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免疫のはなし(6)。 - 判断する仕組み。自己、非自己。

いよいよT細胞が出てきたのでB細胞も一緒にお話しましょう。一般には抗体を作ることができるB細胞の方が有名ですね。

T細胞、B細胞による免疫反応は獲得免疫として理解されています。免疫反応の中枢となっています。いろんな敵、自分でないものに対して強く反応して排除に動きます。ここで強い自分、自己を定義してそれに合わないもの非自己として判断します。

この自分の定義は主に骨髄、リンパ節、脾臓、胸腺といったところで行われるとされています。ここでは自分を知ることを教えられ、自分に反応するものは生きていけません。選択され、成長していきます。あらゆるものに対する対応するようにT細胞、B細胞は作られます。遺伝子の再構成という武器をもとに組み替えられ多様性を獲得していきます。

ここでちょっとご紹介。日本人がこの分野では活躍しています。

こうして多様性を獲得した機能をもとに免疫反応が起こり体から異物、非自己の物体を排除します。

自分のもの自己のものには反応しない、非自己のものだけを攻撃するようなT細胞、B細胞だけが生き残る仕組みがあります。

B細胞であれば骨髄、T細胞では胸腺という組織で選別されます。自分のものに反応してしまうものは排除されます。排除されるので基本的には自分に反応しないものが体の中を循環することになります。この仕組みを免疫寛容と言います。

自己に反応してしまうものは排除される。これがうまく行っていない場合、自己免疫疾患、アレルギー等を引き起こす場合もあります。

自己非自己を選別するために必要なものは先に紹介しているMHCとB細胞であればBcellレセプター,BCR、これは抗体の部分、T細胞であればTcellレセプター,TCRとの反応性を見て選別されていきます。ポジティブセレクション、ネガティブセレクションと呼ばれる選択を受け、必要なものが生き残ります。

なんでも反応するものを作っておいて自分に危害があるものを排除していくという仕組みです。


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