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潜在意識を知れば、生き方が変わる③

こんにちは、DNAシフトセラピストのまさといいます。

前回は、私が「現実起点で」世界を捉えていたことが、なぜ間違いだったのか、というお話をさせて頂きました。その中で、潜在意識の特性の一端にも触れさせて頂きました。
今回は、潜在意識の特性も踏まえた「正しい」世界の捉え方とは?考え方をどのように変えていけばいいの?といった話をしていきたいと思います。

【「現実起点の」世界の捉え方の弊害】

もう少し、人間の機能特性の観点から、理由を挙げてみよう。

人間の脳は、自分が知覚し、意識している情報しか拾わないという特性がある。すべての情報を処理していたら、情報量が多すぎてパンクしてしまうからだ。情報を五感で捉え、無意識下で記憶や経験、思い込み、価値観、ルール、パターンといったフィルターで取捨選択したうえで、意識上に届けられる。
この、無意識にフィルターに通す際に、私たちが潜在意識・顕在意識下で「世界をどのように捉えているか」が重要になってくる。確証バイアスなどが、その分かりやすい例になるかもしれない。私たちが何かの情報を探すとき、事実を追い求めているつもりでも、実際には自分がすでに信じていることに合致している情報を探しているし、そうした情報を受け入れやすい、というものだ。

この機能が、どう関係してくるのか?例えば「私は仕事が出来ない」というコンプレックスがあり、残念だがそれが現実だと認識しているような場合、「その認識に合致する」情報を集めやすくなるのだ。仕事が出来ないという認識に反する事実があっても、あまり響かない。自分の認識に合致する事実の方が、圧倒的に目に留まりやすい。すると、「ああ、やっぱり・・・」という感情の再生産に繋がりやすく、顕在意識上で落ち込むのみならず、潜在意識下にますます強固にこの感情が累積されるという負のスパイラルは、前回お話しした通りだ。
(更に恐ろしいことには、周囲の人に対しても、「私は仕事が出来ない」という自分の認識に合致する現実を作るように、無意識に働きかけてしまうのである。顕在意識では「仕事できるようになりたいなー」と思っていたとしても、だ。詳しくは、別記事にて説明したい。)

もう1つ。人には、ホメオスタシス(恒常性維持機能)と呼ばれる機能が備わっている。例えば、体温を一定に保つために汗をかく、というのも、ホメオスタシスによるもの。そしてこの機能は、人間は脳が進化したことで、身体だけではなくイメージの世界にも広げることができる。
どういうことか。例えば、「仕事が出来ない」とのコンプレックスを持っている人が、仕事で普段よりも成果を挙げ、いろんな人に褒められたとしよう。とても嬉しいし、少し自信が付いた。だが同時に、このままうまくできるだろうか?今度は失敗して失望されるのでは?といった、不安もよぎってしまうー。これは、無意識に、これまで通りの自己認識(=仕事が出来ない自分)に戻るように、ホメオスタシスが働くからだ。

上記を踏まえて、自分の中で、自分を取り巻く環境や自分自身のことをどのように捉えているかということが、いかに大きな意味を持つか、感じて頂けたのではないか。
自分の中で、世界や自分自身に心底満足していれば、「現実起点」であってもそう大きな問題はないだろう。しかし、そうでなかった場合、「(望まない)現実起点」の認識は、望まない未来の再生産しか産まない。単なる精神論ではなく、構造的に、そうなるべくしてなるのだ。

【世界を捉えなおす ~現実は在るものではなく、作れるもの~ 】

余談だが、自分が小学生の頃、元旦に新年の目標を書くという宿題があった。私は、あれが嫌いだった。目標なんて形式的で、本気でやろうとも思っていないのに馬鹿みたい、そう決めつけていた。しかし、この年になって改めて、「本当の目標設定」の大切さを、身をもって知ることになる。

目標からのバックキャストではなく、今の自分からのボトムアップで物事を考えていると、くどいようだが「今の(望まない)」現実を超えることはない。では、目標を立てると、何が変わるのか?

まず、目標(ありたい自分、ありたい未来)を意識することによって、脳はそれに関連する情報を拾いだす。意識的にも無意識的にも、キャッチしやすくなるのだ。脳のフィルター処理の話を思い出してみよう。この機能を逆手に取れば、「こうありたい自分」「こうなりたい現実」をより意識することで、そこに合致する情報が入りやすくなる。
単純な例として、朝「今日は赤いものを探そう」と意識したとしよう。そうすると、家の中、通勤途中、会社内、毎日見ていたのに気に留めもしなかった、色々な「赤いもの」が浮かび上がってくるはずだ。「赤いもの」という新しいフィルタを意識したことで、脳が今まで無意識に捨て去っていた情報が、意識に上がってくるようになっていたからである。

目標を設定することで、すぐに理想の現実がやってくるわけではないが、
①目標・理想を意識する
②その関連情報が目に留まりやすくなる
③達成方法や理想の姿などがより具体的に明確化していくことで、より達成へのリアリティが湧いてくる(←これ重要)
といった、負のスパイラルの逆回転効果が期待できるのだ。

もう1つ、目標とも関係するが、「自己認識」を変えることがとても重要になる。いくら「ありたい自分」を目標設定しても、「でも今の自分はこうだけどね、、」という想いがある限り、目標にリアリティを持てないし、「どうせ無理でしょ」という想いに現実が引きずられやすくなる。そうすると、いくら目標を設定したところで「やっぱり自分には無理だった」と、元の自己認識に引きずり戻される(ホメオスタシス)。悪循環の世界に、逆戻りだ。

【どうやって自己認識を変えればいいのか?!】

一言で自己認識を変える、といっても、自分の経験上、「それが簡単にできれば苦労しない」、です。色々な方法があるし、自分が何とか今の現実から逃れたいともがき、試した結果、今の仕事にたどりついたわけですが、次回はその方法論や、自分でやってみたうえでの感想、気が付いたことなどについて、お話ししたいと思います。その中で、潜在意識の働きが、またクローズアップされてきます。


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