろう。

このような価値を創造し、不断の努力を払ってきたUbiが今回に限っては素人の人々が気づくほどに粗が目立つのは何故だろうか?

ちなみにXbox wireのインタビュー記事は日本語版と英語版で微妙に表現が異なる部分があり『実在した歴史上の人物や当時の出来事を忠実に描いている』という表現は翻訳の脚色であると思われる。

(英語ページ原文)
We’re showing real historical figures, such as Oda Nobunaga and a lot of events that happened during that time, so you’re not only playing in feudal Japan, but learning about this fantastic time period.

(日本版ページ原文)
本作は、織田信長のような実在した歴史上の人物や当時の出来事を忠実に描いているので、封建時代の日本を舞台にゲームを楽しみながら、この素晴らしい時代について学ぶことができます。

(原文を直訳)
私たちは、織田信長のような実在の歴史上の人物や、その時代に起こった多くの出来事を紹介しています。つまり、あなたは単に封建時代の日本でプレイするだけでなく、この素晴らしい時代について学ぶこともできるのです。

英語版
https://news.xbox.com/en-us/2024/05/15/assassins-creed-shadows-interview/
日本語版
https://news.xbox.com/ja-jp/2024/05/16/assassins-creed-shadows-interview/


文化盗用の問題 - 「サムライ」へのフリーライド

国籍だったり人種などで共通するカテゴリーに結ばれた集団内の誰かが成功や栄誉を得ると、直接的にそれに与ることのない自分自身も成功や栄誉を得られたような感覚を得ることがある。サッカーW杯やWBCで応援しているチームが世界を相手に活躍している場面を見るとなんとなく誇らしい気持ちになることがあるだろう。
こうした心理的な動きを専門的には「社会的アイデンティティ」と形容したりもする。要するに、ある属性を持つ人の行いを以て、それと同じ属性を持つ集団の人間にも影響を受けることと理解してもらっていい。

16世紀といえばポルトガルやスペインによって黒人奴隷貿易が拡大し始めた頃に当たる。黒人にとって不遇の時代だ。
その時代において「奴隷にされた黒人がその能力を認められ『サムライ』の社会的に高い地位と栄誉を手にした」という物語は、ともすれば社会的アイデンティティと民族的肯定感を強く刺激する栄光の物語として映るかもしれない。

しかし先に示した通り、史料から読み取れる弥助の行いについて客観的に『偉業』と言えるようなものは大してない。何しろ詳細がわからないので偉業と判断しようがない。
弥助が信長に引き立てられたのは信長側の差配の結果であって弥助自身の功績とは見えないし、本能寺の変では最終的に降伏している。
(ちなみに本能寺の変を逃げて生きのびた織田長益は後年まで『織田の源五は人ではないよ』と京の民衆に嘲られることになる)
「英雄」や「伝説の侍」と称するのはやや脚色めいているだろう。

またなにより「サムライ」は現代の日本人にとっての象徴的な称号である。
サッカー日本代表を「SAMURAI BLUE」、野球日本代表を「SAMURAI JAPAN」としたのは現代日本にとって「サムライ」という存在が象徴的な存在で名誉の称号であるからだ。
現在巻き起こっている『Black samurai』ブームは日本人にとっての「サムライ」の象徴性にフリーライドし、身勝手に使われているかのようにも見える。

ウォーボンネットを非インディアンが被っていれば文化の盗用と指さされてもおかしくはないし特に現代では白人がそうした行動をすれば間違いなく炎上する(というか実際している)。
事実かどうかも不確かな中、「サムライ」の称号が名誉回復のために使われているのであれば、それは民族主義的な文化盗用と受け取られ反発を喰らうのは無理らしからぬことだろう。


