火と氷の国にて
いまアイスランド (Iceland) に来ています。
寒いです。ただいま(日中)の気温 13度。
それでも現地のガイドさんは「夏は暑いなー!」と言っています。
昨日はバスツアー中に霙が降りました。
アイスランドにはイギリス人が金融資産を疎開させる先くらいのテキトーなイメージしかなかったけど、実際に訪れてみるとまったく別の国でした。
アイスランドといえば、イヤな事件を思い出しました。
2010年、東京で開催されたグローバルコンファレンスの幹事役を務めたときのこと。開催期間中にアイスランドの火山が噴火。ヨーロッパ全域の全便が欠航となり、30人ほどの参加者が国に帰れなくなりました。
急遽、私は彼らの日本滞在延長(宿と観光ツアーの手配)とフライトの交渉に奔走し、いっそ JTB に転職しようかしらんと思いつめたものです。
そんな話はさておき。
アイスランドの位置を地図で見てみましょう。
北緯 65度だそうです。
北海道が北緯 43度前後なので、日本の最北端より 20度ほど北になります。
といっても全然イメージできませんね。
ほぼ北極圏と考えていただいていいでしょう。
私たちは、前回の Lugano旅行 (☟) と同様、ホテルではなくアパートメントに宿泊しています。
ただ、今回は首都レイキャビク (Reykjavik) のド真ん中にあるアパートメントを借りました。
どれくらいド真ん中かというと、70m先に H&M があります。
その 80m先に首相府があります。
この国の首都は、超コンパクトなのです。
メインストリートのお店がアーティスティックですねぇ。
Rainbow Street からハットルグリムス (Hallgrímskirkja) が見えました。
そんなモダンな街並みの隣に湖の公園があります。
歴史的・文化的にはデンマークに近いそうですが、この国は世界のどの国とも似ていない、と感じます。
そして、頭上すれすれの高さを飛んでゆくアイスランドエア (Icelandair)。
こんな世界の果てのような孤島に、こんな美しいまちがあったのか・・・
しかし驚くのはまだ早い。アイスランドの真の魅力はその大自然にありました。
アイスランドを訪れると、別の国に来たというより、別の惑星に来たと錯覚するのは少し大げさとしても、地球も惑星だったんだ、と実感させられました。
「地球の割れ目」”gjá” とか。
ときどき爆発する間欠泉 (geyser) とか。
一つひとつのスポットは他の国にもありそうな光景なんですけどね。
この人口 35万人の国は、外界とのかかわりを遠ざけている。
人口の 10倍近い観光客が落とすマネーで食っている。
観光だけで世界とつながっている島国。
世界一平和な国にいま私たちはいます。