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【LDLスクール】岡崎P×山口P「GIGAスクールで民間の関わり方について」

LDL(Locally Driven Labs)とは、継続的なオンラインコミュニティを作り、アウトプットまで持っていくことを目的にして、始まったラボです。詳しくは下記をお読みください。

パートナーがプロジェクトを立ち上げ、リサーチアソシエイトが関わりながら活動が進められています。

本日は、LDLパートナーで鹿児島県霧島市議会議員の山口ひとみさんが取り組まれている、霧島市でのGIGAスクールについてお話しいただくオンラインイベントを行いました。

■そもそもGIGAスクールってなに?

まずは文部科学省が制作している公式プロモーション動画。分かりやすいのでぜひご覧ください。

文部科学省のGIGAスクール構想サイトもあるので、こちらもご紹介しておきます。

日本国内でスマートフォン、ケータイの所有者のうちスマートフォン比率はついに92.8%に。確かにガラケーは各社サービスを終了する状況ですし、移行していくのは自然の流れなのかも知れませんね。

そんな中、今の子どもたちはDX化が進んだ社会で生きていかなくてはいけないわけです。我々の時代のノートと鉛筆ではなく、タブレットにタッチペンを使って書き込んでいく。端末が使えて当たり前の社会になることに対応する教育が必要になっていく訳です。

子どもたちは問題が解けたら、先生に送信。先生はスクリーンに全員の答えを表示させます。みんなの答えを共有するわけです。かつては授業は先生の一方的な講義でしたが、今は生徒同士での共有も行い、みんなで助け合うような双方が繫がるネットワーク的な構造なんだと感じました。まさに一人も取り残さないSDGsがここでも繫がっているんだと。

個人での学習についても、AIで自分にあった問題を出してくれる。さらには自分の理解度によっては、さらに高度な問題や逆の場合では基礎を固める問題などそれぞれにあった問題を出してくれる、まさにAIによる家庭教師、赤ペン先生がすぐなんですね。

■とはいえ、インフラ問題は結構大変

霧島市は市だけで東京都の面積と同じくらいなんだそうです。市街地のブロードバンドは整備されていても、山間部はまだ整っていない状況。個人的にはそもそも過疎が進んで人口が減っている地域こそ、DX化が進むべきだと思っていたのですが、それはインフラが整わなければ実現出来ないということに気付かされました。霧島市では、広域の整備を行うために、下記事業を行うそうです。事業費は5億6千3百万円。面積が広いと金額も大きくなりますね。ただDX化を進むためには必要なことなのだと思います。

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【引用】霧島市の緊急対応策第6弾、令和2年度一般会計補正予算(第2号)で増額された新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金等を活用して実施する市の単独事業から

一点気になったのは、ブロードバンド事業によってインフラが整備されても、ネットを契約するかどうかは、各家庭になるわけです。自分のように光熱費と同じレイヤーにあれば契約するのですが、趣味経費のように思っている家庭では契約するのだろうかと思いました。考え方なのかなと。この辺については、モバイルルーターや回線が入ったタブレットの配布で対応が出来ればと仰っていました。

また、学校で使用するタブレットは自宅に持ち帰れないそうです・・・。自宅で不適切な利用。また壊れたときの対応などが解決しないからだそうです。家でこそ、活躍するというのに・・・。まぁ、自分も含めてですが大人が使い方を学ぶべきなのかも知れないですよね。

■民間の関わり方って?

タイトルにもあるとおり、民間企業がどのように関わるかについてですが、文部科学省では、GIGAスクールサポーター配置支援事業を行っているそうです。下記にもありますが、学校におけるICT環境整備の設計や使用マニュアル(ルール)の作成などを行うICT技術者の学校へICT活用教育アドバイザー、GIGAスクールサポーター、ICT支援員を配置するための経費を支援するものなのですね。

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じゃあ、これにどうしたらなれるんだろうかという質問になったのですが、サイトで探してみました。

「サポート事業者」への掲載をご希望される事業者の皆様へというPDFを発見しました。ここに記載項目があるので、記載すると審査を通って掲載される流れなんですかね・・・。

また、民間での関わり方については、行政に自分を使ってくれ!こんな案、考えがある!と話すよりも自分でやって実績を作れば自ずと声がかかるというのは納得でした。実績がなければ、相手もこの人に頼んでいいのか考えてしまいますし。まずはやってみることが大事なんですよね。

最後に山口さんが仰っていたことで印象深かったのは、このGIGAスクールで地域や民間企業、はたまた海外など幅広い交流が出来るようになるということです。地域を好きになってもらうためには、その地域の人たちとの交流はとても重要だと自分も感じています。子どもたちにいろいろと教えてもらう日もすぐ来るんだなと。地域の端末が使えない年配の方などもこういった子供たちに使い方を教えてもらい、交流が生まれる。そして地域のことを教えてもらう。地域への思いも出来る。ネットはコミュニケーションを遮断するのではなく、むしろ生み出すものだと思ったのでした。

どうしてもネットは悪みたいな印象があるのは、正しい情報だけではなく、悪意のある情報もあるし、デマや嘘もある。だからこそ、どう対処していくかは学校だけではなく、家庭で使っている我々が使い方を理解して子どもたちに教えるべきだなと感じました。

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