乱暴な勧善懲悪 - 上様も御老公様もスジは通す

悪徳代官や圧政者を善良な義賊や立場ある者が誅する勧善懲悪物の時代劇は昔から日本で愛されてきた物語だ。「暴れん坊将軍」や「水戸黄門」はその代表例だろう。
そうした時代劇では悪事を企てる側と悪事の内容が明確に示され、それによって発生した不当な利益や被害者が示される。誅罰を加える側はそれらを把握して赴き、事実を突きつけ勧告を与えてなお歯向かう場合は実力をもって成敗する…という構図が一般的だ。
ゲームプレイウォークスルーのように文脈もわからないまま圧政をしているという一方的な触れ込みをもとに"大名"という地方領主を流浪人が殺して回る(金棒で頭を弾けさせて)というストーリーには反発が生まれるのもむべなるかなという感じは拭えない。
この点もやや配慮に欠けた展開であったかもしれない。


コンセプトアートの作り・権利関係がずさん

この炎上では話題性のために小さな粗まで細かく拾い上げて苦言を呈している人思った以上に多い。特にコンセプトアートについては連日新たなネタが発見されており大小様々な間違いを指摘する声は続いている。

アサクリシャドウズのコンセプトアートは見たところ『フォトバッシュ』という実際の写真を切り貼りして制作した画像だろう。画像生成AIを疑う声もあるが、画像生成AIだと岩や木はもっと情報が削がれてイラスト的な質感になり、かえってアウトプットのコントロールが難しい。
AIを使っていないとは言わないが、あくまでAIは補助的な役割にとどまると思われる。

さてフォトバッシュは実際の写真を使用するためリアルな絵を素早く作れるのがメリットだが、都合上権利問題がどうしても付きまとう。
そのため認識やチェックが甘いと下図のように、他者に権利があるものや明らかなミス、表現上のタブーに触れたりと問題が露呈する形になる。

引用 : https://x.com/tk8d32/status/1804509350884737384

これをもって「日本人や文化を馬鹿にしている」とまではさすがに言えないまでも、企業としての姿勢が問われるのは致し方ない。

上記のコンセプトアートの例は明らかなミスやタブー的な表現も含むので批判は免れないと思える一方、恣意的なものもある。
画像中央上部の拡大図、画像の一部を拡大したものだが何だかわかるだろうか。

引用:https://imgur.com/8RNJOB3

これは『ガードレール』だそうだ。
よく見つけたなあと感心する他ないが、正直なところ原寸画像を10倍に拡大しないと判別できないレベルの粗を持ってきてそれをあげつらうのは揚げ足取りでしかないのではないだろうか。
例えるならアニメで中割りやパースや整合性が微妙に合っていない背景を指さして『作画崩壊wwww』とか言っているのとそう大差ない気もする。

批判はあって然るべきだが、何もかもを悪し様に語るのはそれはそれで不誠実だ。この姿勢は将来的に海外から日本のゲームに向けられるかもしれない。
議論や批判は冷静に進められる事を望んでやまない。


終わりに

とうとうと挙げていったが、本当に複雑で広範囲が別々に燃えているような状態だ。「日本へのリスペクトが無い(見えない)から燃えた」と雑にまとめてしまうこともできるが、それは単純化がすぎるだろう。

今回の炎上は、何度も言うが多面的な炎上である。
ゲームの内容、日本国外での日本への歴史認識、開発者の認識やリスペクトの示し方、メディアの取り扱い、開発元Ubiの反応、研究者の歴史捏造、どれも一面的には片付かない。
より良い形でこれらの問題が収束することを願う。

なお本稿はなるべく情報の正しく伝えるように心がけているが、主観的見解なども含むため、正確でないものがあった場合はコメントなどでご指摘いただきたい。


批判にも目を向けよう。

まとめておいてなんだが、一面的な情報に触れると自然に思考はバイアスがかってしまう。
批判的な情報にも触れ、その意見を反芻し取り入れる姿勢は必要だろう。





参考

参考記事

▶︎ シャドウズ炎上を扱う記事

▶︎ 弥助についての不確かな情報が英語圏で蔓延している例

▶︎ 弥助にまつわる情報を検証している記事

STST氏は丁寧かつ包括的に史料を考察されてるので必見です。

参考文献 (国立国会図書館デジタルコレクション より)


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